花ごよみ 平成24年 4月 下旬
空豆(そらまめ)

マメ科ソラマメ属。
夏のビールのおつまみにもってこいの、空豆です。
地中海沿岸原産で、白色と黒色と、赤紫色の三色の花を、茎に咲かせます。
白い部分に黒い目玉が付いている感じです。
実の入る莢は大きく、中の部分はフワフワな綿状のものが、実を守っています。
実は茹でて食べましょう・・・もちろん傍らには冷えたビールを。

花言葉は、憧れです。

Date: 2012/04/16(月)

灯台草(とうだいぐさ)

トウダイグサ科トウダイグサ属。
日当たりの良い、田んぼの土手に咲いています。
葉も花も黄緑色で、不思議な花姿です。
葉は丸く、ギザギザがあります。
トウダイグサ属に属するものはすべて有毒で、茎や葉を傷つけると白色の乳液が出ます。

花言葉は、明るく照らしてです。
花名の通りの、花言葉ですね。

Date: 2012/04/17(火)

花桃(はなもも)

バラ科サクラ属。
果実の収穫を主にする「桃」に対して、花を鑑賞する品種です。
幹には桜のような横線が入り、縄文時代の古代から栽培されていたようです。
枝に沿い、びっしり花を付け、花には芳香があります。
花色は白色、淡紅色、紅色などがあります。
一週間ほど前、この花木をお檀家さんが二本寄贈してくれ、早速、境内に植え込みました。

花言葉は、チャーミング・人柄の良さ・恋のとりこ・気立ての良さ・あなたに夢中です。

Date: 2012/04/18(水)

蔓日日草(つるにちにちそう)

キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属。
紫色のプロペラ状の五弁の花を、蔓状に伸びた茎の先に咲かせます。
地中海沿岸原産の花で、蔓から根を出し、横にどんどん広がります。
ヨーロッパでは、「この花を身につけていると悪いものを寄せつけず、繁栄と幸福をもたらしてくれる」という、言い伝えがあるようです。
また冬の間も枯れないので、不死の力や魔力を持っていると、信じられています。

花言葉は、幼なじみ・朋友・楽しい思い出です。

Date: 2012/04/19(木)

烏野豌豆(からすのえんどう)
マメ科ソラマメ属。
赤紫色のはっきりした花色で、道端や土手など身近に見られる野草です。
茎は巻きひげで絡み付きます。
茎から上部を乾燥させ、お茶として利用され、また若芽をテンプラにするとおいしいようです。
実は黒く熟し、これをカラスに見立てた花名です。

花言葉は、絆・小さな恋人達・永遠の悲しみ・未来の喜びです。

Date: 2012/04/20(金)

金瘡小草(きらんそう)

シソ科キランソウ属。
別名を「地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)」といい、まさに全体が地面にはりつくように広がります。
道端や土手に咲き、人里近くでも目に出来ますが、花色の綺麗な濃い色気の花は、原野や山麓のやぶかげに自生しています。
全体にちぢれた毛があり、花の内側には、線状の模様があります。
またこの野草を煎じた汁は、風邪薬や高血圧に効能があります。
これを教えたのが弘法大師で一名を「弘法草(こうぼうそう)とも呼ばれます。

花言葉は、追憶の日々・あなたを待っていますです。

Date: 2012/04/21(土)

紫華鬘(むらさきけまん)

ケシ科キケマン属。
やや湿ったところに生え、花びらは互い違いに咲きます。
赤紫色の花で、花の先をつまんでつぶすと音が鳴ります。
茎は柔らかく、やや四角ばります。
群れて育つことが多く、育つ環境により花色は変化します。華鬘とは、仏殿の欄間などの装飾具のことです。

花言葉は、あなたの助けになる・助力・喜びです。

Date: 2012/04/22(日)

瑠璃萵苣(るりちしゃ)

ムラサキ科ボラゴ属。
全体が白い毛に覆われている、地中海沿岸原産のハーブです。
耐寒性があり、寒さに強い植物で、反面高温多湿に弱く、梅雨時に注意です。
花は咲き始めはピンク色、のちに青紫色になる星形の五弁のやや下向きに咲く花です。
「ボリジ」とも呼ばれ、カルシウムやリン、ミネラル成分を多く含み、葉ごとサラダ等にして食用とされます。

花言葉は、心変わり・鈍感・勇気・愁いを忘れる・心を刺激する・私はすべてを失った・不幸な愛情・保護です。

Date: 2012/04/23(月)

葉牡丹(はぼたん)

アブラナ科アブラナ属。
冬の花のない時季に、観賞用として植えられる植物です。
春には葉の中央部分から、長い花茎が立ち上がり、黄色の十字架花が咲きます。
不思議な植物ですね。
原産地はヨーロッパで、十七世紀に渡来した植物です。
「花キャベツ」の別名があるように、葉はキャベツそっくりで、キャベツやブロッコリーの仲間です。

花言葉は、利益・慈愛・物事に動じない・祝福・愛を包むです。

Date: 2012/04/24(火)

花蘇芳(はなずおう)
マメ科ハナズオウ属。
葉の展開の前に、ピンク色の小さな蝶形の花がかたまって咲きます。
木全体が花で埋まり、見事な眺めを作ります。
江戸時代初期に渡来した、中国原産の花木です。
花姿からは、マメ科の植物とは思えませんが、秋には種子の入った豆果が枝から垂れ下がります。
白色の花が咲く、「白花花蘇芳(シロバナハナズオウ)」という品種もあります。

花言葉は、豊かな生涯・高貴・質素・不信仰・裏切り・疑惑・目覚めです。

Date: 2012/04/25(水)

熊谷草(くまがいそう)

ラン科アツモリソウ属。
冬の寒さのせいで、開花の遅れていた能満寺自慢の花が、今年も開花してくれました・・・ホッと一安心。
日本の野生蘭の中では一番大きいとされ、山野草ブームの時期に乱獲され、現在では絶滅危惧種に指定されています。
栽培が難しく、西日の当たらない風通しの良い、雨水のたまらない傾斜地を好むようです。
花色も淡く、浅い緑色の葉も美しさがあります。
花名は花の袋状の部分を「熊谷直実(くまがいなおざね)」が背負った母衣(ほろ)に見立てた花名です。

花言葉は、みかけだおし・気まぐれな美人です。

Date: 2012/04/26(木)

満天星躑躅(どうだんつつじ)

ツツジ科ドウダンツツジ属。
「鈴蘭(すずらん)」に似た、白色の壷形の花が下向きに咲きます。
花自体は小さな花ですが、枝先に多く垂れ下がり、開花期には見応えがあります。
葉は菱形で、秋には株全体が赤く紅葉します。
白色の花が咲きほころぶさまを、満天の星に見立てた花名です。

花言葉は、節制・上品・私の思いを受けて・返礼です。

Date: 2012/04/27(金)

大根(だいこん)

アブラナ科ダイコン属。
「スズシロ」の名前で、春の七草の一つに数えられます。
中央アジアまたは地中海地方が原産地で、中国経由で渡来した野菜です。
渡来したのは古く、「古事記」には「大根(おおね)」の名前で登場します。
花色は白色か薄いピンク色の、花弁が四枚の十字花植物です。
花が咲くと根は食すことが出来ません。
根は主に煮物、漬物、サラダ、刺身のつまに利用されます。

花言葉は、潔白・適応力です。

Date: 2012/04/28(土)

紫丁香花(むらさきはしどい)

モクセイ科ハシドイ属。
一般的に英語名の「ライラック」と呼ばれる花です。
ヨーロッパ南東部の原産で、イギリスでは五月祭の花になっています。
ハート形の葉で、花は紫色、白色、赤色などさまざまあり、四弁の花を密生して咲かせ、香水の原料にもなる、とても良い香りがあります。
冷涼地を好み、札幌市の花として指定されています。

花言葉は、友情・思い出・愛の芽生え・初恋です。

Date: 2012/04/29(日)

姫林檎(ひめりんご)
バラ科リンゴ属。
桜の開花より二週間ほど遅れ、花の開花期はピンク色で、満開時には白色に変わります。
秋から初冬にかけ、赤色の一口サイズの実がなりますが、酸味があり決しておいしいとは言えません。
この実の別名を「犬林檎(いぬりんご)」と呼ばれ、犬の冠は・・・役に立たないという意味合いがあり、なるほど、頷ける部分もあります。

花言葉は、名声・誘惑です。

Date: 2012/04/30(月)