利尻礼文サロベツ国立公園の公園区域及び公園計画の変更に関する意見の募集について
環境省自然環境局国立公園課御中
「利尻礼文サロベツ国立公園の公園区域及び公園計画の変更に関する意見」
意見提出者氏名:武田 泉
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意見
1.パブコメの際の情報提供について
〜従来から公園計画の再検討のパブコメでは、変更点の結果説明だけで、変更の具体的 背景の説明は問い合わせなければ知りようがない状況にあった。これは数年前の大沼国 定公園の際も同様であった。今回の公園計画(保護計画)の変更点は、過去からの懸案 事項であった「サロベツ川放水路問題」関連部分という指摘を後から聞いたが、変更の 具体的背景の説明をより密にして頂かないと、中々回答が出来ないのではとの感想 を持った。こうした点について改善をお願いしたい。
2.保護計画の変更(区域や地種区分変更)について
〜自然環境の保全のため、区域の拡充や地種区分の格上げは好ましいことである。但し
近年の環境政策の課題となっている自然エネルギー、特に風力発電施設の取り扱いにつ
いて、自然公園側のゾーンニングとしてより広範に議論していただけないだろうか。全
国的に風況の良い箇所は既に公園区域となっている箇所が多いと聞く。地元幌延町から
は、今回砂の採取地かつ風力発電について既に計画済の地区について公園編入は認めら
れないとする意見もあったと聞く。また、利尻礼文サロベツ国立公園の近傍には、稚内
、浜頓別、苫前等の有力な風力発電導入地が存在し、さらには稚内市では独自に市の環
境基本計画の中でゾーンニングを行い、公園区域は認められていない等と聞く。このゾ
ーンニングは、同市域の小沼での白鳥飛来ルートの保護と風車建設反対(いわゆる小沼
問題)が発端となったとされている。この結果、稚内市は景観上の「見通し線」を機軸
としたゾーンニングを行っている。
風車等の施設建設と自然環境保護との関連では、主として野生動物の行動域(野鳥の
飛来ルート)との関連や、景観上の「見通し線」によるゾーンニングと関連であると考
えられる。環境省内でも自然保護局以外では、風力発電等の自然エネルギーの導入に積
極的に対応している部署も見られる。
従来、自然公園の中での風力発電の事例は少数存在するものの、許認可に際しては原
則認めない方向で対応しているという。しかし、脱原発政策の高まりとの関連で、公園
内での施設建設への圧力が今後高まることは十分予想される。このままでは、しっかり
した指針のないまま、個別に案件の不許可としていくような感を持つ。むしろ、自然環
境保全審議会等で風力発電等を、景観や見通し線、野生動物の生息環境、地種区分との
関連等で位置付けていく作業が必要ではないか。このようなことを同審議会に検討して
いただきたいものである。
但し筆者は、公園内を規制緩和してやみくもに風車を建設せよと主張しているわけで
はないことを表明しておく。
3.新規の博物展示施設の立地について
以前公園内のビジターセンター等の集団施設地区は公共交通機関の利用の便利な箇所 に立地していたが、近年立地した施設はおしなべてマイカー等でないとアクセスが困難 なケースが少なくない。地方では公共交通機関が衰退する中で、クルマに頼らないアク セス(エコトランスポート)を環境省としても積極的に進めていただきたい。このため 、環境省サイドでも近隣の駅(例えば幌延や豊富駅等)に公園施設案内パンフを常備す る、バス路線の活用、開設の積極化(稚咲内線他)、レンタサイクルの活用)等の支援 背策をとるべく、北海道運輸局等と協議していただきたい。
以上