花ごよみ 平成24年 8月 上旬
小待宵草(こまつよいぐさ)
アカバナ科マツヨイグサ属。
早や今日から八月、お寺では一年で一番忙しい時期を迎えます。
猛暑の中、境内の草刈、本堂の掃除、夜には塔婆の準備等に汗だくになっています。
朝の早い時間に、近くを散策。
地面を這って茂る、この花に出会います。
日当たりの良い海岸や河原、荒地の草地に咲く、北アメリカ原産の花で、今では日本でも野生化をしています。
澄んだ黄色の花は、涼しげに見えます。

花言葉は、ほのかな恋・浴後の美人です。

Date: 2012/08/01(水)

待宵草(まつよいぐさ)

アカバナ科マツヨイグサ属。
北アメリカ地方原産で、夕方、宵になるのを待つように花が咲きます。
一般的には「宵待ち草(よいまちぐさ)」と呼ばれますが、待宵草が本来の花名です。
花色は鮮明な黄色で、雄蕊は花の中央に八本あります。
夕方から朝まで綺麗に咲き、午後には萎んで赤くなります。

花言葉は、浴後の美人です。

Date: 2012/08/02(木)

向日葵(ひまわり)

キク科ヒマワリ属。
大輪の花をイメージする向日葵、玄関前には小ぶりの向日葵が。
北アメリカ原産の、夏を代表する花で、十六世紀にイギリスに伝わり、「太陽の花」と呼ばれ始められたようです。
確かに黄色の花は、夏の太陽をイメージできるかも?。
種は食べることが出来、野鳥の餌にもなります。

花言葉は、いつわりの富み・あこがれ・熱愛・愛慕・光輝・敬慕です。

Date: 2012/08/03(金)

夾竹桃(きょうちくとう)

キョウチクトウ科キョウチクトウ属。
梅雨の時季から、暑い夏じゅう咲き続ける花木です。
インド原産で、インド北部の河原に生え、乾燥、洪水、猛暑、寒風に鍛えられた丈夫な植物です。
葉が竹の葉のように細く、花は桃の花に似ています。
ピンク色が鮮やかで、白花もありますが、もっとも多いのはピンク色の八重の品種です。
見た目は綺麗な花木ですが、アルカイドを含む有毒植物です。
大気汚染に強く、道路沿いの並木や公園樹として植えられます。

花言葉は、注意・危険・危険な愛・用心・油断大敵・信用を大切に・恵まれた人です。

Date: 2012/08/04(土)

赤詰草(あかつめくさ)

マメ科シャジクソウ属。
何故にこの時期・・・この花を。
朝に散歩していると、この花が異様に綺麗に見えたので・・・。元々はヨーロッパ原産の帰化植物で、牧草として栽培されていたものが、野生化したようです。
確かに「白詰草(しろつめくさ)」よりも、目にする機会は多くないと思います。
葉のすぐ上に花が咲き、葉もやや尖り、花も白詰草よりも大ぶりに見えます。

花言葉は、豊かな愛・勤勉・快活です。
デンマークでは、国花に指定されています。

Date: 2012/08/05(日)

柳花笠(やなぎはながさ)
クマツヅラ科バーベナー属。
茎が長く、俗に「三尺バーベナー」と呼ばれています。
南アメリカ原産の花で、茎は角張り中は空洞で、長い茎を出し頂上に赤紫色の小さな花が集まって咲きます。
全体像を捉えるのが難しい植物ですね。
花姿は、春先に咲く「スターチス」を想像して下されば・・・。

花言葉は、幸運に・魅惑する・生命力の強い・忍耐・勤勉です。

Date: 2012/08/06(月)

トマト

ナス科トマト属。
ペルー、エクアドル原産の夏野菜です。
・・・でも現在では、一年中見かけますが・・・。
日本には十七世紀に渡来した、実はあの「トマト」です。
夏の暑い盛りに五弁の反り返った、黄色の花が咲きます。
実は生食、ジュースや煮込み料理に使われます。
醍醐味は畑のとれたてのトマトを、ガブリとするのが一番おいしいと感じますが。

花言葉は、感謝・完成美です。

Date: 2012/08/07(火)

胡麻(ごま)

ゴマ科ゴマ属。
アフリカ原産の植物で、葉は対生し、花色は白色から薄紫色まであります。
長い茎をもち、花の下から茎の下部にかけ、種の莢がつきます。
一個の莢には約四十粒ほどの種があります。
種にはビタミンE、リノール酸などを含み、「胡麻油(ごまあぶら)」として使われます。
当地でも昔は大分栽培されていたようですが、現在ではあまり見かけることの少ない植物です。

Date: 2012/08/08(水)

猩々草(しょうじょうそう)

トウダイグサ科ユーフォルビア属。
「猩々」とは、オランウータンを意味しています。
北アメリカ原産で、苞葉の基部が赤くなり、これがとても目立ちます。
花は中央部の黄色の小花になりますが、やはり葉の色の変化を鑑賞する植物ですね。
茎葉を傷つけると白色の乳液が出てきます。

花言葉は、祝福・希望・良い仲間です。

Date: 2012/08/09(木)

初雪草(はつゆきそう)

トウダイグサ科ユーフォルビア属。
暦の上では立秋も過ぎましたが、まだまだ残暑厳しい当地です。
昨日の「猩々草(しょうじょうそう)」と同属で、こちらは苞葉の縁が白くなり、雪が積もったような風情で、暑い夏には一時暑さを忘れさせてくれる花です。
葉の白さに目が行きがちですが、中央に白色の小さな花が咲きます。

花言葉は、祝福・好奇心です。

Date: 2012/08/10(金)

百日紅(さるすべり)
ミソハギ科サルスベリ属。
画像にするのが難しい花木ですね。
中国南部原産の花で、花名の通り、夏から秋にかけ、長く花を楽しむことが出来ます。
一度咲いた枝先から再度芽が出てきて花をつけるため、花の期間も長くなるようです。
花はしわしわの形をしていて、花色は白色とピンク色があります。
幹がスベスベで、猿も登れないところから、「猿滑」の字を当てることもあります。

花言葉は、雄弁・愛敬・活動・世話好き・敬愛・潔白・不用意です。

Date: 2012/08/11(土)

蒲(がま)

ガマ科ガマ属。
池や沼などの浅い水中に群生して生えます。
まさにケチャップをつけないフランクフルトのようですね。
葉は線形で厚く、花は穂の茶色い部分が雌花で、雄花はその先につきます。
冬になるとこの花穂の中から綿毛が出て飛散し、一本の花穂には約十万個の種があるようです。
昔は葉や茎からすだれやむしろを作ったことから、「御簾草(みすぐさ)」の別名があります。

花言葉は、従順・素直・慌て者・無分別・救護・慈愛・杓子定規です。

Date: 2012/08/12(日)

烏瓜(からすうり)

ウリ科カラスウリ属。
木に絡んだり、草の上に伸びて繁殖します。
夏の暑さの中、日が沈むと花が開花する、蔓性の植物です。
レース状の白色の花で、花先にひげが長く放射状に伸びます。
まさに夕方から朝まで咲く夜の花です。
葉は強い切れ込みがあり、浪打ちをします。
暑さがやや和らぎ、この花を見るとホッとしますね。

花言葉は、よき便り・誠実です。

Date: 2012/08/13(月)

苦瓜(にがうり)

ウリ科ニガウリ属。
インド原産で、沖縄を代表する蔓性の野菜です。
昨年の東日本大震災の原発事故の影響で、節電対策として、グリーンカーテンとして栽培され、当地でも良く見かける植物です。
黄色の花が咲き、花の後の実が食すことが出来、一石二鳥の植物ですね。
緑色のいぼ状の実は、味噌和え、炒め物、漬物に利用されますが、苦みがあるせいか、わが家の子供達は全く箸を伸ばしません。
・・・実は私もあまり好きではありませんが・・・。

花言葉は、強壮です。

Date: 2012/08/14(火)

夏水仙(なつずいせん)
ヒガンバナ科ヒガンバナ属。
地上からひょっこり、花茎が伸び、先端に微妙な青色を含むピンク色の花が、四方に花を咲かせます。
ヒガンバナ科特有の、春先に葉だけが出て、花の時期には葉を見ることは出来ません。
うだる暑さの中、健気に咲く様は好感が持てる花です。

花言葉は、くつろぎ・悲しき思い出です。

Date: 2012/08/15(水)