月下に雨ふる


雨音が聞こえた。小さく、けれどはっきりと。
薄明かりの中でたえまなく、整然と楓の部屋にこだましていた。
(耳が痛い)
その音で楓は目覚めて思った。
水の流れる音がそれ以外の音を消し去ったような、静かな朝だった。
耳鳴りがした。
――雨の音が頭の奥で響いているみたい。
けれども起きなければと思い、少女は体をもたげた。
短く肩の辺りで切り揃えた、しなやかな黒髪がさらさらと流れて、前髪が額にかかった。
形の良い額は少し汗ばんでいて、その前髪が額にはりついたままになったので、少女はぎこちなく髪をかきあげた。
気がつくとパジャマもじっとりと汗で濡れていた。
酷く嫌な夢をみたことを思いだした。
楓は一度細い肩を震わせ、しばらく掛け布団の模様をじっと見ていたが、ふと目を白いカーテンに移した。
雨が降っているが、それほど外は暗くはないようだ。
カーテンの白さがうっすらとした明かりのなかで反射して、彼女の吊り目がちな目を瞬かせた。
手を伸ばしてそれを少しずらすと窓は雨に濡れていて、外の世界をぼかしていた。
それを見つめて顔をしかめ、
「嫌な雨」
と、ため息交じりにつぶやいて、そのとき腹が痛むのを覚えた。
(あの日か)
うんざりしながら、少女はベッドからおりた。

呼び合う名前

制服に着替えてから部屋を出て、洗面所で顔を洗った。夏ももう終わりだが、まだ水は生暖かかった。
鏡を見ると目が少し赤く腫れてるのに気づいた。嫌だなと思いながらも居間に向かう。
居間では妹の初音が朝食の準備をしていた。
初音は楓に気づくと、
「おはよう、楓お姉ちゃん」
と可愛い笑顔をつくっていった。
そのあどけなさを残す笑顔に、楓はおはようといいながらつられてちょっと微笑んだ。
「ごめん、初音。今日は私、朝は止しとく」
「え、もう作っちゃったよ、楓お姉ちゃんの分」
初音がそういったとき、姉の梓が鍋をもって台所から顔を出した。
両親、そして叔父が相次いで逝ったため、柏木家の家事は割合器用な、この次女の梓と四女の初音がほとんどこなしている。
制服の上にエプロンをつけて、朝から家事をする姿があわただしかった。梓も初音もまだ高校生なのだ。
「なんだ、楓も食べないの?」
梓は楓と同じ吊り目がちの目をあげて不満気にいった。
顔のつくりは似ているが、楓のようにどこか影のあるつくりではなく、表情の印象は怒っていても明るかった。
また、彼女も髪を短くしているが黒髪ではなく、どちらかというと猫毛だった。
末っ子の初音も猫毛だが、腰まで長くしていて、そのためにはねないように後ろで結っており、長女の千鶴は楓と同じつややかな黒髪を長くしていた。そして千鶴と初音は少し目尻のさがった優しい眉目をしていた。
「ごめんなさい」
楓は目を伏せて、そう答えながら居間を出ようとした。
そのとき入れ替わりに千鶴が入ってきた。
「おはよう、楓。あら、食べないの?」
「うん、ちょっと調子が悪くって」
「大丈夫?今日は耕一さんが」
「うん」
楓はうつむいたまま居間をでた。楓も千鶴姉の真似してダイエットなのか、という茶化した梓の声が、後ろから聞こえてきた。

自分の部屋に戻る前に仏間にたちよって、少女は仏壇の前に正座し線香をあげた。
今日、耕一さんがいらっしゃいます、と叔父の位牌を見つめながら思った。
(叔父さまは喜んでらっしゃるかしら。でも……)
楓は肩をおとし、畳に視線を這わせた。
きっと来て欲しくない、それなのに千鶴姉さんは耕一さんをよんだ。
そう思うとやるせなくなった。
叔父の息子、つまり楓の従兄弟の柏木耕一を千鶴が叔父の四十九日に招いた、その真意に彼女は気づいていた。
父と叔父、そして従兄弟に流れる柏木家の忌まわしい血について、誰が信じるだろう。
だが、事実、父と叔父は事故死し、耕一もまたここへよばれた以上、ことによると死ななければならない。
そんな呪われた血族がどこの世界にいるというのだ。
「鬼の血。……」
楓はつぶやいてから唇を痛いほどかみ締めた。
自分の中にも、ときどきそれを感じていた。
遠い遠い過去の出来事、その記憶を取り戻したとき、鬼の力に目覚めた。
月のさわりのときはそれが強くなる。今日は特に酷かった。
しかし、女子はまだいい。
柏木家の男に現れる、遠い昔に混じった鬼の血液がひきこすこの世のものとも思えない変化は、想像を絶した。
表向き事故とされている二人の死は、鬼の力を押さえることができなくなった結果、自ら選んだ死だった。
(そして、耕一さんにもその血が流れている)
もし、あの人が血に逆らえなかったとき、千鶴姉さんはあの人を殺すだろう、そう思って身震いしたとき、
「楓、そろそろ時間じゃないの?」
と声をかけられ、驚いてしまった。
いつのまにか、千鶴が仏間に入ってきていた。
「はい」
楓はどぎまぎしながら立ち上がった。
「耕一さん、着くのは夜になるそうだから、皆で迎えにいきましょう」
「はい」
その返事がうわのそらなのに気づいたのか、千鶴は、
「しっかりしなさい、楓。父と叔父さまの最後を知っているのは私とあなただけなのよ?」
といった。
楓は答えることができず、顔を背けて逃げるように仏間を出てしまった。

その日の体育は休んだ。
(鬱陶しい雨)
何気なく窓にうちつける雨を見ていると、かたわらにバレーボールが転がってきた。
ごめん楓、取ってといわれ、それを拾い上げ投げかえした。
「ありがとう」
という幾つかの声とともにそのゲームは再開された。
楓は手を振ってそれに答えて、わずかに微笑んだ。
体育館の高い天井には、少女たちの華やかな喧騒が再び響きはじめる。
その天井には、照度は高いが色温度の低い館内の照明が、こうこうと明るく輝いていた。
そんな橙色の明かりに照らされた少女たちの躍動する姿を、楓は見るではなしに見ていた。
予定されていた遠距離走の測定が雨のために変更され、遊び半分の館内でのバレーボールになったことで皆浮かれていた。
ただ楓だけが制服のまま広い館内の片隅でたたずんでいた。
――私だけ。
そう思うと少し気が重くなって、クラスメートたちから視線を外してまた窓を見上げた。
(可笑しいな。いつもより酷いのは耕一さんが来るから?)
そうは思いたくなかったが、千鶴によると、鬼の血は互いを呼び合うという。
それならば、自分が彼に会うことによって、彼の鬼の力を目覚めさせてしまうのでは、と楓は思う。
相変わらず雨脚は、いくつもの大きな窓ガラスを叩いていた。
無数のシューズがフローリングの床を行き来する音、ボールが跳ねる音、さらには少女たちの歓声が入り交じっていたが不思議と雨の音が聞こえた。
どうしてかしら、と思った時、曇ったガラスの向こうの大きな木に黒いものがとまっているのに気づいた。
(烏?)
ではなかった。その小さい黒いものが猫であることに気がついたとき、その猫は笑った。
雨に濡れたガラス越しに見えたその猫が、なぜかはっきりと笑ったように思えたとき、楓は酷い腹痛を感じて折り崩れるように倒れててしまった。
血が流れ出すのを感じた。
目が眩み、世界が橙色に溶け出していく。
(本当に鬱陶しい)
そう思いながら意識を失った。……

次に目が覚めたときは保健室のベッドの上だった。
じっとりとした冷たい汗が体中にまとわりついてる。
(やっぱりあの夢をみた)
楓はため息をつきながら上体を起こした。が、下腹に力が入らず起き上がれなかった。
――恥ずかしい。みんなどう思っただろう?
あきらめて再び横になるとそんなことを考えた。
まさか倒れるとは思わなかった。がしかし、理由もわかっていた。
彼女の血に混じる鬼の力が表に出ようとするのを、無意識的に体が押え込んだのだ。
その結果、気絶した。
そうでなければ、もしかすると楓は殺戮をはじめていたかもしれない。
柏木家の血に棲みつく鬼は、そういう鬼であった。
彼女の父と叔父はその鬼を押さえることが不可能になり、自ら命を絶った。
その最後は悲惨だった。
猟奇的な欲望に支配され、その支配から逃れようと抗い続け、そして絶望した。
その姿を思い出し、楓は目を閉じた。
すると一筋の涙が零れて、枕に染み込んだ。
だが、再び目を開けたときには、目尻の涙は乾いていた。
かわりに楓を襲ったのは、寒々とした虚無感だった。
――なぜ、私たちだけこんな目に会うのかしら?
胸にできた大きな空洞に、そんな疑問がぐるぐると巡っていた。
(耕一さん。お願いです、来ないで下さい)
そう祈りながら、今、夢に見た男の顔を思い浮かべた。
不思議な夢だった。
その顔が、十年近くも会っていないはずの従兄弟の面影と重なり、それがはっきりと彼のものであるとわかった。
そしてそれが、遥か昔の記憶であることもわかっていた。
(耕一さん。……)
楓は気づかないうちに、彼の名を何度も繰り返し呼んでいた。
そのとき、
「柏木さん、お姉さんがいらっしゃったわよ」
と養護の先生が部屋のドアを開けて現れた。

「大丈夫だから」
と何度目かのその言葉を口にしたとき、千鶴は、
「わかったわ。大人しく寝ているのよ?」
といってようやく立ち上がった。
耕一が駅に到着する時刻までに間に合うには、ぎりぎりの時間だった。
「姉さん」
部屋を出て行こうとする千鶴に、楓はベッドから頭だけを起こして声をかけた。
「なに?」
「……ううん。なんでもないの」
先ほど車で家に帰る道のりの間、どうしても聞きたいことがあった。
しかし、今も言葉にならなかった。
そんな楓をみて、千鶴は、
「心配?」
と首をかしげた。
楓は少し考えて、無言でうなずいた。
彼女は開けかけたドアを締めて、
「どちらにしても、耕一さん次第なの。わかって?」
といった。
楓は、そういう姉に鬼の影を認めて、ぞっとした。
「じゃあ、行って来るわね」
その言葉に少女は答えることなく、ただ、脅えるように頭まで掛け布団を被った。
そしてしばらく襲ってきた不安に震えていたが、いつのまにか眠りに落ちていた。
どれくらい時間が過ぎたのだろうか。
夢うつつのまま、楓は上体を起こし白いカーテンをめくった。
雨は細かな霧雨になっていた。
月の光が雨の幕に乱反射し、外は仄かに明るかった。
少女はその明かりに誘われるように、ベッドからおりて鏡に向かった。
月明かりが差し込む、部屋の闇に浮かんだ少女の顔は美しかった。
だが、黒く濡れた瞳の奥に映った自分の姿は、千年の時をさかのぼった姿だった。
それは鬼の力に目覚めてから、何度も何度もみた夢にあった姿だった。
そして前世、耕一の妻となった姿だった。
楓は、鏡に映った自分を凝視し、ともすれば掻き消えそうになるその姿を見極めようとした。
(お願い、もっとはっきり見せて。お願い)
だが、ふいに心のほんの片隅で小さな疑惑を感じたとき、あっというまにそれが広がり、同時にその幻は霧散した。
息が止まった。
疑惑は悲しみに転じ、鏡に映る顔が歪んだ。
楓は耐えられなくなり、顔を背けおもむろに立ち上がった。
激しい疲労感が沸き上がって、そのまま立ち続けることができず、ベッドの上に倒れ込んだ。
風が窓を叩く音が聞こえた。
誰もいないためか家の中は静まり返っていて、外の様子だけがはっきりと伝わってきた。
そのとき、幽かに鳴き声が雨音に混じって聞こえ、楓は耳を疑った。
(猫?)
そして、下腹部の痛みを感じたとき、
まさかと思って立ち上がり、次には部屋を出ていた。

暗澹とした雲を月が払いのけようと輝きだしている中、弱々しく雨が降っていた。
少女はその様子におののいた。が意を決して、傘もささず外へ出た。
庭にまわると、猫はいた。
年老いた猫が、木立の間に腹ばいになり、うずくまっていた。
そして楓の姿を認めると、昼間と同じようににやりと笑った。
楓は驚き、足を止めた。
その猫を見つめ、暫くして、
「あなたは、誰なの?」
と震えた声で尋ねた。
猫はゆっくりと起き上がった。
――前世のあなたの従者。
確かに猫はそうしゃべっていた。
顔にかかる小雨が気になるのか、しきりと顔をなでていた。
「え?」
――エルクゥへの輪廻が叶わぬゆえ、死に際のこの畜生を依代にし、あなたに伺った。
エルクゥ、それは鬼たちが自らをよんでいた名。
その名に楓は自分の細い手がわななくのを感じた。
「そんな」
――良き人は必ず思いだされる。ご身上も、あなたのことも。恐れられるな。
そういって、老猫は体を震わせ、しおれた毛並みについた水飛沫を飛ばした。
そのとき、大きく風が舞い上がり、霧のような雨と共に少女の体を弄んだ。
楓は体を強張らせとっさに目を閉じた。
庭の木々がざわめいていた。
恐々と目を開けると猫が痙攣し弛緩するのが見えた。
猫はそれっきり動かなくなった。
「それを伝えに?」
楓は側に駆け寄り、その年老いた猫を抱き上げた。まだ暖かかったが息はなかった。
しばらく茫然としていた少女は、死骸となった猫に頬を寄せ、
「ありがとう」
とかろうじて発せられた、かすれた声でつぶやいた。
そのとき、表玄関の方で車の止まる音がした。
そして、三人の姉妹の声と
「懐かしいなぁ」
という男の声が聞こえて、楓は震えた。
記憶の彼方の夫と同じ声だった。
思わず楓は、その声のする方に向かって走っていた。
庭先を抜け、門から玄関へ至る道へ出たとき、楓は見てしまった、夢でみたものと同じ彼の笑顔を。
その瞬間、足が固まり、一歩も動けなくなって楓は立ちすくんだ。
体がぶるぶると震えだした。
(ごめんなさい。まだ、私には話せそうにない)
呪われた鬼の血脈のこと、父と叔父のこと、彼がその眷族であること、そして自分と彼の遥か昔の契りのこと。
どれもが非現実的で、そしていずれも彼にとって不祥なものであった。
――千年経って、ようやく会えたのに。
言い知れない孤独感が込み上げてきた。
気がつくとはたりと雨は止んでいて、風だけが少女の周りを吹き抜けていた。
折りからの強風に雨雲が飛ばされて徐々に晴れていき、月がはっきりと顔をだした。
月はいよいよ明るく輝きはじめていた。
十三夜の月だった。
――どうすれば伝えられるのだろう。
ふいに涙があふれてきて、彼女は泣き崩れてしまった。

End


あとがき

はい、あとがきです。でも実は書きおわる前に書いてるんでホントはなかがきなんですが。(笑)
楓ちゃんのサイドストーリー、いかがだったでしょうか?イメージと違う!って人、ごめんなさい。m(_ _)m 大方、何だか良く分からないって人がほとんどでしょう。文章も不味いですしね。(^_^;;) 一応、ゲームの「痕」を知らない人でも読んで分かるものを、と頑張ってみました。でも、そしたら梓と初音の描写が全くいらなかったなーと、書いてから思ったりなんかして。ちょいと話の展開に無理があったようです。(^_^;;)

さて、このSSのタイトル「月下に雨ふる」ですが、もちろん「雨月山の鬼」の「雨月」からとってます。もとい、「雨月山」はやっぱり「雨月物語」からきてるのでしょうから、「雨月物語」の「雨月」からって言った方が良いですかね。ただ、カッコつけ過ぎでなんか照れくさかったりしますが。(^_^;;) しかしあれですね、「雨月」って変な表現ですよね。え?なぜかって?…だってあなた、雨が降ってたら月なんか見えないじゃないですか。(笑)

今更書くこともないでしょうけど、古典「雨月物語」は奇伝的文学ですよね。幽霊やら物の怪やらが闊歩してる全九篇の短編集で、日本で最初の浪慢主義的文学に位置づけされるそうです。作者は秋成上田東作で、成立が1776年。(あー、ちなみに上田が姓で東作が名。秋成は字です。一般的に書くと上田秋成。号は無腸、または余斉。両親共に不明。私生児。医師、国学者で江戸中期の人。同時代に与謝蕪村がいます)

これらの短編は、魂になってまで約束を守ろうとする義兄弟の絆やら、ヘビになってしまうほどの愛憎の執念やらを描いていたりする訳ですが、その根底にあるのが文芸の精神なんだそうです。秋成は国学者ですが多少主我的なところがあって、現実から逃避するために文芸の世界にも身を置いていたんです。要は私たち同人野郎と同じ精神ですね。(笑)

まあ、それが的を得た表現かどうかは兎も角として、この「雨月」ってタイトルが気に入った訳ですよ、私は。…夜雨のかすみに浮かぶ月。非現実的でカッコイイじゃないですか。(笑) そんな理由でちょいと気取って「月下に雨ふる」なんてタイトルをつけてみました。

ちなみにそのままなんで、みなさん分かって下さると思いますが、今回のこのSSは雨と月がテーマになってます。少し不思議な話を描いてみようと思ったんですけどね。単に耕一と楓が再会した「だけ」の淡々とした話になっちゃいました。つまらないじゃないか!ってお叱りはごもっともで。(^_^;;) とりあえず、楓のシナリオで、楓が意識的に耕一を避けていた行間を読んで、こんな感じの苦悩があったんじゃないかなー、っていう私なりの想像を書いてみました。どんなもんでしょうか?

そうそう。ついでというか、全然話が違うんですが、「雨月物語」に収録されている「菊花の契り」なんですけど、あれってつまり同性愛なんですよ。はい。はっきり書くと「ホモ」ですね。(だー、書くなー!笑) そもそも友情(=Friendship)って概念は明治後に輸入されたものなんです。想像で申し訳ないんですが、「友」って漢字が「Friend」って言葉にあてはめられたのは西周(にしあまね)とか森鴎外とかの創作によるんでしょうね。それまでの日本には「友情」ってのはありえなかったんですよ。一部の例外はありますが、同性の精神的な協調といいましょうか、そういう横のつながりってなかったんです。

それで、もしあったとすると、この「菊花の契り」にあるような義兄弟の契約のようなものなんです。義兄弟っていうと今だとヤクザ屋さんあたりを思い浮かべますが、この当時…というか明治までは肉体的な関係も含む同性愛の契約だったんですね。あー、ただ誤解しないように。この義兄弟ってのは武士にとっては女に溺れるより、むしろすがすがしいものだったそうです。(どうでも良いですが、「菊花」ってのもそれを匂わせていますよね。笑)

で、何が言いたいかっていうと、「痕」の柳川のシナリオがもしこれを意識して作られたのなら凄いなーってこと。だからどうしたって訳じゃないんですが、まあこれは余談でした。


Mon, 20 Mar 2000 さむな

(Mon, 29 May 2000 改訂)

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