その他の環境整備【88】
シルバーカーのタイプ(3)
〜シルバーカー?歩行器?〜
以前も
特集で紹介
しましたが、シルバーカーには介護保険のきくタイプと
介護保険のきかないタイプがあります。(地域によって違いがあるようです)
介護保険がきけば「歩行器扱い」として1割のレンタル料負担ですみます。
理由は、厚生労働省が
車輪付き歩行器
は
「体の前及び左右を囲む把手などを有する」
・・・と定めているから・・・らしいのです。
つまり、体の前だけに把手のある一般的シルバーカーは対象外となります。
↑このように前方にのみハンドルのついたタイプは「歩行補助車(シルバーカー)」で
「歩行器・歩行車(ウォーカー)」とは別扱いになっています。
↑このタイプはスチール製で車輪も大きく頑丈にできています。
厚生労働省の分類では、これはシルバーカーではなく歩行器(歩行車)に属します。
確かに、病院でよく見かけますし一般的なシルバーカーに比べて安定しています。
プラスチックの腰掛け部分が手前についていますので・・・
↑歩行時に膝が干渉して邪魔になる場合は、上にあげておきましょう。
↑このタイプですと両サイドに手すりが付いているので、横方向への安定性が
違いますし、方向転換も楽に行うことができます。
↑高さは、杖と同じように軽く肘を曲げた状態で合わせます。
両側にこのようなネジがついていますので緩めて、左右の目盛りを同じにして
きちんと締め付けましょう。できれば専門家に合わせて貰ったほうが安心です。
【注意点】
このタイプは
「ブレーキのロックと解除」
がかなり特殊です。
知らないと戸惑いますし、立ち上がりや腰掛けのときに混乱してしまいます。
→使い方によっては、転倒する危険性もあります。
「ブレーキ解除の状態」
「ブレーキロックの状態」
↑画像だけでは理解しにくいと思いますが、このブレーキレバーを下に
下げるとロックの状態になり、握るとロックが解除されます。
普通にブレーキをかけたいときは、そのままギュッと握ればよいというわけです。
【疑問点とメーカーにお願いしたいこと】
ここで疑問に思ったことは・・・
理解力・記憶力・判断力のある方なら問題なく使えるでしょうが、
もし間違ってロック状態になったりしたらどうなるのでしょうか?
片側だけロックや解除の状態では、とたんに真っ直ぐに進めなくなります。
ただでさえ足腰の弱った方が使うものですから、非常に危険な状況になるのです。
目の届く場所(腰掛け座面上など)に、
わかりやすい説明図が必要と考えます。
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
↓
←レバーを「カチッ」と下げるだけ。
これだけで完全にロックできます。
通常ブレーキは握ったり、引っ張る
イメージなので、かなり意外です。
←これが通常のブレーキ位置。
←