1/100 MG クロスボーンガンダムX1 Ver.Kaを部分塗装で完成させました。 もともとカトキハジメが関わっていたとはいえ、まさかMGでクロスボーンガンダムがラインナップされるとは思っていませんでした。マスターグレードのプラモデルは滅多に購入しないのですが、発売されてすぐに購入しました。F91のフレームを利用して設計されていますが、そのことによる形状等の制約は見受けられません。 機体構成、武装ともにシンプルだというのも購入した理由のひとつです。 購入後しばらく積んでいましたが、仮組みのみと割り切って安く売っていたハリソン専用F91を購入し、F91を仮組みした後にクロスボーンガンダムを組みました。 仮組みしたハリソン専用F91は、適当に組んだ旧1/100 F91と一緒にオークションに出品し、旅立ちました。 F91はポリキャップレスABSフレームなので、嫌な予感はしていましたが、腹部のボールジョイント部分を押し込みすぎたためなのか、きつくなってしまい、動きも外せもせず、折れてしまいました(F91)。仕方が無いので真鍮線で胴体をつなげました。 クロスボーンガンダムは、F91よりも可動部が改善されている印象を受けましたが、基本はF91のフレームで、ポリキャップレスABSフレームであることは変わりないので、腹部ボールジョイントを組み立てる際に真鍮線で補強しました。はじめからそれなりに製作するつもりで組んでいたので、ペーパーがけや接着をしながら組みました。 コアファイターの着脱の際に塗装がはがれたり、こすった部分に塗料がついてしまったりすることが考えられたので、コアファイターと本体が接する部分は塗装しない方針とし、早い段階で部分塗装で仕上げようと考えました。関節部分を色分けする必要がなくなったため、胸部の前後はり合わせの部分を接着しましたが、これがあだとなりました。コアファイターを合体させると、分離できなくなったのです。 胸部を分解できれば外すことができるようなのですが、既に接着済み… 何度か日を改めて分解に挑戦し、なんとか外すことが出来ました。その際、引っかかっていた部分を削り落とし、コアファイターが着脱できるように調整しています。 クロスボーンガンダムでは専用パーツを介してのスタンド接続になっていないので、スタンド付属の股関節を挟み込むパーツで接続しました。足の動きの制約が大きくなるので、スタンドで飾る場合、接続用の穴を開けるなりして他のパーツで接続した方がいいかもしれません。 クロスボーンガンダムのスラスターユニット部分には、肉抜きがありますが、トラス状でそのままでもあまり気にならないので、そのままにしています。他の肉抜き部分も今回は一切埋めていません。 その言い訳は、バンダイ自体が別売りスタンドを発売したことで、ガンプラをスタンドで飾ることを想定する場合が多くなったことと、力のかかる部分にもABS関節を使っている物が増えてきたことで、できるだけ関節に負担がかからないように、どこの部分も重くならないようにした方がいいと考えるようになったからです。 関節構造にもよりますが、私にとって、一度ゆるくなってしまった強度の低いABS関節のかたさ調整は難しく、できることなら関節がゆるくなるリスクを低くしたいと思っています。 小さなものは問題が少ないのですが、小型MSとはいえ1/100ともなると重力の影響がかなり出てきます。1/100サイズのガンプラをほとんど買わなくなったのは、ヒケ処理、ペーパーがけ、塗装が面倒だということもありますが、1/144サイズの物に比べ、重力に負けて関節がへたれやすいということも大きな理由です。 加工のスキルが低いため、肉抜き穴を埋めた場合、その部分が他のモールドと比べて浮いてしまい、むしろ何もしない方がよかったのではという場合もありましたし、きちんと埋めるにこしたことはありませんが、最近ではパーツ形状が工夫されていて、肉抜きされたと思われる部分を埋めなくてもそれなりに見えることが増えてきたということもあります。 パーツ自体を軽量化し、プラ板メインで工作すれば問題は少ないですが、強度の問題も出てきますし、あくまで言い訳ということで。 コミック版とはディティールが異なり、コミック版ではクロスボーンバンガードのエンブレム以外にマーキングされている印象がないので、塗装は、説明書やパッケージを参考にし、Ver.Kaと割り切って製作しました。付属フィギュアの配色のみ、コミックの色分けを参考にしています。 膝関節カバーを塗装後、組みなおす際、説明書を見ずになんとなく作業していると、方向を間違えてしまい、どうしても外せなくなったので、膝カバーに切れ目を入れ、強引に外しました。その際、パーツがゆがみ、干渉して膝が動かしにくくなったので調整すると、確認のために何度も動かしたことによってパーツがゆるくなりました。切り込みを瞬間接着剤と同色のランナーの切れ端で埋めたため膝が分解できない状態だったので、それをきつくするために瞬間接着剤を流すと、きつくなりすぎて調整中にパーツが折れ、真鍮線で接続したもののパーツが細くて充分な太さの真鍮線が仕込めず、足はつながっていても自分以外に足を曲げられないのではという状態になってしまいました。 手元に置くために製作していたものではないので、結局、膝関節一式を部品請求し、それを組み込みました。 今後は、組み方が少しでも分からない場合、説明書を見ながら作業しようと思います。 部品請求の際、金型修正されたビームザンバーの持ち手のパーツもついでに請求しました。手のひらのダボにしっかりはまるようになり、安定してビームザンバーを持てるようになりました。 このパーツは、クロスボーンガンダムX1フルクロス発売時に金型修正されたようです。 Ver.Kaということで、いつもよりスミ入れ色に気を遣い、白のパーツには紫系の色、胸部の黄色の部分にはオレンジ系の色、濃い色の部分には黒を用いました。 マーキングを多用したプラモデルを製作するのは久しぶりです。マーキングがないとVer.Kaという感じがしないので、きちんと貼ることにしました。 別売りの水転写デカールを主にに用い、キット付属のマーキングシール、ガンダムデカールを部分的に使用しています。水転写デカールについてはそのまま貼れる部分については余白を気にせずそのまま使用しましたが、うまく貼れないデカールは余白をカットしました。マーキングシールについては、余白をカットしています。 部品請求したため、しばらく時間があきましたが、部品到着後、請求部品を塗装、デカール貼りしてから、デカールを貼った部分にクリアーを吹いてマーキングをはがれにくくし、スーパークリアー(半光沢)を吹いてツヤを整えて完成させました。コアファイターのキャノピーのみ、マスキングテープで保護してツヤのあるままにしています。 MG ガンダムVer.2.0に続き、部分塗装で完成させましたが、マーキングを多用するとかなり見栄えのするものになることを確認しました。質感を整えたい場合は、特定の色のみ塗装するという手もありますし、パーツのこすれによる色うつりなどを考えると、しっかり表面処理して部分塗装して完成させるというのもひとつの手だと思います。 ここ何年かMGのプラモは完成させておらず、プラモデルを製作するとしてもギミックが最小限のキットという年が続きました。 一時は、露出しているポリキャップでさえ塗装するか見えないようにしなければならないという使命感のようなものがあった時期もありましたが、今では、どうせはがれるのならポリキャップはそのまま塗装しないでおいて、他の関節部分をポリキャップと似た色で塗装しようという考えに変わりました。 手抜きといってしまえばそれまでですが、最近のキットでは 拳のパーツや、肘、膝のパーツがポリキャップのまま露出しているということもないので、ポリキャップのままで見栄えが悪いという箇所が減っていると思います。 マスターグレードでは組み立てるだけでほぼ設定のイメージになることが多いので、成型色を生かして塗装しないままにしたり、全体の調子を整える場合にもサフを吹かずに成型色と同じような色で塗装し、関節近辺は塗装が多少はがれても仕方ないないというような方針でゆるい感じに組んでもいいのではないかと思います。 今回製作した基本構成がシンプルなクロスボーンガンダムX1でさえ、サフを吹いてきちんと塗装し、なおかつ可動させても塗装のはがれを気にせずにすみ、気軽に動かせるようにするのは、かなり大変だと思います。 今後購入するMGについては、おそらくそのような製作方法はとらない(とれない?)でしょう。 手持ちのMGは、設計が古いものばかりなうえ、色を変更しようとしているものもあるので、それなりの手順を踏んで製作しなければならず、完成する可能性もかなり低いのですが…… 最近のMGの感想ばかりになってしまいましたが、このところMGのキットをほとんど購入していませんので、ご勘弁を。 |
塗装レシピ (部分塗装 基本的にMrカラー) 腕部白 :GX1 クールホワイト バーニアグレー :CG35 グレー5(ガンダムカラー ゴッグ用) スミ入れ、デカール貼り終了後、デカール部にクリアーを吹き、 その後、全体にスーパークリアー(半光沢)を吹きました |