花ごよみ 平成24年 10月 下旬

数珠玉(じゅずだま)

イネ科ジュズダマ属。
花の時期はすでに終わってしまいましたが、今まさに花名の通りの玉がたくさん付いています。
熱帯アジア原産で、稲の伝播とともに食用作物として渡来した植物です。
水辺や荒地に生え、わが家の子供達がこの実を撒くので、境内の草地にもたくさん繁殖してきています。
葉や茎はトウモロコシに似ていて、実には先端に穴が開いています。
この実をつなげたもので数珠を作ったのが、花名の由来です。

Date: 2012/10/16(火)

犬サフラン(いぬさふらん)

ユリ科コルチカム属。
「犬」が付く花名は・・・役立たずだから。
気の毒な花名ですね。
秋到来の頃に咲く、柔らかさのある花です。
葉は春に顔を出し、花の開花の時期にはありません。
花色はピンク色、紫色、白色とあり、突然花芽が出てくるので、見つけた時には、思わずニッコリ。

花言葉は、永続・頑固・楽しい思い出・悔いなき青春・華美・美徳・華やかな美しさです。

Date: 2012/10/17(水)

柿(かき)

カキノキ科カキノキ属。
秋の果物の代表でもある柿の実が、秋の青空に映えています。
実の表面に黒い斑点(ゴマ)があるものほど、甘さがあるようです。
花は緑色の目立たない花が、梅雨前に開花します。
渋柿はアルコールや炭酸ガスで、渋味を抜きます。
また皮を剥き吊るし柿にして、冬の風が当たり、甘味が出ます。
昔、吊るし柿は、冬の風物詩でしたが、田舎の当地でもあまり見かけなくなってきました。
葉は「柿の葉茶」として、飲用できます。

Date: 2012/10/18(木)

犬槙(いぬまき)

マキ科マキ属。
我が千葉県の県木、犬槙です。
針葉樹で葉は線形で、生け垣として植えられます。
五月から六月頃に、目立たない細長い花が咲くようです。
実の先端は緑色で、果床(かしょう)は赤くなり、この部分は食用になります。
子供の頃に学校の帰りに、この赤い実を食べて帰ったことも、今では遠い記憶になってしまいました。
・・・実は甘味があって、おいしいですよ。

Date: 2012/10/19(金)

銀葦(しろがねよし)
イネ科シロガネヨシ属。
アルゼンチンの「パンパ」の草原地帯に、大群落を作ることから「パンパスグラス」と呼ばれます。
「薄(すすき)」の大形で、うす茶色の羽毛状の穂に美しさがあります。
雌雄異株で、花穂の美しいのは雌株のようです。

花言葉は、光輝・人気・雄大な愛・強気な心・風格・歳月です。

Date: 2012/10/20(土)

紫苑(しおん)

キク科シオン属。
背が高く、白色、薄紫色、薄いピンク色の花をたくさん咲かせます。
東アジア原産で、栽培の歴史は古く、平安時代の「今昔物語」にも登場します。
色で紫苑色というものがあります。
高温多湿に弱く、涼しい場所を選んで植えられます。
別名を「鬼の醜草(おにのしこくさ)」と呼ばれますが、「醜草」って・・・なんでしょうかね???。
根は咳止めの薬になります。

花言葉は、君を忘れず・追憶・追想・遠方にある人を思う・思い出・どこまでも清く・ご機嫌ようです。

Date: 2012/10/21(日)

黄花秋桐(きばなあきぎり)

シソ科アキギリ属。
林間や山道沿いに生える植物です。
私が見かけたのも、やや湿気のある、草の中のこの花です。
薄い黄色の花で、「桐」の花に似ていることからの花名です。
半日陰で秋の日差しの中、静かに柔らかく咲く風情は、美しさがあります。
春に若い芽を茹でて、胡麻和えや油炒めで、山菜として食すことが出来ます。
別名「琴柱草(ことじそう)」とも呼ばれます。

花言葉は、華やかな青春・可憐です。

Date: 2012/10/22(月)

狐の孫(きつねのまご)

キツネノマゴ科キツネノマゴ属。
暖地の日当たりの良い路傍や、草地に生える一年草です。
当地でも、良く見かける花です。
薄ピンク色の花の小さな花で、見過ごしてしまうこともあるのでは・・・。
全体に柔らかい短毛があり、雑草然として申し訳なさそうに咲いています。
キツネノマゴ科は熱帯性の植物が多いようです。

花言葉は、この上なくあなたは愛らしく可愛い・可憐な美しさです。

Date: 2012/10/23(火)

金木犀(きんもくせい)

モクセイ科モクセイ属。
画像を見ていても、香りが漂ってくるのでは・・・。
風に吹かれ、上品な甘い香りが、鼻に感じられます。
中国南部の桂林地方原産で、金色の四弁の花が集団で咲きます。
雌雄異株ですが、日本には何故か雄株のみがあり、雌株には実が付くようです。
挿し木で繁殖させ、香りを楽しむ庭木です。

花言葉は、謙遜・高潔・真実・変わらぬ魅力・初恋・陶酔です。

Date: 2012/10/24(水)

風船葛(ふうせんかずら)
ムクロジ科フウセンカズラ属。
まさに緑色の紙風船、はたまた緑色の「鬼灯(ほおずき)」か???。
実が目立ちすぎ、画像の右上に白色の小さな花が見えると思います。
ユニークな実の中には、黒色の五ミリくらいの丸い実が入っています。

花言葉は、あなたと飛び立ちたい・多忙・期待・魅力ある性格・自由な心です。

Date: 2012/10/25(木)

蛇瓜(へびうり)

ウリ科カラスウリ属。
あまり気持ちの良い、植物ではありませんね。
気分を変えて、「蛇」を「売って」いるわけではありません???。
余計寒くなってしまったかな???。
インド地方原産で、明治時代に渡来し当初は食料として渡来したようですが、おいしい食べ物ではないようです。
蔓で繁殖し、葉には粗い毛が密生しています。
花は「烏瓜(からすうり)」に似て、夏の夜に開花します。

花言葉は、永遠にあなたのものです。

Date: 2012/10/26(金)

犬鬼灯(いぬほおずき)

ナス科ナス属。
道端で見かける、面白みのない植物です。
古い時代に日本に雑草として、入ってきた帰化植物のようです。
五弁の白色の平開した小花が、花茎にかたまって咲きます。
緑色から黒色に変わる実が、たくさんぶら下がります。
実はソラニンという、有毒な物質を含んでいます。

花言葉は、嘘・嘘つきです。

Date: 2012/10/27(土)

力芝(ちからしば)

イネ科チカラシバ属。
日当たりの良い硬い草地に生える植物です。
株から多数の花穂を出して、ブラシのような花?が付きます。
力強く根を張り、引き抜くことが容易でない植物で、手は痛くなるばかりです。
反面、穂は優しく撫でて見たくなる趣があります。

花言葉は、尊敬・恋の心変わり・気が強いです。

Date: 2012/10/28(日)

紫紺野牡丹(しこんのぼたん)

ノボタン科シコンノボタン属。
ブラジル地方原産で、フワリとした厚い葉の表面には毛があり、枝を多く出す低木の花木です。
濃い紫色の花は人目を引き、派手やかさが感じられます。山野草愛好者には、好まれそうな、落ち着いた質素な風情の花姿です。
花色は、赤色、白色がありますが・・・紫色の花を一番見かけますね。

花言葉は、平静です。

Date: 2012/10/29(月)

野葡萄(のぶどう)
ブドウ科ノブドウ属。
蔓でどんどん伸びる、蔓性の落葉木です。
夏に小さな五弁の花が咲きます。
秋には色とりどりの実が付き、蝿や蜂の幼虫が寄生していることが多く、形もさまざまです。
葉や蔓は、確かに葡萄に似ていますが、実は食せません。・・・残念。

花言葉は、慈悲・慈愛です。

Date: 2012/10/30(火)

小紫(こむらさき)
クマツヅラ科ムラサキシキブ属。
山野に生える「紫式部(むらさきしきぶ)」を小さくしたもので、紫色の実の付き方が多く、人気の高い花木です。
梅雨から夏にかけ、根元に近い方から順次開花し、先端に咲き向かっていきます。
それを追うように実が付きます。

花言葉は、知性です。

Date: 2012/10/31(水)