花ごよみ 平成24年 9月 下旬
朝顔(あさがお)
ヒルガオ科サツマイモ属。
我が家のグリーンカーテンに使われている朝顔が、今・・・花真っ盛りです。
中国原産で平安時代に渡来した、日本人には馴染みの深い花です。
日没してから約十時間後(朝四時頃)に開花し、朝のうちが、一番は花に勢いがあります。
夏から秋まで長い間咲き続け、花色も数多くあり、人の目を楽しませてくれます。

花言葉は、愛情の絆・はかない恋・愛着・固い約束・愛情・平静・結束・短い愛・明日もさわやかにです。

Date: 2012/09/16(日)

アメリカ朝鮮朝顔(あめりかちょうせんあさがお)

ナス科チョウセンアサガオ属。
アメリカ、メキシコ北部地方の原産で、単に「朝鮮朝顔」とも呼ばれています。
大きいラッパ形の白色の花を、上向きに咲かせます。
「朝顔」同様に、午後には花が萎んでしまいます。
挿し木で繁殖し、花には強い芳香があります。
干した葉は喘息の薬にされますが、種子とともに猛毒の植物です。
華岡青洲(はなおかせいしゅう)が、外科手術の麻酔薬として使ったことは有名な話です。

花言葉は、愛敬・偽りの魅力・変装・陶酔・恐怖です。

Date: 2012/09/17(月)

水引(みずひき)

タデ科ミズヒキ属。
花が小さく、画像にするのが苦労な花ですね。
林や山沿いの日陰地を好み、繁殖しています。
熨斗(のし)などに懸ける紅白の水引が花名の由来で、上から見ると赤く見え、下から見ると白色に見える、四弁の花です。
でも全体的には目立ちにくい地味な花ですね。
別名「水引草(みずひきそう)」とも呼ばれます。

花言葉、慶事・祭礼・感謝の気持ち・喜び・祝い・寿です。
花言葉も目出度いものが並びます。

Date: 2012/09/18(火)

玉紫陽花(たまあじさい)

ユキノシタ科アジサイ属。
田舎の当寺、本堂の山手には、この花が大きい株で、数多く咲いています。
繁殖率も強く、年々株地も大きくなります。
蕾は球状で、花全体は「額紫陽花(がくあじさい)」に似ています。
中央に淡い紫色の小花を多数と、周囲に大形の中性花を数個付けます。
葉は大きな楕円形で、縁はギザギザで、葉は全体にザラザラ感があります。

Date: 2012/09/19(水)

萩(はぎ)

マメ科ハギ属。
草かんむりに秋と書き、「萩」。
当地もやっと少〜〜〜し、秋めいてきました。
秋の七草の一つに数えられ、自然と枝が垂れて風情があります。
花が散ると落ちた花で、地面が埋もれるほどたくさん咲きます。
花はマメ科独特の蝶形の花で、花色は紅色、白色とあります。
当寺には、白花の萩しかありません。
枝や葉は家畜の飼料や屋根葺きの材料に、葉を落とした枝を束ねて箒(ほうき)に、根を煎じて、めまいやのぼせの薬に使われ、人々の生活に溶け込んでいます。

花言葉は、思案・思い・柔軟な精神・過去の思い出・前向きな恋・内気・物思いです。

Date: 2012/09/20(木)

山萩(やまはぎ)
マメ科ハギ属。
日本各地の山野でごく普通に見られ、当寺でも山に入るとこの花木が目に留まります。
本来は萩というと、この山萩を指すようです。
山萩は萩と違い、枝が枝垂れないのが特徴です。
萩の名前の由来は、地上部は一部を残して枯死するため、毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり、次第に「はぎ」に変化したようです。

Date: 2012/09/21(金)

秋の野芥子(あきののげし)

キク科アキノノゲシ属。
少し秋めいてきた当地です。
野にも秋の花がチラホラ・・・荒地や道端の日当たりの良い場所に咲いています。
白色で真ん中が黄色い花が、爽やかに咲きます。
茎や葉を傷つけると、ミルク状の液が出てきます。

花言葉は、控えめな人・幸せな旅です。

Date: 2012/09/22(土)

芙蓉(ふよう)

アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属。
昔から美しい人のたとえに使われる花で、美しくしとやかな顔立ちのことを「芙蓉の顔」と呼びます。
優しげで、ほのぼのとする花姿で、枯れた後の姿も印象的な花木です。
アオイ科の仲間は、雌蕊と雄蕊に特徴があり、一本の雌蕊の先端は五つに分かれ、雌蕊の下の方に雄蕊が付いています。

花言葉は、繊細な美・しとやか・しとやかな恋人です。

Date: 2012/09/23(日)

アメリカ芙蓉(あめりかふよう)

アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属。
とにかく花がでかい、ゆうに二十センチ以上ある大きな花が咲きます。
花がでかい分、とにかく目立ちます。
アメリカ版の芙蓉で、アラバマ地方を原産とし、花色は濃い赤色、ピンク色、白色などがあります。
夏の暑い盛りにも、元気に花を咲かせます。

花言葉は、日ごとの美しさ・しとやかな恋人・派手な心です。

Date: 2012/09/24(月)

玉簾(たますだれ)

ハガンバナ科ゼフィランサス属。
南アメリカ、ペルー原産の花で、残暑にも負けず白色の美しい六弁の花を上向きに咲かせます。
濃い緑色の線状の細長い葉が土から出てきて、いつの間にか花がひっそりと顔を出してきます。
多花で地面を覆いつくすほど花が咲き、並んで咲いている様は壮観な美しさがあります。
放任状態でも、毎年咲いてくれる、嬉しい花です。

花言葉は、期待・汚れなき愛・潔白な愛・便りがあるです。

Date: 2012/09/25(木)

金水引(きんみずひき)
バラ科キンミズヒキ属。
川沿いや日陰地に静かに咲いています。
葉は三つに裂け、バラの葉を思わす形をしています。
黄色の五弁の花を咲かせ、花後の実は三角形のトゲトゲ状で、動物を介し、繁殖していきます。

花言葉は、感謝の気持ちです。

Date: 2012/09/26(水)

花縮砂(はなしゅくしゃ)

ショウガ科シュクシャ属。
一般的には「ジンジャー」と呼ばれる植物です。
インド、マレー半島原産の花で、晩夏から秋にかけて、背の高い大きな花が咲きます。
葉は細く長く伸びて、花色は白色、オレンジ色等があります。
白色の花は、「梔子(くちなし)」の花の香りに似て、強い芳香があります。

花言葉は、豊かな心・信頼・慕われる愛・無駄なことです。

キューバ、ニカラグアの国花に指定されています。

Date: 2012/09/27(木)

カッシア

マメ科カワラケツメイ属。
ブラジル中部からアルゼンチン北部原産の落葉低木です。
八月から十一月にかけて、濃い色の黄色の五弁の花が咲きます。
二つの品種が知られ、花は良く似ているが、背丈、葉の形状で見分けることが出来ます。
葉が丸くてやや小さめで、分厚く、見上げるほどの大木になる、「小葉のセンナ(こばのせんな)」、葉は細長く尖り、八月から九月に開花し、人の背丈ほどになる「アンデスの乙女」が、知られています。

ちなみに画像は「アンデスの乙女」です。

花言葉は、輝かしい未来です。

Date: 2012/09/28(金)

薄(すすき)

イネ科ススキ属。
秋のお月見のお供えとして欠かせない、秋の七草に数えられる植物です。
秋の風に吹かれて、なびく姿は美しさがあります。
中秋の名月には、収穫物とともにこの植物が飾られ、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味があります。別名を「萱(かや)」と呼ばれ、屋根材、炭俵用、家畜の飼料などとして利用されます。

花言葉は、活力・勢力・生命力・心が通じるです。

Date: 2012/09/29(土)

小豆(あずき)
マメ科ササゲ属。
熱帯アジア原産で、黄色の蝶形花を咲かせる、一年草です。
小葉は三枚あり、栽培には熱帯性の植物のため、寒さに注意が必要です。
花はかたまって咲き、長細い実を付けます。
この実が熟れると、莢の中には赤色の小さな実が、たくさん入っています。
この実はお菓子などのアンに使われ、お粥にも利用されます。

・・・そういえば、「小豆粥(あずきがゆ)」というものがありますね。

花言葉は、爽やかです。

Date: 2012/09/30(日)