その他の環境整備【73】

  シルバーカー調整法V

 以前、シルバーカーのハンドブレーキの調整法について特集しました。
 ギザギザ部分を回してネジを締めるという、基本的な調整法を紹介しましたが・・・

     

     

 この方法は、ねじ山にも限りがあるので、調整には限界があります。
 あとはワイヤーを引っ張り出すという最終手段があるのですが、
 「機会があれば紹介します」と書いたまま、機会に恵まれず・・・
 ずっと、そのままになっていました。 (;´д`)ゞ
 今回、「是非紹介して欲しい」とメールをいただきましたので
 この機会に早速、紹介したいと思います。
 今回の方法も、車椅子や自転車などのワイヤーへ応用が可能です。




↑これがワイヤーが伸びて、調整ネジが「いっぱい、いっぱい」になった状態です。
ここまでネジを延ばして調整しても、ブレーキがきちんと効かなくなった場合は・・・

 
「ワイヤーを引っ張り出す」

・・・という追加(最終)作業が必要になります。
簡単に言いますと、調整ネジをいったん「リセット」する作業と申しますか・・・。(;^_^A




↑リセット作業ですので、最初にネジを元に戻しましょう。
(このやり方は前回説明していますので、今回は特に詳しく説明しません。)




↑そしたら、ブレーキワイヤーが固定されている部分(ブレーキワイヤーの末端ネジ)が
よく見えるようにします。このシルバーカーでは前輪を持ち上げ、立てた状態にしました。




↑ここからこのワイヤーを引っ張り出すわけですが、画像だとやや分かり難いと思いますので
現在出ている部分に、赤いビニールテープで印をつけておきます。  (o^-’)b 赤い印に注目してね!




↑ここのネジを左に回して、ワイヤー固定がゆるゆるの状態にします。




↑そしたら、ブレーキ金具を持ち上げつつ、ワイヤーをペンチで引っ張り出します。
この時、キャスターとブレーキの間に、ある程度の隙間を確保しておきましょう。
(おおよそ、最初に戻したネジの長さ分くらいを引き出すことになります。)




↑あとは、先ほどゆるめたネジを「しっかりと()」締め付けます。
※ここのネジをきちんと締めていないと、ブレーキがいきなり効かなくなり大変危険です。



  ・・・以上で作業は終了です。(o^▽^o)v

終了後は必ず走行(操作)して、ブレーキの状態を点検してください。
ブレーキが効きすぎたり引きずる場合は、ワイヤーを少し戻す必要があります。
1〜2回経験すれば、すぐに理解できる比較的簡単な作業と思いますが、
最終のネジの「締め付け(
)」作業は怠らないように気をつけましょう。
(※力任せに捻じ込むと、ネジ山を壊して全ての作業を台無しにする恐れがあります。)

今回の調整作業も、あくまで経験上の自己流整備法を紹介したものです。
参考にする場合は、自己責任において十分に気をつけて行いましょう。






                                    (介護型リハビリシステム研究所)

←隙間を確保しておく





  ↓
 「かいごの学校」2月号
 シルバーカー整備編の
 番外編として特集します。