花ごよみ 平成24年 11月 下旬

黒鉄黐(くろがねもち)

モチノキ科モチノキ属。
是非お宅にもこの花木を一本。語感が金持ちに通じることから植え込まれることが多くあるようです。
葉は革質で光沢があり、五月から六月にかけ、白色の目立たない小さな集団花を咲かせます。
日当たりの良い暖地の山野でも見ることが出来、冬には赤色の実がたくさん付きます。
樹皮からは「鳥黐(とりもち)」が取れます。

Date: 2012/11/16(金)

姫彼岸花(ひめひがんばな)
ヒガンバナ科ネリネ属。
夏植えの球根草で、南アフリカ原産の花で、大正時代末期に渡来した花です。
ヒガンバナ科の植物で、本家に彼岸花よりも二ヶ月後に開花します。
伸ばした葉茎の先端に、ピンク色、白色、赤色、オレンジ色、紫色等の花色の花を咲かせます。
確かに彼岸花に似ていますが、この花は花の開花時期に葉が出るので区別は容易かなと思います。

花言葉は、また会う日を楽しみに・忍耐・箱入り娘です。

Date: 2012/11/17(土)

極楽鳥花(ごくらくちょうか)
バショウ科ゴクラクチョウカ属。
和名の通り、茎を伸ばして咲いている花を、横から見るとまさに派手な鳥のように見えます。
南アフリカ原産で、明治時代に渡来した花です。
葉も羽に似て、花からは蜜を下に垂らしています。
いかにも熱帯産の花のようですね。

花言葉は、全てを手に入れる・気取った恋・万能です。

Date: 2012/11/18(日)

八手(やつで)

ウコギ科ヤツデ属。
別名「天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)」と呼ばれ、大きい光沢のある葉が、特徴的な植物です。
日陰地でも良く育ち、花のない時季には、目につき易い花です。
円錐花序に白色の丸い花を咲かせます。
常緑の低木で、果実は黒色に熟れて垂れ下がります。

花言葉は、分別・親しみ・健康・愛嬌です。

Date: 2012/11/19(月)

庭薺(にわなずな)

アブラナ科ロブラリア属。
地中海沿岸原産で、「アリッサム」の花名で親しまれている花です。
小さな花で、アブラナ科の特徴である、四弁の花です。
花色は白色、薄青色、紫色等があり、ちょっときつめの香りがあります。
春と秋に開花し、公園などで良く植え込まれています。

花言葉は、奥ゆかしい美しさ・優美です。

Date: 2012/11/20(火)

隼人瓜(はやとうり)

ウリ科ハヤトウリ属。
近所で、木に絡まり・・・この実が生っていました。
不思議な光景ですね。
熱帯アメリカ原産で、1918年に鹿児島県に導入されたのが、最初のようです。・・・だから隼人瓜・・・なるほど。
晩夏に薄黄白色の小さな花を咲かせるようです。
実は洋梨に似た形で、実の中には種が一つ入っています。植え付けには、この果実をそのまま土の中へ。
実は酢もみ、漬物、煮物として食されます。

Date: 2012/11/21(水)

山茶花(さざんか)
ツバキ科ツバキ属。
日本原産の花木で、江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた医師「ツンベルク」がヨーロッパに持ち帰り西欧でも広まった花です。
花の少ない色気のない景色の中で、赤色や白色の花は、特に目立つ存在です。
長く花が咲き、お正月を過ぎても楽しめる、冬には貴重な花です。

花言葉は、謙譲・ひたむきな愛・愛嬌です。

Date: 2012/11/22(木)

野鶏頭(のげいとう)

ヒユ科ケイトウ属。
熱帯アジアの帰化植物で、関東以西の暖地では野生化している植物です。
熱帯地方では、広く分布しています。
鶏頭の原種で、葉は細長く、夏から秋にかけて、薄いピンク色から紅色までの花が、円柱状に密に咲きます。

花言葉は、おしゃれ・感情的・色褪せぬ恋です。

Date: 2012/11/23(金)

晒菜升麻(さらしなしょうま)

キンポウゲ科サラシナショウマ属。
湿気の多い林の縁や草原に生え、長いブラシのような白色の花穂が伸び出して咲いています。
私には・・・猫のシッポに見えてしまうんですが・・・。
花の香りも良く、集団で咲くと美しさがあり、遠目でも花の存在がすぐに判ります。
若菜を茹でて水に晒して食べるところから「晒菜」、また根の部分は肥大し「升麻」と呼ばれる漢方薬になることからが花名の由来です。

花言葉は、雰囲気の良い人です。
私にピッタリの花言葉です。(苦笑)。

Date: 2012/11/24(土)

枇杷(びわ)

バラ科ビワ属。
中国、日本原産の花木で、晩秋に咲く白色の地味な花は、あまり目立ちませんね。
合わせて・・・あまり綺麗ではありませんね。
梅雨前の、黄色の実の方が馴染みがありますね。
大きな種が入り、甘味のあるおいしさがあります。
葉は厚くて固く、関節の痛みに効く薬用になります。
材は粘り強く、木刀、杖、くし、印材などに使われます。

花言葉は、温和・治癒・あなたに打ち明ける・密かな告白です。

Date: 2012/11/25(日)

無花果(いちじく)

クワ科イチジク属。
・・・浣腸ではありません。(苦笑)。でも似ていますよね。
西アジア、アラビア地方原産で、江戸時代寛永年間に渡来した植物です。
名前で判るように、実である無花果自体が花なんですね?。実を割ると粒々があり、それが花なんですね???。
実は赤く熟すと食用にされ、甘味のある味わいです。
ジャムを作るのには、レモン等の酸味を加えると良いとか?。

花言葉は、子宝・平安・実りある恋です。

Date: 2012/11/26(月)

薬師草(やくしそう)
キク科オニタビラコ属。
山道や荒れた草原に生える、多年草の植物です。
「薬師」と花名が付き、薬効があると思いきや、効能はないようです。
黄色の花びらを数多くもち、葉の基部が茎を抱くように付き、茎は赤みがかり、茎や葉を傷つけると白い液が出てきます。蕾は上向きですが、花が終わると実は下に垂れます。

花言葉は、賑やか・不信感です。

Date: 2012/11/27(火)

蜜柑(みかん)

ミカン科ミカン属。
柑橘類の中でも、一番ポピュラーな蜜柑。
ビタミンC豊富で、コタツの上にあると・・・絵になりますね。
冬の定番の果物ですね。
中国から渡来した柑橘類をもとに、日本で作られた品種です。
鹿児島県原産で、全国で栽培されています。
葉は光沢があり、初夏に白色の五弁の花が咲きます。
蜜柑の名産地、愛媛県では県花に指定されています。

Date: 2012/11/28(水)

実葛(さねかずら)

モクレン科サネカズラ属。
・・・おいしそうですね。和菓子の「鹿の子」に似て、まさに赤色の「鹿の子」ですね。
蔓性の低木で、庭木や生け垣に使われます。
葉は光沢があり、夏に黄白色花が咲きますが、葉の陰になり、見落とすことがあります。
茎の粘液は、ネバネバ感があり、製紙用、鬢(びん)付け油の原料になります。

Date: 2012/11/29(木)

山法師(やまぼうし)
ミズキ科ミズキ属。
初夏の時期に、白色の十字架形の花を咲かせる、この花木。
花には匂いがありません。
秋にはピンポン玉くらいの大きさの赤色の実が付きます。
実はイチゴのように赤く熟し、甘味があり食すことが出来ます。葉は秋に紅葉し、葉と実のコントラストは、なかなか見応えがあります。

Date: 2012/11/30(金)