花ごよみ 平成24年 4月 上旬

木蔦(きづた)

ウコギ科キヅタ属。
山裾にびっしりと茶色の実を付けた植物が・・・。
常緑のつる性で、葉は楕円形、光沢があり冬でも緑の美しい植物です。
晩秋には八手のような黄褐色の花が咲くようです・・・。
是非晩秋には花を見たいものです。
黒い実は葡萄のように綺麗で、食すことが出来ます。
私も一つ・・・???おいしくありません。(ペッ)。
またこの葉は牛の大好物のようです。

Date: 2012/04/01(日)

耳形天南星(みみがたてんなんしょう)

サトイモ科テンナンショウ属。
毎年この花とはお会いしていますが、何故か好きになれませんね。
サトイモ科の植物は、あまり見た目の良い植物はありませんね。
まして林のやや暗いところに生え、より不気味さがあります。
茎が長く、葉は対生し、小葉は七枚〜十一枚あります。
花は白色と茶色の縦縞の仏炎苞です。
地下茎は漢方薬として使われます。

花言葉は、壮大な美です。

Date: 2012/04/02(月)

日向水木(ひゅうがみずき)

マンサク科トサミズキ属。
三月二十三日に掲載した「土佐水木(とさみずき)」に花姿が似ています。
こちらの方は、一房の花の数が少なく、全体に丸いのが特徴です。
また雄蕊の部分は黄色です。
枝に付く花も間隔が広く、散らばった咲く感じです。
花名の由来は、日向(現在の宮崎県)に多く植栽されていた説と、明智日向守光秀(みつひで)の所領だった丹波地方(現在の京都府)に多く植栽されていた説があるようです。

花言葉は、思いやり・信頼・神秘です。

Date: 2012/04/03(火)

ムスカリ

ユリ科ムスカリ属。
葡萄に似た花が咲き、「グレープヒヤシンス」とも呼ばれます。
地中海沿岸、南西アジア原産で、鮮やかな青紫色の花です。白色の品種もあります。
とても強健な花で、放任状態でも開花します。
かたまって植え込むと、葉の緑と花色が好相性で、清涼感のある風景が見られます。

花言葉は、寛大なる愛・失意・通じ合う心・失望・絶望・明るい未来です。

Date: 2012/04/04(水)

雲南黄梅(うんなんおうばい)
モクセイ科ソケイ(ジャスミン)属。
明治時代に中国から渡来した、常緑の半蔓性の低木です。
縦横に伸ばした茎に、春の芽吹きと同時に花を咲かせます。
花ははっきりした黄色の花で、枝に粗めに花を咲かせ、枝は枝垂れます。
花は八重と一重があり、境内のこの花は八重咲きが主です。
黄色の鮮やかな花は、遠目からでもはっきり確認出来ます。

花言葉は、気高いです。

Date: 2012/04/05(木)

白木蓮(はくもくれん)

モクレン科モクレン属。
道路の路側帯、公園などで見かける、春の花木の一つです。
祖父が植えた、この花木も大木になりたくさんの花を開花させています。
花びらの幅が広く、厚みがあり、花は全開せず上向きに閉じたような形で咲きます。
白色の清楚な花で、白色の小鳥がいっぱい木に止まっているように見えます。
花びらは太陽の光を受けて、南側が膨らむため、花先は北側を指します。
このことから「磁石の木(じしゃくのき)」とも呼ばれます。

花言葉は、恩恵・自然愛・自然への愛・持続性です。

Date: 2012/04/06(金)

柊南天(ひいらぎなんてん)

メギ科ヒイラギナンテン属。
日陰地でも良く育つ植物です。
中国から江戸時代初期に渡来した花で、葡萄のような匂いがする小さな黄色の花がたくさん咲きます。
葉は「柊(ひいらぎ)」に似て、トゲトゲがあります。
花後には葡萄色の実を付けます。
いたって地味な花ですね。

花言葉は、激しい感情・激情・愛情は増すばかりです。

Date: 2012/04/07(土)

染井吉野(そめいよしの)

バラ科サクラ属。
今日はお釈迦様の誕生を祝う、「花祭り」。
境内の桜も今、満開状態を迎えました。
菊とともに、日本の国花に指定されている日本原産の花木です。
桜の時期になると、開花予想が出されますが、一日の平均気温が十度を越えると開花します。
”花見”といえば桜。いろいろな種類がある中、日本の八割以上がこの染井吉野です。
四月の入学式、入社式の新しい門出には、やはりこの桜が絵になりますね。

花言葉は、純潔・高貴・優れた美人・精神美です。

Date: 2012/04/08(日)

寒緋桜(かんひざくら)

バラ科サクラ属。
中国南部原産の花木で、鮮やかな濃いピンク色の花が、下向きに咲きます。
花は半開で、木全体が紅赤色になり、華やかさがあります。
全国の桜の開花に先立ち、「沖縄で桜が開花」のニュースが報道されますが、この花の開花が流れるようです。
沖縄は温暖で、染井吉野のなどの育成が難しく、この桜だと生育するようです。

花言葉は、あでやかな美人・善行です。

Date: 2012/04/09(月)

猫柳(ねこやなぎ)
ヤナギ科ヤナギ属。
先日、なんとこの木に猫が乗っていました。
これが本当の猫柳・・・(作り話ですが・・・)。(苦笑)。
初春に猫の尻尾のようなフワフワ感の花芽が出てきて、四月には絹状の毛が密生した花穂になります。
黄色の雄蕊が覗いているのが見ることが出来ます。

花言葉は、努力が報われる・自由・親切・思いのままです。

Date: 2012/04/10(火)

李・酢桃(すもも)

バラ科サクラ属。
万葉集にも登場する、中国原産の花木です。
梅の花が終わり、桜が咲き出す寸前に、緑の新芽と同時に白色の花が開花します。
花ははっきりした五弁の花で、白色の花が枝一杯に咲くと、雪が降り積もった美しさがあります。
花後に赤紫色の実が付きますが、「酢桃」の字の如く、実は酸っぱさがあります。
北朝鮮の国花に指定されています。
北朝鮮の方々、この花に心癒され、現実を理解して下さい。

花言葉は、忠実・貞節・独立・疑惑・甘い生活・困難です。

Date: 2012/04/11(水)

姫榊(ひさかき)

ツバキ科ヒサカキ属。
境内の生け垣に使われている花木です。
雌雄異株の常緑低木で、黄白色の小さな花が葉の脇に付きます。
花形は釣鐘形で、下向きになります。
榊の代用として、この木を神前、仏前に供える風習があります。
秋には種子がたくさん入った、黒い実が熟します。
花言葉は、神を尊ぶです。

まさに榊には、ピッタリの花言葉ですね。

Date: 2012/04/12(木)

雪柳(ゆきやなぎ)

バラ科シモツケ属。
桜の開花とほぼ同じ時期に、純白の花を枝一杯に咲かせます。
中国原産の花で、遠目から見ると、まさに白色の花の噴水、また雪が積もったようにも見えます。
小さな花は、梅の花に似て、花枝は柳状に枝垂れます。
放任状態でも毎年たくさんの花を咲かせる、無精者の私には、もってこいの花木です。
ちなみに境内のこの花は、ピンク色の雪柳です。

花言葉は、愛嬌・殊勝・気まま・自由・愛らしさ・静かな思い・懸命です。

Date: 2012/04/13(金)


石菖(せきしょう)

サトイモ科ショウブ属。
常緑の細長い葉の間から、丸みを帯びた花穂が伸びてきます。
山野の川岸などに生え、根茎は薬用として使われます。
葉には香りがあり、菖蒲湯に使われる菖蒲に近い香りです。
別名を「石菖蒲(いしあやめ)」「根絡(ねがらみ)」とも呼ばれます。

Date: 2012/04/14(土)

豌豆(えんどう)
マメ科エンドウ属。
凍てついていた冬の畑地にも、春の野菜の花が開花してきました。
ヨーロッパ、コーカサス地方原産の野菜で、古代ギリシャ時代から栽培されています。
蝶形の花姿で、白色の花と、赤色の花があり、野菜の花とは思えない美しさがあります。
豌豆には莢を食べる「莢豌豆」と、実を食べる「実豌豆」があります。
「実豌豆」は俗に、グリンピースと呼ばれています。

花言葉は、いつまでも続く楽しみ・永遠の悲しみ・約束・必ず来る幸福です。

Date: 2012/04/15(日)