エアレスキャスター交換B
〜 新品エアレスタイヤ取り付け編 〜
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旧型の電動車いすのエアレスキャスターが廃盤となって入手できないため、
廃盤部品主要部を新品に交換
することにしました。
古いタイヤを外すのは意外に簡単でしたが、問題は取付作業になります。
今までやったことのない作業なので、成功するかどうかわかりません。
当ホームページで紹介する事例ですから、医療・介護の現場で手に入り易い
なるべく身近な材料を探し出して、何とか組み上げてみたいと思います。
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↑新品タイヤです。
取り外したタイヤと形状が全く同じですから、
取り外し時と同様にネジだけで簡単に取り付けられると思ってしまいます。。
↑
ところが普通に取り付けようとしても、どうやっても隙間が空いてしまうのです。
新品タイヤなので全体の張りが良すぎるからと思われます。
↑「隙間が空いている」ことで何が問題なのかと言うと、
単純に「ネジが届かない」ことになります。
すぐそこにあっても・・・
↑組み上げて長さがギリギリのネジなので、この通り全く届きません。
全体重をかけても無理です。このままだと完全にお手上げです。
ネジを取り付けられないと、作業できずに終了となってしまいます。。
しかし、この事態は想定済み
購入したショップの情報で何となくイメージしていました。
対策として太めのネジセット(ボルト+ナット)が必要と知っていましたが、
なるべく身近にある物で、準備できないかと考えました。
そこで、しばらく作業現場を漁っていて「
あるもの
」を見つけました。
「あるもの」とは・・・
↑見つけたのは車いすの部品である大車輪。
先ずは
コレを使ってみたい
と思います。
↑とりあえず、中央に凸となっているネジが使えそうです。
↑部品を順番にネジにはめていきます。
↑タイヤを入れて・・・
(ケバブとかハンバーガーを調理する感じ???)
↑適当なスペーサーを挟んで、中央のネジ(ナット)を回しやすくします。
↑供回りするため、スパナ・レンチ・ペンチなどで下側を固定してネジ込みます。
↑ねじ山を合わせてしっかりと締め付けた状態です。
これでもう半分は作業が終わったも同然です。
後は少々細かい作業ですが、
最終仕上げ
に入ります。
↑裏返して、ナットの収納スペースにナットを落とし込みます。
場所がかなり狭いので、やや磁石の効いたドライバーを使うと良いです。
↑表から4本のネジをバランスよくしっかりと閉め込んでいきます。
締め付けた後は、このままクルクルと回して歪みがないか確かめます。
交換完了!!!
↑この通り、2本とも上手く取り付けできました。
↑押さえつけても全然凹むことはありません。バッチリです。
↑後日、仕上げたキャスターを車いすに取り付けました。
↑その後は走行時の異音も無くなり、ご機嫌で使用されています。
先日はこの車いすで何の問題もなく外出(ショッピング)されたそうです。
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今回は廃用部品でも修理可能となるケースを紹介しましたが、
メーカーは推奨していないため、十分に検討する必要があります。
(某業者さんからの情報では買い替えを促すために、
新車を作る際はわざと旧型と互換のない部品にするそうです。)
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(介護型リハビリシステム研究所)
介護型
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リハビリシステム研究所
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