車いすのパンク修離@

〜 自己流は「×」、まずは見学を! 〜



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当施設のリハビリスタッフは担当階の車いす管理を毎月行っています。
基本的には、フィッティングと共に、空気圧やブレーキチェックが主ですが、
たまにパンクをした車いすを発見すると、虫ゴム交換や修理を行っています。

ところが以前も特集しましたが、パンク修理をした後で調子が悪くなる事例も
多く、原因はスタッフが「自己流」でやった結果ということもありました。

本来と違う「
かけ離れたやり方」は車いす寿命を縮め、事故の原因にもなります。

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<驚き@>

「パンクの修理」

普段、自転車で通勤している男性スタッフのケースです。

ある日、「車いすのパンク修理をしたものの、上手くいかないんです」と
相談を受けました。


どう上手くいかないかと言うと、

「チューブを出して、空気を入れて水につけ、
パンク箇所を見つけました。
そこにゴムノリをつけてパッチをあて、
空気を入れましたが直ぐ剥がれるんです。」


・・・とのこと。

何となく話を聞いたただけで、原因がわかってしまいました。

直ぐに、当方がアドバイスをして再度行ったことでバッチリ修理できました。


どこが悪かったかというと、

@穴の周囲を全然削っていない
Aゴムノリを全然乾かしていない
Bパッチを道具で押さえていない

・・・以上の「3点」でした。慣れた方から「当然だよね」の声が聞こえそうです。。


これらが不十分だと、まず失敗します。



この後、スタッフに指導したのは以下の3点です。

@やすりで、パッチより広めに、表面がガサガサになるまでしっかり削る。
「スタッフは100円の修理セットなのでやすりは入っていませんでした。」との
ことでしたが、探すとしっかり入っていました。やすりがけは絶対に必要です。

Aゴムノリを、パッチより広めに、薄く塗り広げ、ベタつかないまで乾かす。
塗り広げた直後に少し空気を入れると、パンク部分から空気が出て白くなるので
パッチの中心部分がバッチリわかります。確認したら空気を抜きます。(裏技)

Bパッチを貼った後しっかり圧着する。内部の気泡を押し出すイメージで。
木槌で叩いたり、ローラーでゴロゴロしたり、自転車屋さんによってやり方は
色々ですが、とにかく強く圧着させます。指で押さえるだけだとダメダメです。



とにかく、何度もしつこく伝えたのは

しっかり削る⇒しっかり乾かす⇒しっかり圧着

・・・以上の「Bつのしっかり」です。









スタッフに、「普段、自分の自転車パンクはどうしてるの?」と聞きましたら、

「自転車屋に預けて、その時間はショッピングしてました♪」とのこと。

「いやぁー、勿体ない・・・絶好の見学機会なのに〜」と、伝えました。


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自分も、小学校3〜4年生の頃に自転車屋さんのパンク修理を
食い入るように見て、修理のコツ、虫ゴムチェックなど「技」を直接
教えてもらって、少しずつ整備のやり方・コツを覚えてきました。

整備も、テクニックも自己流でなく、その道のプロから教わりましょう。

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●次回は<驚きA>「チューブの出し入れ」について特集します。




           (介護型リハビリシステム研究所)


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