その他の環境整備【77】
離床センサ−・その5
離床センサー(ナースコールセンサー・コールセンサー)特集の5回目です。
前回は
「プラスチックスプーン」
と
「ペットポトルの蓋」
という組み合わせで、
より簡単に離床センサーが作りましょう・・・という特集をしました。
「いつでも、どこでも、誰もが、直ぐに、簡単に作れる」
この離床センサー。実は、
いつまでも同じように使えるわけではありません
。
車椅子や杖などの様々な自助具(道具)と同じように、少しずつ傷んできます。
当研究所をいつもご覧の方なら、点検箇所はおよそ察しがつくかと思います。
・・・ですが、「どこが傷むのだろう?」と、想像がつかない方は
ある日突然スイッチが働かない時がきて、慌てることになると思います。
それでは、どのようなケースが一番多いか紹介しましょう。
↑これが、劣化してスイッチの作動しなくなった「離床センサー」です。
輪ゴムが白くギザギザに劣化して、スイッチが浮き上がってしまっています。
これだと、スイッチそのものが入らずに使い物になりません。
そこで、
「輪ゴムの交換」
が必要になります。
↑今回用意した材料は・・・、
@
セロハンテープ
A輪ゴム
・・・だけ。 紐もハサミも必要ありません。
それでは
早速、交換しましょう。
\
(≧∇≦;)
今回はもっと簡単ですよー
↑輪ゴムがズレないようにとめているセロハンテープを剥がします。
劣化した輪ゴムは、簡単にブチブチと千切れていきます。
★この時、ヒモをほどく必要はありません!
※使用中にほどけたことがありました。しっかりと縛ってあることが大切です。
↑ヒモをスイッチの下(根元)にズラすと、スペースが空きますので、
そこに新しい輪ゴムを2本差し込みます。
↑輪ゴムをそれぞれペットボトル蓋の切り込みにかけます。
↑蓋がズレないように、輪ゴム根元はセロハンテープで押さえましょう。
これにて終了〜!! d(*⌒▽⌒*)b
・・・輪ゴムとセロハンテープさえあればすぐ交換できます!!
「施設内のゴム製品は劣化しやすい」ということは
過去
にも紹介しました。
同時に、常に張力の加わったゴムは劣化しやすく、カーボンの含まれない
肌色ゴムは更に劣化しやすいのです。
ましてや、細くて弱い「輪ゴム」なのですから簡単に劣化して当然なのです。
劣化しやすいゴムなので、月に1回くらいは交換するようにしてください。
丈夫なゴムだと、もう少し耐久性が上がると思いますが、
いすれにせよ1日1回(就寝前など)セット時に点検をするようにしましょう。
↑輪ゴムを交換したら、このようにセロハンテープの上に交換した日付を
書いておきましょう。何気ない作業ですが大切な整備のポイントです。
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【注意】
●当ホームページで掲載している内容は全て参考として紹介しています。
参考にされる場合は、自己責任・施設責任の上でお願いします。
●ケアプランに従って全体合議の上で安全には十分配慮してください。
●ヒモを口に入れたり危険行為をする方には使わないようにしましょう。
●簡単に作ることができますが、あくまで補助の道具であることを認識して
過信しないようにしましょう。輪ゴムは定期的(約1ヶ月おき)に交換しましょう。
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【お知らせ】
日総研グループの隔月刊誌「
臨床老年看護
」5・6月号
『特集1.夜勤における事故防止と急変対応』に、離床センサーの作り方を
詳細な画像と一緒に、ちょっと真面目な文章(論文形式)で紹介します。
興味のある方は購入をご検討ください。2008年5月30日配本とのことです。
【ご意見・ご感想をお聞かせ下さい】
この「
超簡単コールセンサー
」は全国老健大会でかなりの反響をいただき、
次期
老健大会(京都)
の
「転倒予防」シンポジウム
に発表するような流れと
なりました。つきましては現場で使ったご感想を賜りたいと思っています。
※こちらをクリックして送信してください →
簡易コールセンサーを使ってみて
(介護型リハビリシステム研究所)
〜システムでよりよい未来へ〜
介護型リハビリシステム研究所
●各方面で大変な反響をよんでいる(?)
シンプル離床センサー。今回は「整備編」です。
『道具は点検・整備が大切』
簡単な整備法を紹介しましょう (^o^)丿