介助用車いすの空気入れ
 (メーカーはメンテナンス性に責任をもって)


介助用車いすとか、リクライニングタイプの車いすはタイヤが小さいので
簡単には空気を入れることができません。

そのため、空気を入れ易い標準型車いすは定期的に空気を入れていても、
入れ難い車いすは後回しになって、結局は放りっぱなし・・・ということになります。

今回はこの空気を入れ難いタイヤの小さな車いすに空気を入れる方法を紹介します。
以前もキャスターの空気タイプで紹介したと思いますが、この方法が一番確実です。




↑現場にてこのタイプだけ空気が足りないことに気がついて持ってきた車椅子です。




↑普通に空気をいれようと、口(バルブ)に固定しようとしても・・・・




↑知識(経験)のない方は、ここまでしか入り込まないため、四苦八苦した結果

「空気が入れられないタイプ」

・・・・と無理やり納得(?)して諦めてしまいます。

ですが、ここで諦めてしまったら、徐々にブレーキの効かない車いすになって、

いずれ事故の原因となることは明らかです。


・・・・では、どのような対策をとればよいのかといいますと・・・





↑空気バルブの根元にある六角ナットをレンチ・スパナを使って緩めます。




↑左に回して、この位はあげたほうが良いでしょう。




↑根元が緩んでぐらつくため、指で押さえると外側に傾けることができます。

この状態でも無理やり空気を入れることは可能ですが・・・
今回の空気入れには特殊な機能(※)がついていました。
(※この「特殊機能つき空気入れ」については次回特集する予定です。)




↑特殊機能+外側に傾けることで、このようにしっかりと空気を入れることができます。




↑この車いすタイヤには、側面に(240−345Kpa)と書いてありました。
親指が押し込めないくらい、しっかりと空気を入れ、根元にある六角ナットを締め、
ブレーキを確認・調整して終了となります。



【まとめ】
空気が入れられないからと、
そのまま使い続けることはやめましょう。
重大な事故を引き起こす可能性があります。


メーカー側も「通常の空気入れで簡単に空気を入れるスペースを確保する」など
対策が必要です。⇒説明書に「空気を入れてください」と書いても意味がありません。
(バルブを湾曲タイプにする、フレームの形状を変える、空気レスタイプにするなど、
いくらでも対策方法は考えられるはずです!)
使っている側も、どんどんメーカーや販売・レンタル会社に要望していきましょう。





                                 (介護型リハビリシステム研究所)

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介護型リハビリシステム研究所
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