花ごよみ 平成24年 11月 上旬

背高泡立草(せいたかあわだちそう)

キク科アキノキリンソウ属。
残すところ今年もあと二ヶ月。月日の経つのは早いですね。
そして初冬を迎え、野の花もまもなく終わりを迎える時節。
淋しいものですね。
当地ではどこを見ても、この花が目に留まります。
北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代に渡来し、戦後各地で大繁殖した植物です。
黄色の穂状の花で、荒地を彩る貴重な花です。

花言葉は、元気・生命力です。

Date: 2012/11/01(木)

サルビア

シソ科サルビア属。
六月から咲き続けた、この花もそろそろ終わりですかね。
燃えるような赤色が、花壇を一層鮮やかにしてくれます。
花が落ちた後も、同じ色の「がく」の部分が残り、長く咲いているように見えます。
花の中には甘味のある蜜があります。
赤色のサルビアの花は「緋衣草(ひごろもそう)」の別名があります。

花言葉は、良い家庭・家族愛・家庭の徳・燃ゆる思い・知恵・エネルギー・全て良しです。

Date: 2012/11/02(金)

吾亦紅(われもこう)
バラ科ワレモコウ属。
葉は地面近くの茎によくつき、花茎が伸び上がって先端に花をつけます。
沖縄県を除き全国に繁殖し、高地の高原地帯では夏から花が咲き出します。
花は上の方から下に向かい、順次開花していきます。
漢方では根茎を乾燥させ、止血剤として使われます。

花言葉は、愛慕・物思い・感謝・変化・移ろいゆく日々です。

Date: 2012/11/03(土)

溝蕎麦(みぞそば)

タデ科イヌタデ属。
水辺に生え、生命力旺盛に繁殖します。
花と葉が「蕎麦(そば)」に似ることから花名があります。
やや蔓状に繁り、茎には下向きに棘があり、触ると痛さがあります。
花は枝先に密集し、基部は白色で、離れると綺麗なピンク色に見えます。
葉の形が牛の顔に見え、別名を「牛の額(うしのひたい)」とも呼ばれます。

花言葉は、純情です。

Date: 2012/11/04(日)

木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)

ナス科チョウセンアサガオ属。
漢名よりも「エンゼル・トランペット」の花名で親しまれている植物です。
挿し木で繁殖し、早いものでは五月から開花するものもあります。
中南米、インド地方原産で、花色もピンク色、白色、橙色、黄色等があり、夜に花香るラッパ形の大きい花を下向きに咲かせます。
有毒植物のようで、口にはしない方が無難です。

花言葉は、愛敬・偽りの魅力・変装・夢の中・あなたを酔わせる・遠くから私を思ってです。

Date: 2012/11/05(月)

茶(ちゃ)

ツバキ科ツバキ(カメリア)属。
ツバキ科の植物で、葉も実も椿に似ています。
中国原産の花木で、秋風が吹く頃に花が開花します。
花はやや下向きに咲き、優しい柔らかな香りがあります。
穏やかな温暖地を好み、日本文化には重要な花木です。
葉は収穫され、ご存知お茶に・・・。
日本人でお茶を飲まない人はいないのでは???。
葉は柔らかいうちに収穫され、蒸して手で揉んで乾燥して保存されます。

花言葉は、追憶・純愛・誠実な心です。

Date: 2012/11/06(火)

石蕗(つわぶき)

キク科ツワブキ属。
暦の上では、今日は立冬。当地も日増しに寒くなってきました。
葉が「蕗(ふき)」に似て、また艶があることから花名が付きました。
レモンイエローの綺麗な花です。
地下茎で繁殖し、境内の参道のこの花も、年々花が増えてきています・・・嬉しい限りです。ハイ。
春先の若葉を摘み取り、塩茹でにすると、おいしい山菜になります。
葉を火で炙り、腫れ物や湿疹に効能があります。

花言葉は、困難に傷つけられない・秘めた思い・謙譲です。

Date: 2012/11/07(水)

烏瓜(からすうり)
ウリ科カラスウリ属。
蔓性の植物で、夏の夜にレース状の白い花が咲きます。
実を烏が、好んで食べることから、この名前に。
そういえば先日、烏がこの実をついばんでいました。
縦長の実は、最初縦じまのある緑色で、橙色、赤色と色が変わっていきます。
実が赤くならないで、黄色くなるものは「黄烏瓜(きからすうり)」という種類です。
実の中の種は、咳止め、去痰、沈痛に利用され、果肉を肌荒れやしもやけに効能があります。

Date: 2012/11/08(木)

栴檀(せんだん)

センダン科センダン属。
梅雨前に薄紫色の五弁の小花を集団で咲かせます。
秋には楕円形のベージュ色の実が、枝一面に付きます。
実は赤くなることもなく、鳥にはあまりおいしくないようで、他の赤い実がなくなると、最後に口をつけます。
確かに・・・おいしそうには見えませんね。
木の成長は早く、材は建築用装飾、家具、下駄などに使われ、実、樹皮、根皮が駆除剤に使われます。

Date: 2012/11/09(金)

杜鵑(ほととぎす)

ユリ科ホトトギス属。
境内に静かに咲いています。
若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ることから、この花名に。
ちなみに鳥のホトトギスは「不如帰」と書きます。
花色は白色から薄い赤紫色で濃い斑点があり、濃い色気にも関わらず、上品で美しい花です。
葉は細長く、茎を長く伸ばして茎枝が垂れ下がります。

花言葉は、秘めた思い・永遠にあなたのものです。

Date: 2012/11/10(土)

眉刷毛万年青(まゆはけおもと)

ヒガンバナ科 ハエマンサス属。
鉢植えにされている、この花。
私の世話の悪さか・・・葉が少し枯れ気味。
南アフリカ地方原産で、刷毛のようなフサフサの花です。
葉は多肉質で太く、たくさんの雄蕊の先に、黄色の葯がついています。
床屋さんで顔剃りの時に、石鹸を付ける刷毛によく似ている花ですね。

花言葉は、純粋・清純です。

Date: 2012/11/11(日)

南天(なんてん)

メギ科ナンテン属。
難を転ずるの意味合いから、どこのお宅でもこの花木はあるのでは?。
中国原産の花木で、梅雨の時季に真ん中が黄色の地味な白色の花が咲きます。
初冬には赤い実がびっしりと付きます。
実を乾燥させたものは、咳止めの効果があり、葉には「ナンジニン」という成分を含み、殺菌効果があります。
そういえば「南天のど飴」という商品がありますね。
防火、厄除けとして庭先や鬼門にも植えられ、また不浄を清めるということで、お手洗いの外にも植えられます。
う〜〜〜ん、そういえば当寺のお手洗いの外にも、南天の木が植えられています。

Date: 2012/11/12(月)

竜胆(りんどう)
リンドウ科リンドウ属。
境内の山裾に咲いています。
秋の代表的な花で、ラッパ形で五裂する筒形の花です。
紫色や青色のものが多く、白色やピンク色の花色もあるようです。
花は太陽の光を受けると開き、夜は閉じます。
根が薬用になり、苦味健胃剤として広く使われ、世界的にも昔から薬草として重用されてきました。
花言葉は、あなたの悲しみに寄り添う・誠実・正義・貞節・悲しんでいるときのあなたが好き・淋しい愛情です。

長野県、熊本県の県花に指定されています。

Date: 2012/11/13(火)

柚子(ゆず)

ミカン科ミカン属。
境内の柚子の木も、黄色味を帯びてきました。
中国原産の花木で、柑橘類の中で最も耐寒性があります。
実の表面は凹凸があり、鍋物や吸い物に、香り付けに使われます。
生食にするには、すっぱさがあります。
また枝に鋭い棘があるのが、難点ですかね。
冬至の日にカボチャを食べて、柚子湯に入る・・・。
粋ですね。

Date: 2012/11/14(水)

姫蔓蕎麦(ひめつるそば)
タデ科イヌタデ属。
茎が匍匐して広がり、金平糖のような微妙なピンク色の粒々状の小花が球形に集まって咲きます。
温暖の地では、四季を通じて咲くようです。
ヒマラヤ地方原産で、明治時代中期頃に渡来した花です。
葉には縞模様が入り、秋には紅葉します。
生育、花つきも良く、地面が花で覆われます。

花言葉は、愛らしい・気が利くです。

Date: 2012/11/15(木)