ワイヤーが切れたU

〜 リクライニング頻発故障を修理 〜



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「たかがワイヤー1本で高価な車いすを捨てるのは勿体ない!!
100円で修理したい!」というのが前回に続く、今回の特集です。


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<修理編>

「ワイヤーを復活」





↑ダ●ソーの100均で売られていたブレーキワイヤーです。






↑まず、本体タイヤ側に残っている古いワイヤーを取り外します。
そのためには矢印にある2箇所のボルトを外す必要があります。






↑1箇所目、ワイヤーの張りを調整するネジを緩めます。






↑2箇所目、ワイヤーを固定してあるボルトナットを緩めます。






↑ナットを外すと、ボルトと一緒にワイヤーが外れます。






↑外した部品になります。

この画像の中で再使用しないのは「切れたワイヤー」だけです。
今回は、他の部品を全て再利用したいと思います。






↑切れたワイヤーと継ぎ合わせ、元の長さになるように考えて
自転車用ワイヤー(インナーケーブル)を引き出してカットします。
(注意:ワイヤーカットはケーブルカッターを使いましょう。
決してハサミを使ってはいけません。ハサミがダメになります。)






↑カットしたワイヤーを、リクライニング用の鞘に差し込みます。
これでワイヤーが復活しました。
(注意:鞘が歪んだままだとワイヤーが途中で引っかかります。)






↑ワイヤーを車いすのリクライニングレバーへと装着します。






↑ワイヤー+鞘を本体フレームに結束帯で固定します。
この時、シート固定ネジを緩めないと結束帯が通りません。
結束帯で固定しないとワイヤーが歪んで切れる原因となります。






↑調整用ネジはしっかり閉め込んだ上で、2箇所のネジを固定します。






↑最後に動作を確認します。






↑レバーを引くと、しっかり動いて固定が介助されればOKです。






↑ワイヤー先端はアルミのフタでケガしないように処理します。






↑完成しました!!






↑注油をするなど全体の動作チェックをしっかり行って・・・






↑使用に問題がなければ速やかに現場にお返しします。



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今回は鞘の部分を再度使用しましたが、
状況によっては新品の鞘をカットして使うこともあります。
かなり以前に特集しましたので良かったら探してみてください。

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              (介護型リハビリシステム研究所)


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