その他の環境整備【31】


  ボタンエイドの作り方

 今回は、杖先を利用して「ボタンエイド」を作った、というお話です。
 本来、OT(作業療法士)の関わる分野とは思いますが、脳外科時代に
 よく作っては「お土産」として渡していましたので、ノウハウをご紹介します。
 10分もあれば、比較的頑丈な「ボタンエイド」ができると思います



職場の同僚から、「利用者がボタンを上手く留められないのでボタンエイドを作れないか。」
と、相談を受けました。
「ボタンエイド」とは、金具の先端をボタン穴に通して、金具の輪の中にボタンを引っ掛け、
そのまま引き抜くとボタンが留められる・・・という、何とも不思議な道具(自助具)なのです。

今回たまたま、木の杖を切る機会があったのでこの廃材を利用して作ることにしました。
作り方は至って簡単ですので、是非ともご参考下さい。
買うと1500円くらいするものです。




↑カットした直後の木の杖。この微妙な斬り方(さじ加減)は、以前にもお話しました。
今回は、この画面右上にある不要な廃材が生き返るお話です。




↑切り口2箇所にドリルで穴をあけます。木片が動かないようきちんと固定します。




↑そしたら横に2箇所穴をあけます。さっきの穴と貫通するようにしましょう。




↑針金をこのような形に成形して、穴に通してペンチで引っ張ります。




↑適当な長さになったら針金の端をカットして、残り部分をもう一箇所の穴に差し込み
「グッ」とペンチで押さえたらできあがりです。ガタつきも全くありません。




↑あとは、綺麗に成形し直して「完成」となります。簡単でしょ?
ただ、表面がボロボロでみすぼらしかったのでもう少し手を加えます。

表面を丁寧にやすりがけして「ニス」でコーティングしたら、売り物っぽくなりました。
ここに、「家内安全」「無業息災」「必勝」なんて適当に書いておくと洒落ててイイかも。


廃材が立派に生き返ると気持ちがいいです。 何だか楽しくなりますよ♪





                                    (介護型リハビリシステム研究所)