花ごよみ 平成24年 12月 上旬

木立ダリア(きだちだりあ)

キク科ダリア属。
皇帝ダリアの名前で、近年富に人気のある花です。
花のない時季、そして見上げるほどの花の咲き方に、魅力があるんですね。
メキシコ地方原産、ダリアの原種で、草丈は三〜四メートルになる超大形種です。
ピンク色の花が一杯咲き、日照時間が短くなると咲くという短日植物です。

花言葉、移り気・華麗です。

Date: 2012/12/01(土)

角茄子(つのなす)

ナス科ナス属。
実にユニークな形をした実ですね。
実は黄色で、狐の顔に似ていることから、「フォックス・フェース」とも呼ばれます。
的を得たネーミングですね。
ブラジルの原産で、葉脈には棘があり、生け花の題材として、良く使われます。
花屋さんで売られているものは、葉や余分な枝は取り除かれ、水もいらず、二ヶ月ほどは鑑賞出来ます。

Date: 2012/12/02(日)

箒木(ほうきぎ)

アカザ科ホウキギ属。
木全体が紅葉する、不思議な植物ですね。
南ヨーロッパなどが原産で、栽培の歴史は古く、日本へは中国から伝来されました。
高さは一メートルくらいになり、茎が一杯に枝分かれし、見事に丸みを帯びた球形の形になります。
実は食すことが出来、秋田県の名物に「トンブリ」というものがあり、キャビアに似ることから、「畑のキャビア」とも呼ばれます。

Date: 2012/12/03(月)

常盤山櫨子(ときわさんざし)

バラ科トキワサンザシ属。
「ピラカンサ」と呼ばれる花木です。
五月のゴールデンウィークの時季に、枝一面に白色の花を咲かせる花木が、秋には一面に赤色の実を付けます。
赤色の実が付くヨーロッパ東南部原産のものを、「常盤山櫨子(ときわさんざし)」、オレンジ色の実を付ける中国南西部原産のものを、「橘擬(たちばなもどき)」と、日本では、区別されているようです。
花色はどちらも白色です。
木には棘があり、実は小鳥の大好物で・・・私も一口・・・甘味がありおいしさがあります。

Date: 2012/12/04(火)

梔子(くちなし)
アカネ科クチナシ属。
初夏に白色の花を咲かせる花木で、早春の「沈丁花(じんちょうげ)」、秋の「金木犀(きんもくせい)」とともに、香りの良い花木の一つです。
一重の花は早咲きで、八重の花はやや遅咲きです。
実は鳥のくちばしのような形で、一重咲きのものに実がなります。
実はオレンジ色で、薬用、染料になり、きんとん、たくあんなどの着色料としても使われます。

Date: 2012/12/05(水)

葉牡丹(はぼたん)

アブラナ科ハボタン属。
十二月に入り、当地も霜が降りました。野の花も早春までしばしお休みですかね。
冬の花壇は淋しいものがありますが、葉牡丹があると冬を感じます。
ヨーロッパ原産で、十七世紀に渡来し、葉がキャベツに似ることから、「花キャベツ」の別名もあります。
生け花や門松の材料にも使われ、葉牡丹が売りに出されると、年末を感じますね。

Date: 2012/12/06(木)

公孫樹(いちょう)

イチョウ科イチョウ属。
関東地方で一番遅い紅葉を楽しむことが出来るといわれる、千葉県。
雌雄異株で、黄色の葉の紅葉が綺麗な花木です。
中国原産で、留学僧が持ち帰ったのが起源です。
雌株には実がなり、種子の中身がいわゆる「ギンナン」です。
中国料理では炒め物やデザートに、日本では煎ったり、茶碗蒸しの具にして食します。
東京都、神奈川県、大阪府の県木に指定されています。
紅葉は綺麗ですが、落葉後の掃除は一苦労させてくれる花木です。

Date: 2012/12/07(金)

万両(まんりょう)

ヤブコウジ科マンリョウ属。
境内の万両の花木に、たくさんの赤い実が付いています。
夏の暑い時期に、白色の小さな花を咲かせます。
葉の下に実が付くため、鳥も気づきにくいのか・・・。
実はしばらく残ります。
正月の縁起物に使われ、まれに白実の万両もあります。
・・・境内には、その白実が存在します。

Date: 2012/12/08(土)

千両(せんりょう)

センリョウ科センリョウ属。
昨日の万両と並び、お正月の生け花や寄せ植えなどに使われる縁起物の花木です。
常緑の低木で、冬でも葉が青々として、赤い実に暖かさを感じます。
初夏、枝先に黄緑色の小花を咲かせ、葉の縁はギザギザになっています。
栽培には直射日光の当たらない、半日陰地を好みます。
万両と異なり、葉の上に実が付き、小鳥は一目散にこの実に。

Date: 2012/12/09(日)

薮柑子(やぶこうじ)
ヤブコウジ科ヤブコウジ属。
山地の林の下などに群生し、冬に可愛い実を付けます。
常緑の小低木で、「柑子」とは蜜柑類のことで、葉が似ることからの花名です。
夏に白色の花を葉脇から下げて咲かせます。
葉は光沢があり、地下茎で繁殖する蔓には棘があります。
一名を「十両(じゅうりょう)」と呼ばれ、万両、千両に比べ、実が少ないことから呼ばれます。

Date: 2012/12/10(月)

冬の花蕨(ふゆのはなわらび)

ハナワラビ科ハナワラビ属。
日当たりの良い草地に生えるシダ植物です。
秋に生えて春に枯れることからの花名です。
これに対し、夏に胞子葉を出す、「夏の花蕨(なつのはなわらび)」という植物もあります。
・・・私は見かけたことがありませんが・・・。
葉は共通の柄から緑色の栄養葉と、胞子葉に分かれます。
別名「冬蕨(ふゆわらび)」とも呼ばれます。
蕨と名前が付きますが、食用にはならないようです。

Date: 2012/12/11(火)

篝火花(かがりびばな)

サクラソウ科シクラメン属。
冬の鉢物の代表格は、やはりこのシクラメンか?。
地中海沿岸地方原産で、明治時代末期に渡来した花です。花びらは五枚あり、上に強く反り返ります。
花色も色々あり、年末年始には室内には必要な花ですかね。
先日ラジオのNHKで、シクラメンの特集をしていましたが、
シクラメンの原産地であるトルコやイスラエルでは、野生の豚がこの花の球根を食べることから「豚の饅頭(ぶたのまんじゅう)」と呼ばれますと解説していました。

花言葉は、内気・はにかみ・遠慮がち・疑いを持つです。

Date: 2012/12/12(水)

姫林檎(ひめりんご)

バラ科リンゴ属。
まさに小さい可愛らしい、林檎です。
春に桜の開花よりやや遅れ、開花時はピンク色で、満開時には白色になる花を咲かせます。
秋に実が熟し、食すことが出来ますが、私も一口・・・
渋味とすっぱさがあり、おいしくありませんね。
別名を「犬林檎(いぬりんご)」というのも頷けます。

Date: 2012/12/13(木)

夏蜜柑(なつみかん)

ミカン科ミカン属。
冬に実がなるのに、夏蜜柑とは・・・これ如何に。
五月に白色の五弁の花が咲き、冬には大きな実が付きます。
皮が厚く、酸っぱさ感がありますが、翌年の初夏になると実が熟し、酸味が抜けるようです。
江戸時代中期に山口県の仙崎(現在の長門市)に漂着した果実の種子が夏蜜柑の起源とされています。
本来の呼び名は「夏橙(なつだいだい)」でしたが、響きが悪く、明治時代の末期頃から夏蜜柑と呼ばれるようになったようです。
山口県では、県花に指定されています。

Date: 2012/12/14(金)

徳利蘭(とっくりらん)
リュウゼツラン科またはユリ科トックリラン(ノリナ)属。
月一度病院通いの私。
病院前の歩道に、この植物が植えられています。
非常にユニークな形をしています。
北アメリカのメキシコ地方の原産で、葉は細長く、根元の部分が瘤状に膨らみ、「トックリ」状になっています。
この植物にお酒を入れたら、随分入るでしょうね。(苦笑)。

Date: 2012/12/15(土)