電動車いすニコイチ作戦@
〜 操作スイッチ交換は不可能? 〜
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前回、ご利用者宅に納品された電動車いす(YAMAHA製)を取り上げました。
購入のきっかけは使用してきた車いすが動かなくなってしまったからです。
今まで愛着を持って使ってきた車いす(旧車)は何とか修理して予備でも
使っていきたいというご希望でしたが、業者さんに相談したところ
「もう部品自体がありませんし、あったとしても修理費用が高額です。」と、
あっさり断られてしまいがっかりされていました。
そこで今回は、そのような経緯と当方への期待を込めた相談を受けて、
業者さんが断った「電動車いすスイッチ全交換」に取り組んだという特集です。
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↑まったく動かなくなってしまった、ご愛用車いすです。
現在使っている新型タイプと基本的に同型なのですが、
微妙にシート横幅が広い上に、転倒防止バーなどがコンパクトなため、
小回りが利いて操作しやすかったとのことです。
そのため捨てるに忍びないご様子・・・。
↑操作スイッチ(レバー)ですが、
トイレやベッドの移乗時に取り外して下に置いていました。
スイッチの凸部分が服や体に引っかかって邪魔になるからです。
↑そのため、コードの根元部分が痛んで内部で断線したようなのです。
確かに、スイッチを入れても暫くすると「ピー」と音が鳴って
電源が切れてしまいます。
コードをバラして1本ずつ調べて奇麗に繋ぎ直すのも大変そうですし、
もし他の箇所も傷んでいたら・・・と悩んで保留状態にしていました。
↑ある日、倉庫に別の電動車いすが眠っているのを思い出しました。
この車いす、最初に購入した車いすなのですが、使い勝手が悪く
殆ど使わずにそのまま仕舞い込んでいたとのことです。
↑スイッチは殆ど同じタイプに見えます。
同じメーカーなのでひょっとしたら使える「かも」知れません。
「かも」の話をしたところ、ご本人は非常に乗り気でしたので
実際に使えるかどうか、翌週から実験を試みることになりました。
↑まずはバッテリーケースを分解します。
↑特にマニュアルがあるわけではないため手探りです。
↑あちこちのネジを外すと・・・。
↑バッテリーケース下部が外れ、中にはごちゃごちゃと配線が。。
↑スイッチコードをたどっていくと、どうやらこれが根元のようです。
10本ものコードが出ていました。
↑抜き取ります。。
この少々面倒な分解作業を立て続けに2台分行いました。
(;^_^A
↑そしてこの後、どうしたかと言いますと・・・。
そのスイッチコードをぐーっと引っ張ってきて・・・。
↑実際に問題なく使えるかどうかを確かめるために、
背中合わせにしたもう片方の車いすに繋いで確かめました。
↑電源を入れてみます。
スイッチ点灯!! (≧∇≦)/
コード根元などをゴソゴソと動かしても、全く問題なく動かせます。
使えそうです!!!
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訪問先なので、コツコツ作業した内容をまとめたものです。
故障箇所確定だけで3週間ぐらいかかって行っています。
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【次回はタイプ違いと固定問題】
になります。
(介護型リハビリシステム研究所)
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