1/100 YF-29 デュランダルバルキリー




 バンダイから発売された 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー ファイターモード アルト機を製作しました。劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜に登場する機体です。劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜は公開直後に見に行きましたが、何人かのメインキャラの結末がテレビ版と変わっているものの、VF-29もそれほど違和感なく、個人的には良かったです。

 ざっと組んだところ形状について不満な点はなく、良くできています。シールを最大限に生かし、劇中の部分塗装して気軽に完成させました。
 付属シールだと下地が透けて見栄えは悪くなりますが、その中でどのくらいの完成品にできるかというのが今回の課題です。塗装した方が確実に見栄えが良くなる箇所もありますが、今回はその部分もシールを使い、シールを貼っても下地の色が出てしまう部分のみ塗装する方針で製作しました。


   まず、シールで色分けされない部分を塗装し、アクセントとなるコックピットとアルトのフィギュア、キャノピーの枠はきちんと塗り分けました。 スミ入れはガンダムマーカースミ入れ用を用い、スジ部分をマーカーでなぞった後に指やエナメル溶剤で余分な塗料をふき取っています。

 その後、付属シールをすべて貼りました。細いシールや複雑な面に貼るシールは、貼るのが下手だったためか浮いてしまった部分も多いです。
シールが浮いてしまった部分は、下地のプラに傷がつくことを恐れず、浮いた部分にデザインナイフで切れ込みを入れてパーツになじませ密着するよう試みましたが、貼り直したシールの粘着力が低くなった部分や、平面でない部分はどうしても浮いてしまいます。

 シールを貼った後に全体にクリアーを吹いて、はがれにくくしたりシールの端の部分にホコリをつきずらくしていますが、クリアーを吹いた風圧でシールが浮いてしまう箇所も少なくありませんでした。粘着力が低くなったシールの粘着力を回復させる手段を知らないので、対応策がとれずに結局そのままです。
シールの保護のためクリアーを厚吹きしましたが、クリアーの溶剤でガンダムマーカーが溶け出しにじんでしまいました。アルコール系のガンダムマーカーは、Mrカラーやガイアカラーの溶剤とは相性が良くないようです。
 ベアッガイやRGガンダムでも同じことが起こったので、クリアーを厚吹きするような際は、ガンダムマーカースミ入れ用は使わない方がよさそうです。
 クリアーの乾燥後、キャノピーの透明部分以外にガイアカラーのフラットクリアーを吹いて完成させました。


 映画を見た勢いで完成させてみたものの、シールを貼らない方がいい部分にもシールを貼ったため、シールが浮いたり、下地が透けてしまった部分があり、満足のいく物になりませんでした。
 1/100 YF-29のシールは、赤い部分に貼る白や黄色のシールが盛大に透けるので、その部分を付属シール以外で表現した方がいいのですが、塗装で再現するには複雑なマスキングが必要となり、手間が大幅に増加します。モデルグラフィックスの丁寧に塗装された作例の凄さを改めて感じました。

 シールを最大限に生かしたためにオークションに出品できる完成度に至らず、手元に置いておきたくなかったので、震災直後にあげてしまいました。










コックピット内のアルトは、それなりに丁寧に塗り分けています


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