エレベーティング式 その2
(脚部が持ち上がるタイプの車椅子・新式)
車椅子の足乗せ(フットレスト)が持ち上がる車椅子があります。
貧血を予防・改善したり、起き上がり状態が辛い方などに、背もたれを倒すのと同時に、
脚部を持ち上げたり、膝が十分に曲がらない(曲げられない)方などにも使われます。
前回は、この
エレベーティング部分のレッグレスト(下腿の支え)を取り外すには?
・・・という特集をしました。今回はその続きです。
前回の特集は古いタイプでしたが、今回は比較的最新のレッグレストを取り上げます。
なぜ、取り外す必要があるのかといいますと・・・
「足を上げておく必要性がなければ、邪魔になるだけ」だからです。
一番、邪魔になるのが
乗り移りをする時です。
足が落ちないための支えですから、足を引いたり下げたりすることができません。
足を下ろしたい時には、いちいち足を上げてレッグレストを開いて・・・という手間がかかります。
「手間がかかるので、無理して危険な動作を行う」ことだけは避けなければいけません。
邪魔なレッグレストを外したくても外し方を知らずに、諦めて使い続ける場面も見かけます。
↑某大手国内メーカーの比較的最新のレッグレストです。
↑最近の車椅子は六角レンチが必要なネジが多く、これにも整備道具は
六角レンチ1本しかついていませんでした。
このレンチ1本でブレーキ調整他、色々と使えるようになっています。
(フットレストの上下調整は、スパナなどの他工具が必要になります)
このタイプを取り外すには、大きく分けて2つの方法があるようです。
【其の1】
↑このようにネジの六角凹部分にレンチ凸部分を差し込んで左に回します。
片方で2箇所ネジがあります。
↑あとは、フットレストを外して、レッグレストを「すぽっ」と引き抜くだけ。
外した部品は失くさないようにまとめておきましょう。
【其の2】
↑フットレストを外さなくても、レッグレスト部分だけ取り外す方法もあります。
↑ここです。ネジが外れると中の金属も「ポロッ」と外れますので失くさないようにしましょう。
↑ここは本来レッグレストの位置を、前後上下に調整するための場所のようです。
↑このようにフレームに部品の一部が残りますので、突起部分には注意が必要です。
個人的には【其の1】をおすすめします。
d(*⌒▽⌒*)すっきり外れるからスッキリ!
(介護型リハビリシステム研究所)