花ごよみ 平成24年 8月 下旬
紅葉葵(もみじあおい)
アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属。
鮮やかな赤色の花で、いかにも夏っぽい花です。
北アメリカ原産で、花名の通り葉がモミジに似ています。
花は一日花で、次々に花が開花していきます。
葉は基部がひっついた状態で、深く三裂または五裂します。
別名を「紅蜀葵(こうしょくき)」と呼ばれます。

花言葉は、温和・優しさです。

Date: 2012/08/16(木)

黄蜀葵(とろろあおい)

アオイ科トロロアオイ属。
昨日の花が「紅蜀葵(こうしょくき)」と呼ばれるに対し、今日の花は「黄蜀葵(おうしょくき)」とも読ませる花です。
花色は、淡い黄色で大形の五弁の花を咲かせます。
一日花で、朝に開花し、午後早い時間に花を閉じます。
根の部分に粘りがあり、和紙に使う糊にはこの根が使われます。

花言葉は、知られぬ恋です。

Date: 2012/08/17(金)


オクラ

アオイ科トロロアオイ属。
アフリカ原産の野菜です。野菜の中では一番綺麗な花ではないでしょうか?。
黄色の花が咲き、その後に出来る実が「オクラ」です。
独特のネバネバと不思議な食感があり、生食の他、煮物、炒め物、和え物、スープなどに利用されます。
世界各地で栽培され、日本では鹿児島県と高知県が代表的な産地です。

花言葉は、恋の病・恋によって身が細るです。

Date: 2012/08/18(土)

蓮(はす)

スイレン科ハス属。
インド原産の花で、仏教にも非常に馴染みの深い花です。
仏教では西方浄土の極楽には、神聖な蓮の池があると信じられ、仏像も「蓮華(れんげ)」の台座に鎮座している姿を目にすることがあるのでは・・・。
夏の朝に水面まで花茎を立てて開花し、午後三時頃には花を閉じます。
花の開閉は三回繰り返され、四日目には花びらが散ります。(アラ、不思議)。
泥の中にある根の部分は、膨らんで「蓮根(れんこん)」になり、サクサクとした歯ごたえのある味わいがあります。
花、葉、茎、種子も食用になります。

花言葉は、遠ざかった愛・雄弁・休養・沈着・神聖・清らかな心です。

仏教国である、インド、スリランカ、ベトナムでは国花に指定されています。

Date: 2012/08/19(日)

臭木(くさぎ)

クマツヅラ科クサギ属。
木や葉に薬品臭があり、花名になりました。
しかし花自体にはとても甘い香りがあります。
赤色の部分が蕚(がく)で、白色の部分が花になります。
山手を見ると花色から、この花木は容易に識別出来ます。花が終わり、秋には実が生り、瑠璃色の実も美しさがあります。
また山菜では珍品とされ、若芽をゆがいて乾燥させ、和え物や汁物の具に使われます。

花言葉は、運命・治療です。

Date: 2012/08/20(月)

薮蘭(やぶらん)
ユリ科ヤブラン属。
お盆の行事も昨日で一段落・・・疲れました。
まだまだ残暑厳しい日が続きそうですね。
日陰に生える植物で、境内にはこの花がたくさん植えられています。
葉色と薄い藤色の穂状の花が、いかにも涼しげです。
葉が斑入りの品種もあります。

花言葉は、謙遜・忍耐・隠された心です。

Date: 2012/08/21(火)

崑崙花(こんろんか)

アカネ科コンロンカ属。
萼苞が白色で、花は黄色の筒状の花です。
白色に見えるのは葉ではなく、萼片の一枚が大きくなったものです。
中国南部の原産の花ですが、日本でも種子島以南でも自生しています。
白くなった葉を、中国の崑崙山に積もる雪に見立てた花名です。
葉の一部が白くなるのは不思議ですね。

花言葉は、神話です。

Date: 2012/08/22(水)

大毛蓼(おおけたで)

タデ科イヌタデ属。
夏から秋にかけて開花し、濃いピンク色の花がひも状に垂れ下がります。
東南アジア原産の花で、「犬蓼(いぬたで・あかのまんま)」の大形版で、茎が太く、全体に毛が多いのが特徴です。
江戸時代には、葉をもんで、害虫に刺されたときの解毒に使われたようです。

花言葉は、汚れない心・節操・思いやり・雄弁です。

Date: 2012/08/23(木)

白粉花(おしろいばな)

オシロイバナ科オシロイバナ属。
メキシコ原産(ペルー原産説もあり)で、江戸時代に渡来した花です。
ラッパ形の花で、町中に野生化し、繁殖率も旺盛です。
夕刻から開花し、別名「夕化粧(ゆうげしょう)」とも呼ばれます。
花色は赤色、白色、黄色、一本の草から異なる花が咲く、品種もあります。
熟した黒い固い種をつぶすと”白い粉”が出てきます。

花言葉は、小心・内気・柔和・病気・あなたを思う・臆病・疑いの恋・信じられない恋です。

Date: 2012/08/24(金)

薮茗荷(やぶみょうが)

ツユクサ科ヤブミョウガ属。
山地の林の中のやや日陰地に咲きます。
「ミョウガ」という花名が入っていますが、ミョウガはショウガ科であり、薮茗荷とは縁のない多年草です。
根は長く横に這い、小さな白色の集団花を円錐状に咲かせます。
秋に熟す丸い実は、藍紫色になります。

花言葉は、謙虚な美徳・報われない努力・未亡人です。

Date: 2012/08/25(土)

冬珊瑚(ふゆさんご)
ナス科ナス属。
ブラジル原産で、明治時代中期に渡来した花木です。
ナスの花に似た白色の花を咲かせ、花後丸い実を付けます。
花よりも実を鑑賞する植物です。
実の色は変遷し、緑色から黄色、橙色と変わっていきます。
三色同時に楽しみことが出来ます。
丸い実を玉にたとえ、「玉珊瑚(たまさんご)」の別名もあります。
実は綺麗ですが、毒があるようです。

Date: 2012/08/26(日)

秋海棠(しゅうかいどう)

シュウカイドウ科ベゴニア属。
立秋を過ぎ、お盆も終わり・・・しかし残暑厳しき当地です。
でも植物の世界では、静かに秋近しの感があります。
この花の開花も、秋到来を知らせる花の一つですね。
中国原産の花ですが、日本古来からの花のように、土地に馴染んでいます。
花はやや下向きに咲き、花弁が横に広がる花と、三角形のような形の花とがあります。

花言葉は、片思いです。

Date: 2012/08/27(月)

団子菊(だんごぎく)

キク科ヘレニューム属。
一メートルほどの長い茎を伸ばし、よく分枝し、枝先に中心部が半球状に盛り上がった、まさに団子のような花を咲かせます。
北アメリカ原産の花で、花色は黄色、オレンジ色とあります。
土質は選ばず、日当たりや通風、水はけの良い場所に植えられます。
暑い夏にこの花形を楽しむのも、一興ですね。

花言葉は、寛容な心・上機嫌・派手・涙です。

Date: 2012/08/28(火)

露草(つゆくさ)

ツユクサ科ツユクサ属。
六月の梅雨時季から開花する、梅雨を代表する雑草ですが、晩夏から初秋にかけての方が、花色が鮮やかになるようです。
朝露を受けて咲き始め、午後には萎んでしまう一日花です。
花びらは三枚あり、うち二枚は青色で大きく、一枚は白色の小さな花びらです。
別名も多く、蛍を飼う時に籠に入れることから「蛍草(ほたるぐさ)」、「藍花(あいばな)」、花で布を染めたことから「青花(あおばな)」、「移草(うつしぐさ)」、京都の友禅染めの下絵に使われたことから「月草(つきくさ)」、「縹草」(はなださ)、花を包んでいる苞(ほう)の形から「 帽子(ぼうしばな)」等、たくさんの別名があります。

花言葉は、尊敬・小夜曲・なつかしい関係・わずかの楽しみです。

Date: 2012/08/29(水)

房藤空木(ふさふじうつぎ)

フジウツギ科フジウツギ属。
学名の「ブッドレア」の花名で親しんでいる花木です。
中国原産の花で、花色は青紫色ですが、園芸品種にはピンク色から白色まで、さまざまな花色があります。
房状の花が垂れ下がって咲き、土地も選ばず、暑さ寒さにも耐える丈夫な花木です。
綺麗な花姿ですが・・・有害植物のようです。

花言葉は、恋の予感・魅力・私を忘れないでです。

Date: 2012/08/30(木)

釣舟草(つりふねそう)
ツリフネソウ科ツリフネソウ属。
湿気の多いところを好み、渓流沿いに繁殖します。
花は提灯のように、花茎で上から吊られています。
「鳳仙花(ほうせんか)」と同じ仲間で、熟した果実に触れると種がはじかれ、子孫を繁栄させます。
花の後ろの渦巻状のところには、甘い蜜がいっぱい入っています。

花言葉は、安楽・心を休める・期待・詩的な愛・私に触れないで下さいです。

Date: 2012/08/31(金)