花ごよみ 平成24年 6月 上旬
海宇(かいう)
サトイモ科オランダカイウ属。
「カラー」の花名で親しまれている花で、水辺を好むエチオピカ種と、畑の粘性地を好む他の種類に分けられます。
境内のこの花は、粘性地の種類です。
南アフリカ原産の花で、江戸時代末期にオランダから渡来した花です。
花はメガホン状の部分ではなく、内側の真ん中の黄色の棒部分が花で、花を守るようにメガホン状になっています。
花色は、白色、ピンク色、黄色、茶色等があります。

花言葉は、乙女のしとやかさ・すばらしい美・夢のように美しい・素敵な美しさ・清浄・壮大な美です。

Date: 2012/06/01(金)

昼咲き月見草(ひるざきつきみそう)
アカバナ科マツヨイグサ属。
北アメリカ地方の原産で、日本へは大正時代末期に観賞用として渡来した花です。
初夏から夏にかけて、花名の通り昼間に開化するピンク色で大きめに花びらをもった花です。
集団で咲くと見事な美しさがあります。

花言葉は、固く結ばれた愛情・自由な・無言の愛です。

Date: 2012/06/02(土)

匂い棕櫚蘭(においしゅろらん)

リュウゼツラン科センネンボク属。
なぜかこの花木が境内にはたくさんあります。
植木好きの祖父が植えたものでしょうが・・・???。
木の下を通ると、ほのかな甘い香りがしてきます。
ニュージーランド原産で、背の高い木になり葉の先端は鋭く尖ります。
幹は直線的に立ち上がり、葉先から白色の穂状の大きな集団花を咲かせます。

Date: 2012/06/03(日)

アマリリス

ヒガンバナ科ヒッペアストラム属。
南アフリカ原産、またはブラジル原産という説がある花です。
長く太い茎の先に、赤色、白色、ピンク色、複色等の見事な豪華な花が、四方に大輪の花を咲かせます。
アマリリスは、古代ギリシャやローマ神話に登場する女羊飼いのアマリリスにちなんで付けられた花名です。

花言葉は、誇り・素敵・内気の美しさ・おしゃべり・虚栄です。

Date: 2012/06/04(月)

ルピナス

マメ科ハウチワマメ属。
マメ科の植物で、画像の右側を見ると花の終わった風情が、まさにマメ科の植物と実感できます。
花の豪華さから近年目にすることも多くなりましたが、古代エジプト時代から栽培されている古参植物で、古来より食用、石鹸、薬草、牧草と幅広く利用されてきました。
どんな土地にも育つたくましさがあり、花色はピンク色、紫色、白色、黄色等あります。
和名を「昇り藤(のぼりふじ)」といい、花姿は藤に似て、上向きに咲くことからのようです。

花言葉は、どん欲・いつも幸せ・多くの仲間・空想・欲深い心・母性愛・あなたは私の心にやすらぎを与えるです。

Date: 2012/06/05(火)

空木(うつぎ)

ユキノシタ科ウツギ属。
枝先に白色の五弁の花を、まとまって咲かせます。
髄(ずい、茎や根の中心にある部分)が、空洞になっていることからの花名です。
材質は硬く、腐りにくく、昔から木くぎや神事の際に使われる杵などに使われています。
花後の実は、独楽(こま)の形をしています。

花言葉は、古風・風情・秘密です。

Date: 2012/06/06(水)

厚葉君が代蘭(あつばきみがよらん)
リュウゼツラン科ユッカ属。
春と秋に二度咲きする植物です。
秋の花は、九月下旬頃から咲き出すものと、十一月になって咲き出すものと分かれます。
アメリカ大陸原産の花で、1596年にイギリスに渡り、明治時代中期に渡来した花です。
葉は先端が尖り固く、当たるとチクリと痛みがあります。
白色とも淡いクリーム色ともいえる、おわんを逆さにしたような花が、長い花茎にずらりと咲きます。

千葉県の九十九里浜の砂地にはこの花をたくさん見ることが出来ます。

花言葉は、勇壮・壮健・立派・颯爽とした・私に近づかないでです。

Date: 2012/06/07(木)

黒種草(くろたねそう)

キンポウゲ科ニゲラ属。
南ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来した「ニゲラ」の花名で親しまれている花です。
葉は糸状で細く、広がった様子は幾何学模様の感があります。
花弁のように見えるのは萼で、花弁は退化しています。
・・・ということは、これは花じゃないということ・・・。
花色は???白色、青色、紫色、紅色等あります。
花後の実はユニークな形で、香辛料として使われます。

花言葉は、未来・夢で逢いましょう・ひそやかな喜び・当惑です。

Date: 2012/06/08(金)

ブラシの木

フトモモ科ブラシノキ属。
境内のこの花木の場所には、以前八重桜が植え込まれていました。
台風でその木が倒れ、ブラシノ木を植えて早や五年。
まさに赤いブラシですね。
そういえばこの間、家内がこの花木でコップを洗っていました。
(嘘です)。
オーストラリアが原産で、明治時代中期に渡来した花木です。
花房に特徴があり、花は外側に向かって直立します。
花先の金粉が付いたような花姿も、この花を引き立てています。

花言葉は、恋の炎・はかない恋です。

Date: 2012/06/09(土)

白丁花(はくちょうげ)

アカネ科ハクチョウゲ属。
常緑の小低木で、生け垣として植えられます。
中国、インドシナ原産で、沖縄県では自生をしています。
薄いピンク色の花で、白色、紫色とあります。
星形の小さな花が咲きます。

花言葉は、純愛です。

Date: 2012/06/10(日)

虫取撫子(むしとりなでしこ)

ナデシコ科マンテマ(シレネ)属。
日本原産の野生植物と思いきや、ヨーロッパ原産で江戸時代の末期に渡来した、帰化植物です。
ピンク色の綺麗な五弁の花で、まれに白色も咲くようです。
食虫植物ではありませんが、葉の下の部分から粘着性の分泌物を出すため、ここに虫がつくことからの花名です。
別名を「蝿取撫子(はえとりなでしこ)」とも呼ばれます。
そういえば先日、蝿が身動きできなくなり苦しんでいました。
???(嘘です)。

花言葉は、未練・しつこさ・純愛・偽りの愛・青春の息吹き・純愛・恋の落とし穴にご注意。

Date: 2012/06/11(月)

麒麟草(きりんそう)
ベンケイソウ科キリンソウ属。
日当たりの良い海岸や山地の岩場に生える生える多肉植物です。
境内にはこの花の一群が毎年咲きます。
株も大きく集まって咲く様は、なかなかの美しさがあります。
花姿は星形で、中央から咲き始めます。
和名は想像上の動物の「麒麟」を当てていますが、黄色の花が咲くことから「黄輪草」では???という方もいるようです。
こちらの方が、ピッタリ当てはまりそうですね。

花言葉は、警戒・要注意・準備万端です。

Date: 2012/06/12(火)

毒痛み(どくだみ)

ドクダミ科ドクダミ属。
やや湿気のある半日陰地に咲きます。
白色の四弁の花で、葉に触れると独特の匂いがあります。
雑草的な感があり、花名も悪いですが、気品のある花です。
若い芽はテンプラとして食すことが出来、全草を陰干しし、煎じて飲用し、利尿や動脈硬化の予防に利用されます。
そういえば・・・「ドクダミ茶」というのがありますね。
湿疹やかぶれ、腫れ物には生葉の青汁を患部に塗布すると効能があります。

花言葉は、白い追憶・野生です。

Date: 2012/06/13(水)

山法師(やまぼうし)

ミズキ科ミズキ属。
白色の十字架形の花を咲かせます。
「花水木(はなみずき)」と花は良く似ていますが、開花が花水木より二週間ほど遅く、花の先端が尖っているのが特徴です。
花名は中央の丸い花穂を坊主頭に、四枚の花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の山法師になぞらえた花名です。
秋には丸い赤い実をならせ、甘味があり食すことが出来ます。

花言葉は、友情です。

Date: 2012/06/14(木)

麝香連理草(じゃこうれんりそう)
マメ科レンリソウ属。
和名は非常に難しい花名ですが、「スィートピー」の名前で親しまれている花です。
葉は互生し、小葉は一対で先端は巻きひげになります。
甘い香りが強く、花色もピンク色、黄色、青色、赤色と多色あり、垣根などに咲いていると華やかさがあります。
イタリア南部またはシチリア島が原産地で、春咲き、夏咲き、冬咲きとありますが、最も多く出回っているのは春咲きの品種です。
この花を見ると、松田聖子の「赤いスイートピー」が思い出されますが、画像の赤色の花が心の窓辺に咲いていたのでしょうか???。

花言葉は、門出・ほのかな喜び・優しい思い出・永遠の喜びです。

Date: 2012/06/15(金)