その他の環境整備【28】

    ベッド柵について

 今回は、ベッドに取り付けてある「柵」についての環境整備です。
 ベッド柵も介護の現場では、よく脱着する器具の一つで、
 使っていると当然何かしら支障が出てきてしまいます。

 「ガタ・ガタする柵、外れない柵」はありませんか??


ベッド柵・・・健常人が使用する場合は単に布団がズレ落ちないように・・・とか、
寝ている本人が落っこちないように・・・とか、そのような目的で使っていると思います。

医療や介護の現場ではそれらに加えて、「立ち上がり時の支え」としても使います。
ですから、基本的に「ガタ」があるようでは危険です。



↑これが、一般的なベッド柵です。差し込み部分のプラスチックが片方外れています。




↑先端にはこのようなプラスチック・キャップがついていますが、このキャップはなぜか
簡単に割れるようにできています。割れると簡単に外れて紛失してしまいます。
このキャップはベッドメーカーで売っていますので取り寄せてもらうのが一番ですが、
代用としてはビニールテープをグルグル巻きにしても何とかなります。
テープの厚さを調整してガタつきのないようにシッカリと固定しましょう。 (^o^)丿

※「水道ホースを適当な長さに切って差込む」という裏技もあります。 (^o^)b

・・・・と、まぁ・・・ここまでなら普通のアドバイスですが
   当ホームページはこれだけでは終りません。





↑今回はごらんの「Rバー(スイングバーとも、介助バーとも言う、移乗をし易くする柵)」で
問題が発生しました。




↑Rバーは普段このようにして使います(角度は調整できます)。
立ち上がり時に押さえがきくので、脚力低下のある方などに便利な道具です。

このRバーが不要となり、取り外そうとしてネジを緩めたところ、全然取り外せずに
男性職員がやっとのことで無理やり引き抜いた・・・そうです。
その後、「壊れているRバー」として手元に届いた次第です。。。

「外れない」のが基本のRバーではありますが、「外せない」のにも困ったものです。
早速、原因を「追究」します。




↑差し込み口の根元は、車椅子のフットレストの高さ調整でも使われている構造と
全く同じものでした。
違うのは、金具と金具の間にスポンジゴムが入っている点だけです。
よく観察すると、このスポンジゴムが脱着時に悪さをしている“らしい”ということが
わかってきました。




↑分解すると、こんな感じです。
・・・いったい、何の為のスポンジゴムなんでしょう???(推論は後から出します)
このスポンジゴムが金具の間でつぶれて固着を引き起こし、ネジを緩めても素直に
抜けてくれなかった・・・という結論に達しました。




↑試しに、スポンジを抜き取り固定してみましたが、有っても無くても固定性は変わりません。
固定性が変わるようなら、車椅子にも当然着いているはずです。
車椅子にないパーツですから、固定性(ガタツキ含む)には関係ないのでしょう。




↑・・・などと考えつつ、柵を外して気がつきました。
このとおり、ネジを緩めすぎると、ボルトがベッドの穴に取り残されてしまうのです。
・・・・スポンジゴムはただの「柵の取り外し時にネジが取り残されるのを防ぐためのもの」
だったわけです。←メーカーに確認したわけではありませんので「推論」ですが。
※後日、不良部品交換に来たメーカー(業者)に上記通りで「問題ない」旨の確認をとりました。

つまり、ネジをそれ程緩めすぎなければ、取り残されることもありませんし、仮に取り残されても
抜き取って、柵の根元(元の鞘)に戻せばいいだけの話しなのです。
むしろ、スポンジゴムが干渉して、柵を抜きたくても抜けない方が問題です。
無理やり引き抜こうとした職員が、勢い余って転倒してケガをする可能性もありますから!
「業務の効率を考えると無い方が良い」と私は判断しました。
「柵が外れないと困るから、緩く締めておく」←こんな現場があると、そっちの方が恐いです。




  もし、抜けない(抜きにくい)Rバー(スイングバー・介助バー)があったら、
  穴の隙間から潤滑剤を吹き込み、力のある男の人に抜いてもらった後、
  試しにスポンジゴムを外して使用してみる・・・と言う手は如何でしょう。
  取替えがスムーズになります。取替え後はきちんとネジを締めましょう。

  周囲に確認をとって合意の上で試されることをお奨めします。

(当ホームページ内容は、自己責任でご参考下さい。事故・トラブル等、関知致しません。)





                                    (介護型リハビリシステム研究所)

※↓(矢印)部分の固定用ノブに
 一部不良が見つかりメーカーが
 無償で交換しています。
 ある製造時期に、固定部分が弱く
 製造され、固定が外れて動き出す
 危険性があるとの事です。
 このタイプのバーをお使いでしたら
 メーカーに問合わせてみて下さい。
      (2005年4月現在)