その他の環境整備【65】

  離床センサ−・その1 


今回から、離床センサー(ナースコールセンサー・コールセンサー)の作り方、
製作法について特集していきたいと思います。

介護の現場では「抑制ゼロ」を謳って、ベッド回りでの事故を予防するために
様々な工夫・配慮をしています。
しかし、介護職員は数が少ない上に多忙ですから、24時間・365日ベッドの
側で監視しているわけにもいきません。

そこで登場してきたのが「離床センサー」というわけです。
ベッドの足もとにマットを敷いてそこに足が乗るとナースコールに反応したり、
ベッドの柵に手が触れると反応したり、起き上がると反応したりと、様々です。

このようなセンサーは、市販価格で1個5万円前後〜と比較的高価な為、
なかなか購入・整備できない施設もあるようです。

ここでは、購入せずに何とかする手段・手法を紹介していきたいと思います。
今年の全国老健大会でも発表しますが、同時にホームページ上でも詳しく
公開していきます。
会場でじっくり見れなかった方、足を運べなかった方も、是非ご覧下さい。。


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【目的】
離床しようとして「ベッドサイドで転倒する恐れ」のある利用者の危険性を
察知し、事故を未然に予防すること。
大急ぎでつくって欲しいとの現場からの要望あり。ただし、予算はゼロ。

【方法】
対象は認知症を伴い、注意力・バランスに問題のある利用者。
着衣にセンサーを装着して、起き上がってそれが外れるとスイッチが作動
するような仕組みを考案した。

主な材料は、洗濯バサミ・金属ネジ・配線コード・比較的丈夫な紐。
すべてその場にあった不要なものを寄せ集めた材料。

製作方法はナースコールスイッチ部分からコードを分岐させ、洗濯バサミの
クリップ(挟み)部に直接ネジ込んだネジへと配線した。




↑「1号機(実験機)」の画像


【結果】
目的は達成し、職員も使いやすいと好評であったが、
配線コードが弱く、利用者の諸動作で断線してしまうことがあった。
度々補修が必要となったため「2号機」の構想・製作に取り掛かることに。


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・・・以上が、離床センサー特集の第1回目です。
当初、まさか発表することになるとは全く考えずに製作したため、
製作過程の画像は残念ながらありません。
この画像も、度々補修を加えた後のもので見た目も良くありません・・・。
「とりあえずその場で急いで作った」程度のものだと考えてください。






次回より、改良版(実用機)の製作過程を紹介したいと思います。
今回はあくまで「予告編」ですので悪しからず・・・。
(→o←)ゞ






                                (介護型リハビリシステム研究所)
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介護型リハビリシステム研究所
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内側から
 ←ネジをネジ込む
 ↑ネジが出てきた部分を切断、
 そこへコードをハンダづけ
←ナースコールスイッチ本体の
 隙間から細いコードを配線


←コードを切断しないよう補強用の紐を
ナースコールスイッチに絡ませた