交通エコモ財団で募集していた「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン案」のパブリックコメントを提出しました。
 ガイドライン案は http://www.ecomo.or.jp/ で見ることができます。

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交通エコロジー・モビリティ財団 バリアフリー推進部
パブリックコメント担当 藤田 様

氏名 清水孝彰(しみずたかあき)
所属 全国鉄道利用者会議 関東支部
メールアドレス tshimizu@kdm.jrnet.ne.jp

「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン案」に対する意見

1.視覚表示設備について
○ 本案の視覚表示設備の考え方は、旅客施設内だけでなく、地図・時刻表・イン ターネット等の「手元で事前に得る情報」にも適用すべきである。
東京の鉄道は、 初めての乗客が事前に情報を調べずに乗車しようとしても困難なほど、複雑化して おり、これを解決する当面の手段は、書籍として売られている地図や時刻表に情報 を掲載するしかない。
また、地方圏の公共交通機関の情報は地元に行かないと入手 が困難で、住民以外の観光客やビジネス客の利用が困難な状態になっている。
鉄道 ・バスの路線図や乗り場案内、時刻表を書籍やインターネット等で積極的に公開 し、外来客にも利用してもらうことが必要である。

○ サインシステムは、鉄道の場合、他社線のサインがおろそかにされる傾向にあ る。
他社線についても自社線と同じようにわかりやすく案内することが必要であ る。
また、ピクトグラムについては、国際標準への統一を図るべく、ある程度運用 状況を見ながら、義務化について検討していく必要がある。

○ 誘導サインとしてのバス乗り場は、駅に2ヶ所以上ある場合には、利用者がどの 乗り場へ向かったらよいかが一目で判断できるように、主な行先・系統名を併記す る必要がある。
路線図も併設されるとなお望ましい。

○ 自転車については、今後レンタサイクルの普及が望まれることから、駐輪場とレ ンタサイクルの区別をつける必要がある。

○ 案内サインとしての、路線図・停車駅案内図についての記述が全くない。
路線図 については模式化せず、地図上に路線を記入したものを標準とした方が、距離が正 確であり、わかりやすい。
停車駅案内図も、急行・特急・快速等の停車駅であるか 否かにかかわらず、関係する線区のすべての駅に掲載することが必要である。

○ 東京の鉄道駅は、同一駅でも出入口が全く別々の場所に設置されている駅が多 い。その場合、降車客がホームをどちらの方向へ歩いたらよいかの情報が、ホーム 上に連続的に必要になる。
そのような駅では、構内案内図と出入口の誘導サイン を、ホーム上に連続的に配置し、改札口まで来てから正反対へ引き返すということ のないようにする必要がある。

○ 可変式情報表示装置の、車両等の運行異常の情報提供は「なお一層望ましい内容 (◇)」とされているが、利用者にとって運行異常の情報は必要不可欠であるため、 「標準的な内容(○)」に格上げすべきである。
特に、運転再開予定、迂回可能な手 段等の情報が、他の交通機関を含め、被害を被った利用者にいち早く伝達されるこ とが必要である。
可変式情報表示装置での表示が不可能であれば、音声での情報提 供ができるよう、いずれか一方を最低限の標準とすべきである。

2.乗車券等販売所・待合所・案内所について
○ 最近は、駅の待合所が撤去されている事例が多い。
本案には待合所についての記 述が全くないが、まず待合所そのものを積極的に設ける方向性が必要である。
ま た、列車本数の少ない主要駅や寒冷地などは、待合室にするなどの基準が必要であ る。

3.休憩等のための設備・その他について
○ ベンチは、移動経路における休憩よりも、鉄道・バス等の時間待ちの時こそ必要 である。
乗換客の多い駅(停留所)、又は本数のあまり多くない乗換駅(停留所) を中心に、必要なベンチ数を確保する基準が必要である。

4.鉄軌道駅について
○ 現在の鉄道駅は、改札口とプラットホームを改良しただけでは円滑化できない、 構造的問題を抱えたものが多い。
一般には、新幹線と在来線、会社間、鉄道とバス の乗り換えが不便になっている。
相互乗り入れによる乗換の解消、同一ホーム上で の乗換、中間改札の廃止を積極的に推し進める必要がある。

○ 高架駅や地下駅を設置する場合には、地上出入口との移動が短くなるように予め 設計することが必要である。
特に地平駅の立体化の場合には、立体化することで駅 への出入りに負担を強いることになるので、立体化前後での円滑移動にかかる比較 評価を行って設計するよう求める。

○ プラットホームで転落の危険性が最も高いのは、階段・エスカレータの取付口付 近で、ホームが非常に狭くなっている部分に人が集中せざるを得ない場所である。
特に階段がエスカレータに代わった部分では混雑が激化しており、非常に危険な状 態になっている。
このウィークポイントでの転落防止対策として、以下の整備を基 準とするよう求める。

@ 利用客の非常に多いホームの階段はエスカレータ化を避け、エスカレータしかな い場所には(エスカレータを除去してでも)階段を併設する。
同時に、高齢者・障 害者等の標準移動手段としては、本案にもあるように、エレベータを設置する。

A JR秋葉原駅のように、改札口へ向かうのに全く関係ないホームの狭い部分を通 らせるような動線は、早急に改善する。(無用な動線の交錯の改善)

B ホームの狭い部分のみ、転落防止柵を設ける。

以上


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