ブレーキ整備法・パート2
(怪しいブレーキの修理法)
今回はちょっと怪しい「国産ブレーキ」の紹介をしましょう。
この不景気の中で頑張っている国産(本当に国産かどうかは?)メーカーの車椅子
ブレーキの修理を紹介いたします。
・・・おわかりでしょうが、独特の修理法なので、あくまで「参考」程度にしておいて
下さい。初期の問題であればクレームで修理してもらえます(国産ですから!!)。
では・・・ブレーキをかけていて、直ぐに「ピョン」と外れる車椅子ありませんか??
かけても、かけてもピョン・ピョン戻ってしまう。
バネと吸盤仕掛けで時限式にピョン!と飛び上がる昔のおもちゃを思い出します。
これは、空気圧が高すぎの場合にも起こりえますが、バネがついているタイプの
ブレーキに多発しています。構造自体もブレーキロックがかかり辛く、個人的には
「不良」と考えています。
ブレーキ外しを介助するはずのバネが、ブレーキをかからない状態にして利用者を
危険にさらしているのです。これはリコールの対象とさえ思えます。
製造物責任(PL)法ってものがあるはずなんですが、医療・介護関係者はおとなしい
んですよねぇ。。。
←問題はこのタイプ。最悪です。
右側のブレーキが「どぉにも、止まらない」状態です。
左側のブレーキは、「そーっ…」と触らないでいれば比較的外れることはないようです。
でも、何で腫れ物に触るようにブレーキを操作する必要があるのでしょう???
そこで諸悪の一因である「おせっかいバネ」を外します。
上画像のネジ2個を外して、ブレーキを分解します。
←こんなん出ましたけど。
けっこう丈夫で強度ありそうですが、はっきりいって「余計なお世話」バネちゃんです。
全然役に立ってない。こんなの処分しちゃいます!
←「はい!」すっきりしました。
ただ、これでも構造上ロックされずタイヤの空気圧に負けて、時々「ピョン!」と
戻ってしまうことがあります。そこで、ネジをややきつめに締める必要があります。
以前も紹介しましたが、ダブルネジで微妙な調整(セッティング)をして下さい。
←ひとまず安全なレベルになりました。
※この他にもまだまだ、「怪しいブレーキ」はありますので
気がついたら紹介していきたいと思います。
(介護型リハビリシステム研究所)