自己流 ガシャポン塗装法

もっといい方法があるかもしれませんが
こんな感じで塗装しています
ガシャポンなど、塩化ビニル製品の塗装法です



1. 湯通し


 ガシャポンに付着した油分落としと変形直しを兼ねて、パーツをお湯につけます。

 まず、ガシャポンを分解して、風呂で使う たらい などに入れます。そこにポットのお湯や沸騰させたお湯を注ぎ、台所用中性洗剤を数滴入れ、割り箸でかきまぜます。数分で充分です。

沸騰させながら変形直しをすると、彩色されている部分の塗膜がおかしくなるなどのトラブルが起きやすくなります。



2.水洗い

 パーツを正常な形で固定するため、水で冷やします。

 お湯に入ったパーツが熱いうちに(すぐでかまいません)、割り箸を使ってパーツを水を張った容器に移して冷やします。(お湯に水を足して冷やしてもかまいません)汚れが気になる場合は、使い古しの歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて洗浄。 その後、中性洗剤がついたままにならないようにするため、水でよくすすいで下さい。



3.水切り

 塗装時に水が残っていると面倒なので、水をよく拭き取って乾燥させます。

 タオルでパーツの水をひとつひとつ拭き取り、風通しのいい所で乾燥させます。
早く塗装したい時は、コンプレッサーのエア圧を最大にして、エアブラシで空気を吹き付けて水を飛ばすと早く乾きます。



4.加工 (お好みで)

 気にならなければ、別に加工する必要はありません。

 整形の関係などで太くなっていたり、本来何もない部分が埋まってしまっている部分をデザインナイフ等で削り取った方が見栄えが良くなる場合もあります。彫り込んである文字などは、瞬間接着剤や、瞬間接着パテ「アルテコSSP HG」で埋める事が出来ます。
 加工すると、もともとの色を利用出来なくなる事があるので、彩色する時の事も考えて作業をしましょう。

 私の場合、もとの色を生かして製作するときは、たいてい無加工です。

 全塗装する場合は、加工後、もう一度洗浄して水を切ってから乾燥させ、メタルプライマー、サーフェイサーを順に吹いて塗装の下地を作ると、傷が見付けやすく塗料ものりやすくなります。



5.本塗装

 素材の地が露出している部分は、Mr.カラーで塗装します。
水性塗料やタミヤエナメル塗料はNG

 ホコリをエアブラシなどで払ってから塗装に入ります。
塗装前に、透明なメタルプライマーを吹くと塗装がハガレにくくなります。

 塗料はMr.カラーを用います。プライマーを塗らなくても、なんとか食いつきます。
もとの色をそのまま生かして、足りない色だけ補っていくと楽です。
塗装を剥がす方法を知らないので、あらかじめ塗装されている部分は重ね塗りします。むしろ、塗料の食いつきも良いので好都合!!

一度塗りだと、はじいたようになる場合もありますが、2〜3回重ね塗りすればちゃんと塗れます。全体塗装をするのでないのなら、筆塗りだけで事足りてしまう事がほとんどです。

元から塗装してある部分はMrカラーの溶剤で拭いてもあまり落ちないので、塗りすぎた場合、Mr.カラーの溶剤で拭き取ればやり直しがききます。

 下地が暗い色に黄色や赤などの発色の悪い色を塗る場合は、白などで下塗りをしてから塗装するとキレイに発色します。

 塗料はVカラーだと尚良いと思いますが、ビン入りのものは使ったことがありません。
(比較的高価で、Mr.カラーよりも臭いがきついので)

 水性塗料やエナメル塗料は、地が出ている部分に塗ると塗膜がベタベタになり、いつまでも乾かないので使用してはいけません。



6.スミ入れ

 素材の地が露出していない場合は、そのままエナメルカラーでスミ入れが出来ます。

 地が露出した部分やツヤ消しの塗料を塗った部分にそのままスミ入れすると、しみこんだ塗料が落ちずに綺麗に拭き取れないので (→のALEXが実例) 、地の露出しているパーツのみ、またはパーツ全部にMr.カラーのクリアーを吹いてコーティングしてからすみ入れすると、きちんと拭き取れるようになります。

汚れた感じにしたい場合は、この限りではありません。



7.トップコート (お好みで)

 ツヤがばらばらの時や、ツヤを変えたいときに行います。

通常、薄く溶いたMr.カラー スーパークリアー(つや消し)をエアブラシで吹いてツヤ調整しています。


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