その他の環境整備【102】
ベッドサイドで膝伸ばし
〜座位での膝伸ばしが困難になったら〜
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当ホームページで一番アクセスの多いのが、この
可動域訓練を兼ねたポジショニング
。
ある意味「邪道」かもなぁ・・・と考え、以前紹介する時には多少ためらいましたが、
興味のある方が多いようなので、再度紹介したいと思います。
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↑入所利用のAさんは今まで車いす座位のときにイスに足を乗せて
膝伸ばし訓練(10〜20分)を行ってきました。
今まで何年間もこの練習方法で問題なく維持されてきたのですが・・・
最近になって、その他の原因で臀部に床ずれ(褥瘡)が僅かにできてしまい、
今までの練習を続けていくことができなくなってしまいました。
↑そこで、奥の手としてベッドサイドでの膝伸ばしを行うことにしたのです。
材料はポジショニング(良肢位)用の細長いクッションとさらし(晒)。
↑クッションはちくわ(竹輪)みたいに中が空洞になっていましたので、
そこにさらしを通します。穴が狭くてスタッフ3人がかりで何とか通しました。
↑クッションに通し終わったあとの画像。なかなか手頃な良いクッションです。
↑カバーをかけるとこんな感じ。コレコレ、この形状が理想なんです!!
↑ベッド柵を足元にもってきて、踵に回してこのように伸ばして固定します。
↑足(膝)にクッションを挟むとこんな感じになります。
足をかけているだけで、縛っているのではありません。
当施設では10〜20分を目安に、1日1回は行うようにしています。
膝の拘縮はつくるのは簡単ですが、もどすのは途方もなく大変です。
膝が伸びないと、座位〜立ち上がり〜歩行いずれも困難となります。
【注意点】
●当ホームページ全ての内容について一切責任は負えません。
ご本人やご家族、スタッフと十分説明・相談して無理のないようにしましょう。
長時間放置することのないよう、きちんと管理する体制にしましょう。
踵や踝の周辺の発赤を見過ごさないように気をつけましょう。
膝周辺に熱感がある、痛みがある場合は中止しましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
←この様な姿勢では床ずれを
悪化させる恐れがありますし、
落下する危険性すらあります。
(撮影目的で行って頂いたものです。)
←「押してダメなら引いてみる」
・・・という発想のポジショニングと
理解してください。