車いすシートの交換
(ボロボロシートを綺麗にリフレッシュ)
今回は、車椅子シートを交換したケースを紹介します。
10年以上も使い続けている施設内の車いすはあちこち痛みがきています。
しかし、決定的な故障がない限り、とことん使い続けているのが現状です。
それでも安全に、快適に使っていただくには日常の整備は欠かせません。
うちの施設には毎年4月に厚生労働省の新人さんが研修にいらっしゃいます。
その時は車いすの現状(虫ゴムつきの車いすの問題点など)、危険性を含めて
あれこれと説明しています。
また「施設で継続的に整備帳をつけているなどすれば、5年・10年後に購入の
補助が出るなど考えて貰えれば・・・」とも何となくお願いしたりもしてます。
↑今回、シート交換するのはこのタイプです。
↑折りたたんだり、開いたりしているからでしょうか??
座面の前面中央がこのようにシート表面が剥げています。
↑肘掛け部分もこの通り・・・
・・・ですので、下の色のシート・肘掛けに全面取替えしたいと思います。
説明の必要もないとは思いますが、廃車から取り外したシートを使います。
↑肘掛けの穴部分が違うと、このようにドリルで別の穴を開ける必要があります。
↑肘掛けが済んだら次は、背もたれに取り掛かります。
↑穴の場所は同じでしたので、このように簡単に張り替えできます。
ここでトラブル発生!!
・・・実は、ここでケガをしました。
↑電気のような、するどい痛みを指先に感じたと思ったら、
この鉄のバリ(トゲのようなもの)が深く突き刺さったのでした・・・。
じんわりと
血がにじみ出てきます・・・結構痛い・・・ところで、この場所って清潔??
・・・でも、痛がっていても誰もかまってくれないので作業を続けます。
↑多少痛い思いをしましたが・・・張替え完了!!
車いすは、この後嬉しそうに(?)現場に復帰していきました。
整備をする際は、なるべく丈夫な(革などの)手袋を着用することをおすすめします。
(介護型リハビリシステム研究所)