エアレスキャスター交換@

  
 〜 廃盤部品の復活作戦編 〜



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旧型の電動車いすが互換性のあるスイッチを使って復活し、尚且つ、
ジョイステックまで交換したので、時々試用していただいていました。

結果、「走行時の異音」がどうしても気になるとのことでした。
新品に慣れてしまったため、今まで気づかなかった音に気付いたご様子です。

試しに私が1〜2分乗らせていただき操作してみたのですが、直進時は
特に異音はありませんでした。
ところが軽く向きを変えたりする時に「ぎゅぎゅぎゅ・・・」と床から音がします。
これはタイヤの空気が抜けている時にゴムが鳴る(悲鳴をあげる)症状です。

後輪はしっかり空気が入っていたため、残りは前輪のキャスターになります。
ところが、このキャスターはエアレスなので潰れを復活させることは困難です。

メーカーに問い合わせても既に廃盤となっていて入手不可とのこと・・・。

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↑よくよく観察するとキャスタータイヤの周囲に細い亀裂が広がっています。




 

タイヤサイズは170×35。
このサイズのエアレスタイヤをネット検索するとショップが見つかりました。


ショップと連絡をとると、既にキャスターそのものは廃盤で入手不可とのこと。
やるとすれば自己責任でキャスターの
「タイヤ」を丸々交換するしかないそうです。
その交換が通常の交換作業とは異なるそうで、
かなり難しいとのことでした。


その後ご本人に内容を伝え、ご承諾を得た上で購入することに。。

直接ご利用者宅に商品を配送(代引き)していただきました。







↑数日でドーナッツ状の新品が2個届きました。
キャスターとしては廃盤なのですが、タイヤ自体を交換することで



「廃盤部品そのものを復活させる」

"リビルド作戦"開始です!!





↑まずはキャスターを上に持ち上げた状態で取り外します。
(電動車いすには転倒防止バーがあるため、それを外すか畳む必要あり。)







↑キャスター軸に何やら「いつもの巻き込み物体」を発見!






↑今回はフエルト状になった塊で見つかりました。







↑1個のキャスターにつき、2個のフエルト(?)が出てきました。
これは部品ではなく、単なるゴミなので処分します。
(カーペットのホコリを長年少しずつ巻き込んで圧縮されたものです。)







↑両輪とも外し終えました。

これより先は在宅では困難なので、持ち帰りでの作業になります。







↑上側が新品、下側が古いタイヤになります。


まずは下の古い部品を分解してその構造を調べることにします。。



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        【 ご 注 意 】

これより先は、やや高度で細かい作業を要求されます。
慣れていないと失敗や怪我をする可能性も十分に考えられます。

そのため、安易に個人で引き受けることはしないで、
ネットで販売・交換をしている専門業者さんに頼むのが賢明です。

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●次回は「エアレスタイヤ構造編A」を特集します。






                                   (介護型リハビリシステム研究所)




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