花ごよみ 平成24年 5月 下旬

大蔓穂(おおつるぼ)

ユリ科ツルボ属。
一般的には「シラー」の花名で親しまれている花です。
シラーにはいろいろな種類があり、画像は「シラー・ベルビアナ」という品種です。
地中海沿岸の原産で、丸く大きな花穂に青紫色の花を、放射状に咲かせます。
手間いらずの球根花で、私にはもってこいの花です。
花言葉は、辛抱強さ・多感な心・哀れ・寂しい・志操堅固・不変です。

Date: 2012/05/16(水)

モリシマアカシア
マメ科アカシア属。
海岸通りを走っていると、木全体が白色に見える花木を発見。
近づくと大ぶりの木で、丸い黄色の球状の花がびっしり。
調べると花名が判明、春先に咲く、「房アカシア」や「銀葉アカシア」と同じ、「ミモザ」の一品種です。
オーストラリア南東部のタスマニアを原産地とし、種子生産量が多く、種子の生存期間も長く、繁殖力の非常に高い花木です。
花木の成長が早く、在来種の植物の成長を妨げ、世界の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
日本では野生化していないものの、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。

南房総の海岸部にはたくさんこの木がありましたが・・・。

Date: 2012/05/17(木)

踊子草(おどりこそう)

シソ科オドリコソウ属。
道や薮そばの半日陰地に咲く多年草の植物です。
東南アジアの温帯に広く分布し、白色または淡紅紫色の花が咲きます。
茎をぐるりと囲む花が、笠をかぶった踊子の姿に似ての花名です。
葉は対生し、全体に縮れてしわが多く、ひげの部分はちょっと痛そうですね。
若葉は食用になり、根は薬用にされます。

花言葉は、軽快・陽気・快活・隠れた恋です。

Date: 2012/05/18(金)

一葉たご(ひとつばたご)

モクセイ科ヒトツバタゴ属。
「なんじゃもんじゃ」の木という別名があり、あまり目にする機会のない花木です。
境内にはこの木が植えられ、大木になるのを期待しています。
木は大木になり、花が開花すると雪をかぶったような風情になります。
雌雄異株で、葉は対生し長い楕円形で、白色の四弁の花が咲き、秋には黒い実が熟します。

Date: 2012/05/19(土)

紫蘭(しらん)

ラン科シラン属。
最も育てやすい蘭で、庭先に植え込まれ、古くから親しまれている花です。
白花の品種もありますが、やはり紅色の花に美しさがありますね。
やや湿り気のある場所を好み、群生して咲く様は見事の一言です。
球茎は「白及根(はくきゅうこん)」と呼ばれ、止血、あかぎれ、ひびなどに薬効があります。

花言葉は、あなたを忘れない・お互い忘れないように・変わらぬ愛・薄れゆく愛・不吉な予感・美しい姿です。

Date: 2012/05/20(日)

木春菊(もくしゅんぎく)

キク科キク属。
一般的に「マーガレット」の花名で親しまれ、春から初夏にかけて清楚な菊花状の花を咲かせます。
アフリカのモロッコ沖のカナリア諸島原産で、明治時代に渡来した花です。
花色は白色が多く、ピンク色、黄色等があります。
和名に何故「木」が付くのか?。
枝や茎は木質化する性質があるからのようです。

花言葉は、真実の友情・愛の誠実・恋占い・予言・貞節です。

Date: 2012/05/21(月)

烏柄杓(からすびしゃく)
サトイモ科ハンゲ属。
草地に生えるこの花が、今年は境内の砂利を敷いた場所に出現・・・摩訶不思議。
葉や花、茎まですべてが緑色の植物です。
葉は三枚で、おもしろい形の花が咲きます。
あまり綺麗といえませんが・・・。
根茎の部分は、「半夏(はんげ)」と呼ばれ、漢方薬に珍重されます。
別名を「半夏」「狐の蝋燭(きつねのろうそく)」
「蛇の枕(へびのまくら)」とありますが、あまり気持ちの良い別名ではありませんね。

花言葉は、心落ち着けて・ガキ大将です。

Date: 2012/05/22(火)

銀盃草(ぎんぱいそう)

ナス科アマモドキ属。
境内の芝生地にこの花が咲き乱れています。
アルゼンチン原産で、葉は楕円形で地面より立ち上がり、茎は地面を這うように広がります。
地下茎を伸ばし繁殖し、広い皿状で中央が黄色の乳白色の花を次々に咲かせます。
強健な花で、乳白色の花色が潔癖さを示しています。

花言葉は、着実な行動・心が和むです。

Date: 2012/05/23(水)

棕櫚(しゅろ)

ヤシ科シュロ属。
高さは五メートル以上になり、木の上部から黄色の肉質の花が突き出てきます。
雌雄異株で、ちょっと不気味な花姿ですね。
幹の周りは固い繊維に囲まれ、縄や箒の材料に使われます。
ほうき形の葉は、昔我が家では「ハエたたき」として使っていました。
大きな熊手のような形の葉と、独特の樹形が好まれ、公園や庭園での「装飾樹」として植えられています。

花言葉は、勝利・不変の友情です。

Date: 2012/05/24(木)

蛇苺(へびいちご)

バラ科ヘビイチゴ属。
蛇苺・・・そして別名「毒苺(どくいちご」どちらもゾ〜〜〜ットする名前ですね。
しかし花は名前に似ず、綺麗な黄色の五弁の花が咲きます。
湿気の多い蛇の出そうな場所に生え、蛇が食べるような苺からの花名です。
そういえばこの間、蛇がこの実を食べていました。(嘘です)。話の種、赤色の実をパクリ、突然苦しみだしました。(これも嘘です)。
実は粒々があり、甘味もなく空虚な感じがします。

Date: 2012/05/25(金)

車輪梅(しゃりんばい)

バラ科シャリンバイ属。
葉が枝先に車輪状に集まり、花は梅に似た香りのある五弁の花を咲かせます。
境内にあるこの花は、葉が厚く丸みを帯びた、「丸葉車輪梅(まるばしゃりんばい)」の品種です。
鹿児島県の奄美大島では、この花木の樹皮を「大島紬(おおしまつむぎ)」の染料として使われています。
初秋にブルーベリーのような形の、黒紫色の実がなります。
花言葉は、愛の告白・純真・慈愛です。

Date: 2012/05/26(土)

芍薬(しゃくやく)
ボタン科ボタン属。
中国原産の花で、「牡丹(ぼたん)」の花にそっくりな花姿です。
牡丹は木に、芍薬は草に区分されます。
牡丹が咲き終わると、この花が開花し始めます。
「薬」の花名がつくように、根を乾燥させたものは、「赤芍(せきしゃく)」「白芍(びゃくしゃく)」と呼ばれ、鎮静、鎮痛剤に使われます。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という女性の美しさを形容する言葉がありますが、芍薬のように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚という意味合いがあります。
そんな女性・・・今いずこ???。

花言葉は、はにかみ・恥じらい・内気・清浄・壮麗・優しい心です。

Date: 2012/05/27(日)

地縛(じしばり)

キク科ニガナ属。
別名を「岩苦菜(いわにがな)」、縦横に這う茎の節から根を出し、地面を縛るように広がるというのが、花名の由来で、別名は、山地の土の少ない岩場にも生えることによります。
葉は丸みがあり、花茎には葉がつきません。
太陽が出ると花が開き、タンポポに似た黄色の花を咲かせます。
畑に入り込むと、厄介な雑草で、農家の人には嫌われる植物です。

花言葉は、人知れぬ努力・忍耐です。

Date: 2012/05/28(月)

扉(とべら)

トベラ科トベラ属。
雌雄異株の花木で、境内のこの花は雌株の花で、花の中心部にやや膨らんだ子房が見えます。
光沢のある緑の葉と、白色の花がマッチし芳香もあります。
花色は白色から黄色に変化し、花は柑橘類系の花に似ています。
暖地の海岸山地に自生し、「海桐花」とも書きます。
初冬に実が割れ、赤い種が現れ、種の回りはネバネバ感があり、鳥の好物のようです。

花言葉は、慈しみです。

Date: 2012/05/29(火)

亜米利加石楠花(あめりかしゃくなげ)

ツツジ科カルミア属。
今でもあるんでしょうか?。花姿が、昔食べたスナック菓子に似ているような気がするんですが?。
ツツジ科の花木にはどう見ても見えませんよね・・・。
北アメリカ原産の花木で、花の開花前の「こんぺいとう」のような蕾も可愛らしさがあります。
花の形はおわん形のピンク色の集団花で、かたまって咲くので、非常に美しい花木です。
インディアンは、この木の根からスプーンを作ることから、「スプーンの木」という別名もあります。

花言葉は、優美な女性・大きな希望・大志を抱く・野心・さわやかな笑顔です。

Date: 2012/05/30(水)

米粒詰草(こめつぶつめくさ)
マメ科シャジクソウ属。
ヨーロッパ、西アジア原産の一年草で、明治時代後期に渡来した帰化植物です。
日当たりの良い草地に生え、地面を埋めつくす芝のように、はびこって繁殖します。
花名の通り、米粒のような黄色の小花が密生して球状に咲きます。

花言葉は、小さな恋人です。

Date: 2012/05/31(木)