1/144 HG ベアッガイ

 


 ベアッガイは、1/144 HGUC アッガイ の金型流用キットです。クマの頭のついたその姿は、凄くインパクトがあり、その外見につられて購入してしまいました。
ガンプラ啓発アニメ「ガンプラビルダーズ」に登場する改造ガンプラで、リナがケンタや店長に改造させたという設定です。

 ベアッガイは、クマッガイの量産型と言っていいと思います。クマッガイとは、当日版権で売られていたクマッガイの頭部を1/144 HGUC アッガイに取り付けたものです。
ベアッガイ購入時は存在を知りませんでしたが、ベアッガイを制作するのに参考になりそうな資料を検索した際に、その存在を知りました。ベアッガイのデザイン画の発表時期がクマッガイ改造パーツがはじめに販売された時期よりも後なので、多少なりとも参考にしていると思われます。


 今回の制作上のテーマは、なるべく手間をかけずにそこそこの完成品にすること。ペーパーがけも目立つ部分しかせず、できるだけ成形色を生かすことにしました。スミ入れには、ひさびさにガンダムマーカースミ入れ用を用いています。はみ出た部分や余分な部分は、指で拭き取るか、タミヤのエナメルシンナーをつけた綿棒やキムワイプ(繊維のつきにくいティッシュ)で拭き取りました。最近は模型誌でも出てきますが、1〜2年前にボークスで売っているのを見て購入し、スミ入れの拭き取りや、エアブラシのメンテナンスに使っています。
キムワイプは、学生の頃に化学実験で使って親しみがあり、製作記事や模型店で見て、プラモデル製作にも使い道があったのかと感心しました。普通のティッシュや安い綿棒に比べてほとんど屑がつかず、拭き取った後のクリーニングの手間が軽減されるので、いい買い物でした。
 普通のティッシュに比べて高価なので、効果の高い用途のみに用い、ティッシュくずがついても差しさわりのない用途では普通のティッシュを使って枚数を節約しています。

 塗装やクリアー吹きせずに、プラに直接「ガンダムマーカースミ入れ用」を使った場合、ゲート跡部分にスミが残り、その部分をペーパーがけしたりシンナーで拭き取っても取れなかったので、似た色でリタッチしてごまかしました。

 ほとんど手を入れていませんが、笛の先の穴をあけ、吹き口のモールドを彫りました。
 モノアイは可動する構造ですが、外れやすいので、接着固定しました。

 購入して間をおかずに、フラットクリアーを吹く前くらいの状態までにしましたが、アニメで動いているのを見ていなかったため、しばらくは塗装を中断させていました。

 今年に入り、BS録画した番組を見せてもらったところ、思ったよりもメカっぽい描写がされていました。劇中の雰囲気を取り入れるには成形色よりも黒っぽい色の方が雰囲気が出るのですが、塗装するのは面倒なので、アクセントに細かい部分をグレーで塗装し、メカっぽい印象を強めました。
 ランドセルのネームが書いてある位置の部分を白く塗り、せっかくなので手書きで「べあっがい」と名前を書き入れました。
 「目が粒子砲」とモノアイ、口の中をクリアーで吹いてツヤを出し、乾燥後、その部分をマスキングして、その後、ガイアカラーのEx.フラットクリアーを吹きました。
 「目が粒子砲」がツヤツヤだと、かなりラブリーな感じになります。

 今回、手間を省いて制作してみましたが、細かい部分は気になるものの、動かして遊ぶには十分な出来です。
 接着、ペーパーがけし、合わせ目を消したのは、左右はり合わせのランドセルと尻尾の部分だけでした。
ペーパーがけしたのは、頭部とランドセルのカバー、笛くらいです。
 他のパーツは、デザインナイフで丁寧にゲート処理しただけです。


 成型色フィニッシュで、ほとんど手間をかけていないのですが、それなりの物ができました。
ガンプラビルダーズのような原作のアニメ設定にとらわれない自由な発想は好きなので、個人的にはプロトベアッガイをもっと劇中で評価する大人がいてもよかったと思います。ただ、子供たちの会話の中ではあんなところでしょう。


 冬で寒くてデスクトップパソコンで更新するのがおっくうだったり、その後、東日本大震災が起こり、腰をすえてHPを更新する気にならずにアップするのが遅れましたが、ようやくアップできました。

 甥や姪があまり興味を示さなかったので、オークションに出品しました。


 







ベアッガイと愉快な仲間たち


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