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千葉都市モノレール 幕張LRT線 篇

区分:建設計画



この路線の原典
路線そのもの: 自案「千葉都市モノレール幕張線」参照
LRT化: 路線審議委員会へのご意見



概要
路線名千葉都市モノレール 幕張LRT線
区間・キロ数幕張本郷-幕張高校-稲毛 12.6km
海浜幕張-メッセ・マリンスタジアム-打瀬北 3.1km
メッセ・マリンスタジアム-マリンスタジアム正門 0.5km = 臨時列車のみ運行
方式・規格など欧州型LRT規格(地平専用軌道を基本に、併用軌道、高架線、地下線も含む)
メッセ・マリンスタジアム-マリンスタジアム正門のみ単線、ほかは複線
車両広島電鉄「グリーンムーバー」を基本とする、超低調車連接5両編成
他の特徴ワンマン運転だが運賃の車内収受は原則として行わない(運行形態参照)

各論は以下をクリックしてください。
運営企業体について / 路線 / 運行形態



運営企業体について
LRTの運営なのに千葉都市「モノレール」では変なのですが、やたらと第3セクターを作ってしまうのは問題が有ると思います。上手く行っているかどうかは別問題として、千葉都市モノレールではもう鉄道事業を数年にわたって行っていて、そのノウハウも蓄積されつつあるはずなので、出来るだけ経営資源を活用し効率化を図っていくべきなのではないかと思い、千葉都市モノレールが運営するという形を提案したいと思います。



路線の計画
路線図
路線図

路線そのものは、以前提案した「千葉都市モノレール幕張線」とほぼ同一としました。元の案の駅間隔も、需要発生地点付近では短くなっているので、駅数増も3にとどまりました。以下、留意点と相違点を中心に説明していきたいと思います。

始発の幕張本郷駅から東関東自動車道と交差する部分付近までは、比較的車の通行量が多かったり、国道14号との交差があり定時制の阻害要因となるので、高架線を用いた専用軌道とします。
幕張本郷はバスターミナルの上に設置し、各線からは改札を出た高さのままでの乗車ができます。ちなみに、2面3線となります。次の幕張西は高架上に相対式ホームが設置されます。線路横断(要するに踏み切りですね)もできるようにしておき、片側の階段にはエレベーターも設置し、バリアフリー対策とします。これは他の立体駅でも同様です。

東関東道と交差した後は地上に下がりますが、海浜幕張までは現在の道路の北側を2車線分削り専用軌道を設置します。現在の通行量はそれほど多くないので可能だと思いますが、不可能な場合はハイテク通りを歩行者・LRT専用とした上でこちらを経由するように変更すればいいでしょう。こちらは本当に車がほとんど通りません。
さて、免許センター・中瀬は現在のバス停とほぼ同じ位置での設置となります。

路線図 中瀬を出て、海浜幕張駅手前の交差点で、線路は2つに分岐します。片方はまっすぐ進み、バスターミナルを通り越したあたりで海浜幕張の停留所、もう一方はここで右折して高架下で同停留所です。なお、右折で入った通りでも、道路の東側を削って専用軌道とします。モノレール案のときはどうしても急勾配・急カーブ上になってしまうため、メッセ方面ゆきは通過させざるを得ませんでした。しかし、こちらの案では急カーブが可能で、地平のままでの設置となるので、場所が離れているとはいえ両方面行きとも海浜幕張駅に停車するようにできました。駅の北口でイギリスの道路で見られるような「ラウンドアバウト」のような線形にすれば同一個所での設置も可能ですが、これを行うとココがダイヤ上のネックとなってしまうので、これはやめにします。

まず、幕張高校を経由する路線から解説します。
ここから打瀬北までは併用軌道とします。海浜幕張を出てホテルスプリングス手前で左折、突き当たりの交差点手前にモノレール案ではなかった「青年事業団前」停留所を設けます。ここは隣がアウトレットモールとなります。交差点では右折して、「幕張高校」です。この停留所の北東に車庫を設けるというのは変更ありません。後はモノレール案に沿ってレールを敷きますが、周辺部の発展具合によってはもう1箇所停留所を追加してもいいと思います。そして、「打瀬北」ですが、ここは道路とは立体化させます。といっても、ここでは道路の方を地下として、その上の人工地盤に3線4面の停車場を設けます。これは、モノレール案同様、ここでの折り返しがあるためです。

続いてはメッセ・マリンスタジアムを経由する路線です。
こちらは打瀬北駅の通りに入るまでは全て専用軌道です(南北方向の道路には東側、東西方向には北側の車道を削る)。やはり、幕張メッセとホテルオータニの間に「メッセ・マリンスタジアム」駅です。ここから幕張メッセへの歩道橋にはエレベーターを設置し、幕張メッセのバリアフリー対策とします。
その先、交差点を左折するのですが、ここでまっすぐ進む支線も設け、支線は一旦単線に束ねてから3線に分岐して「マリンスタジアム正門」に着きます。ただし、この停車場は臨時駅で、通常は使用しません。マリンスタジアムでのイベントの際に客扱いをし、幕張メッセでのイベントの祭には回送電車を貯めておく目的での設置です。これは、メッセ・マリンスタジアム駅での折り返しが、LRTでは不可能なので設置したものです。普段はこの駅を使う人が見こめないのとダイヤが複雑になるという2つの理由で、この支線と停車場は使用しません。
一方、本線は打瀬南、打瀬北と進み幕張高校経由の路線につながるというのは変わりません。

打瀬北から稲毛方面の路線は、まず併用軌道ですすみ、つきあたりでメッセ方面からの線路と分岐します。ここから稲毛海浜公園までは地平の専用軌道(北側の車道を削る)です。駅はモノレール案のときより1駅増えて、「海浜公園」「千葉西高校」と停車します。「稲毛海浜公園」は西側の本線上で折り返しができる線路配置とします。これは、モノレール案同様ここでの折り返しがあるからです。

ここから稲毛団地を過ぎ国道14号との交差部付近までは併用軌道です。駅に関してはモノレール案と同様「高浜公団」「稲毛海岸」「稲毛団地」の順です。

稲毛団地通過後は地下に潜り専用軌道になります。地平や高架にしなかったのは、このあたりの道路が狭く、幅が確保できないというのが理由です。そして、ここが一番変化したところですが、この部分は一方向のループ線になります。「京成稲毛」停車後、JR稲毛駅を一旦通り越し、180度転回したところで終点の「稲毛」です。ここを出るとそのまま国道14号まで直進します。


運行形態
種別は普通のみです。

列車は、現在各地にあるような「路面電車」よりも評定速度をあげられるよう、欧州型のLRTの利点を取り入れる事にします。具体的には、

  • 運転最高速度の向上。立体部(高架/地下)は85km/h、地平専用軌道では70km/h、併用軌道では50km/hの速度で走行するようにします。現在の路面電車と比べれば相当に「飛ばす」走りになるでしょう。
  • 運賃の車内収受の廃止。これは、欧州型の「車内ノーチェック」方式と言いたかったのですが、まだ日本ではなじみがないこと、そしてヨーロッパでも不正乗車が絶えないという現実があるので、見送る事にします。それでは、というと......。まず、各停留所に自動券売機を設置して切符は事前に購入します(スイスなど、都市部のバスでもこうしている)。そして、車両側には出入り口部に簡易自動改札を取りつけ、ここで検札を受けるようにします。この機械はICカード対応にして、定期券・SFカードはICカードにしてしまいます。機械のサイズなのですが、海外の地下鉄の自動改札は処理速度は(日本に比べ)遅いものの、サイズは小さくなっていますので、車両の出入り口サイズの自動改札の開発も可能だと思います。

    さて、運行系統は下記のとおりになります。

    1. 幕張本郷-幕張高校-稲毛
    2. 幕張本郷-メッセ・マリン-打瀬北
    3. 幕張本郷-メッセ・マリン-幕張高校-海浜幕張
    5. 海浜幕張-稲毛
    6. 稲毛海浜公園-稲毛
    7. 幕張本郷-マリンスタジアム正門

    [平日朝ラッシュ時]
    幕張本郷-中瀬の需要が非常に大きいので、この区間が基準となります。現在バスで65本/時の輸送量があるので、LRTでも30本/時は必要でしょう。6分パターンで、1,2,6と幕張本郷-幕張高校の区間列車が各1本ずつというところでしょう。

    [平日夕ラッシュ時]
    8分パターンで、1,2,6が各一本ずつとなります。

    [平日昼間と土休日]
    10分パターンに、1,2が各一本ずつとなります。

    [イベント開催時]
    この場合、幕張メッセへの流れが増えるので幕張メッセ方面を強化する必要があります。そこで、10分パターンに2が2本、5が一本という、特別ダイヤを仕立てます。さらに高需要が発生する場合は、これに加えて7(メッセでのイベントの時はメッセ・マリン-マリン正門は回送)を加えて対応します。

    なお、運賃は乗換えが発生してしまっても通し運賃ですむようにします。残念ながらダイヤの都合での乗換えが多くなってしまいますので。



    路線審議委員会へ (ご意見等はこちらで承ります)

    千葉都市モノレール 幕張LRT線篇 ・ 終わり