花ごよみ 平成24年 3月 下旬
鈴蘭水仙(すずらんすいせん)
ヒガンバナ科スノーフレーク属。
地中海沿岸原産の花で、花の縁の緑色のワンポイントが、花を可愛らしく見せています。
長い花茎に鈴蘭のような壷形の花が、垂れ下がり咲きます。
明日から春の彼岸、「暑さ寒さも彼岸まで」、境内にもやっと春の花がちらほら見えてくる時節になりましたね。

花言葉は、皆をひきつける魅力・純潔・美・慈愛です。

Date: 2012/03/16(金)

沈丁花(じんちょうげ)

ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属。
中国原産、室町時代に渡来した常緑低木です。
枝先に強い芳香のある花を多数付けます。
秋の「金木犀(きんもくせい)」と同様に、遠くからでも花の香りが判ります。
花色は外側が紫色で内側が白色のものと、外側、内側とも白色の品種があります。
枝の繊維は、紙の原料にもなります。

花言葉は、栄光・不死・不滅・優しさ・おとなしさです。

Date: 2012/03/17(土)

豊後梅(ぶんごうめ)

バラ科サクラ属。
例年になく寒い冬の影響で、梅の開花も遅れ、境内の梅もやっと満開に。
梅から遅れること二週間「豊後梅」も開花。
豊後梅は果樹として栽培されている梅の一変種で、「杏(あんず)」に近い梅です。
花の色はピンク色で、枝が太く葉が大きいのが特徴で、枝も飴色をしています。
果実も大きく、熟すと黄赤色になります。

大分県では県花、県木に指定されています。

Date: 2012/03/18(日)

蒲公英(たんぽぽ)

キク科タンポポ属。
春の野で、どこででも見かけるポピュラーな花です。
黄色の蒲公英が多い中で、白花の蒲公英を。
何年か前に白花の種を戴き撒いたものです。
関東蒲公英と西洋蒲公英があり、近年では花の下がめくれている、
帰化植物の西洋蒲公英が幅をきかせています。
蒲公英の密は、春の花々が咲くまでの蝶の貴重な食料となります。
たしかにこの花には蝶が良く飛んできますね。
若い葉は水にさらしてサラダに、花はテンプラにして食すことが出来ます。また葉は煎じて利尿剤として効能があります。

花言葉は、真心の愛・神のお告げ・愛の神託・思わせぶり・別離・軽率・軽薄です。

Date: 2012/03/19(月)

河津桜(かわづざくら)

バラ科サクラ属。
伊豆半島の河津地方で1995年頃に発見された桜の一品種です。
早咲きの桜として有名で、毎年二月に河津地方では桜祭りが開催されますが、今年の寒さで開花は遅れたようです。
当山のこの桜もやっと見頃に・・・。
河津桜は「大島桜(おおしまざくら)」と寒緋桜(かんひざくら)」との自然交配種と考えられています。

花色はピンク色の強い一重の花です。

Date: 2012/03/20(火)

土筆(つくし)
トクサ科トクサ属。
荒れた日当たり地を好む、シダ植物です。
胞子を放出する地上茎を出すものを「土筆」と呼び、土筆に引き続いて、細い線状の緑の葉が出るものが「杉菜(すぎな)」と呼ばれます。
土筆は食用にもされ、ハカマを除き、茹でたり炒めたりして食します。(ほろ苦さがありますが・・・)。
緑の杉菜は陰干しして、煎じて飲用し、利尿や咳止めに用いられます。
昔、東北に行った時に「杉菜茶」を買ってきた記憶があります。

花言葉は、意外・驚き・向上心・努力です。

Date: 2012/03/21(水)

木五倍子(きぶし)

キブシ科キブシ属。
この花木に出会うと、どうしても酒場の縄暖簾を思い出してしまいます。(苦笑)。
日本全国に分布する落葉低木で、花は四弁で釣鐘形で、「葡萄(ぶどう)」の形の黄色の花をいっぱい垂らして咲きます。
雌雄異株で、雌株には初め緑色で、熟すと黄色になる実が付きます。

花言葉は、待ち合わせ・出会いです。

Date: 2012/03/22(木)

土佐水木(とさみずき)

マンサク科トサミズキ属。
花名の通り、土佐(現在の高知県)の蛇紋岩地帯に自生する落葉低木です。
現在では全国に植栽されています。
葉の展開前に黄色の花が咲き、長さは一センチほどの花が、まとまって穂状の花が垂れ下がります。
開花直後の雄蕊はやや赤色で、花が開花すると次第に茶色くなります。

花言葉は、清楚・優雅です。

Date: 2012/03/23(金)

寒菅(かんすげ)

カヤツリグサ科スゲ属。
境内に目立たなく咲く花です。
線形の葉で、基部に黒っぽい鞘が付きます。
長い花茎の先に、上部が雄花で下部に雌花が咲きます。
雄花からは黄色の花粉がたくさん飛び出します。

花言葉は、もの静かです。

Date: 2012/03/24(土)

立壷菫(たちつぼすみれ)

スミレ科スミレ属。
里山にある当寺には、この花がそこかしこに咲いています。
紫色のややピンク色がかった花色で、花の中央の雌蕊のオレンジ色が目立ちます。
葉はハート形で、茎を伸ばし斜め横に株を張り、繁殖します。花言葉は、つつましい幸福・ 誠実な愛・控えた美しさです。

Date: 2012/03/25(日)

連翹(れんぎょう)
モクセイ科レンギョウ属。
中国から朝鮮半島の原産で、株全体が黄色の花で埋まる花木です。
良く茂みを作り、垣根の植え込みに使われます。
黄色の鮮やかな四弁の花で、葉が出る前に花が開花します。
実は漢方薬として使われます。

花言葉は、かなえられた希望・集中力・とまどい・希望・希望の実現・豊かな希望です。

Date: 2012/03/26(月)

木瓜(ぼけ)

バラ科ボケ属。
どうも私の自己紹介をしているような花木です。
何故に・・・「木」の「瓜」で「木瓜」か?。
実が瓜のような形から?。「もっけ」と呼ばれていたのが、次第に「ぼけ」と呼ばれてきたようです。
中国原産で、枝には棘のあるものと、ない場合があります。
花色は赤色、白色、ピンク色などがあり、実は果実酒に使われ、疲労回復に効能があります。

花言葉は、先駆者・指導者・早熟・平凡・妖精の輝きです。

Date: 2012/03/27(火)

三椏(みつまた)

ジンチョウゲ科ミツマタ属。
蜂の巣がぶら下がったような、不思議な形の花を咲かせます。原産地は中国中南部、ヒマラヤ地方で、江戸時代初期に渡来した花木です。
枝が三本ずつ分岐し、これが花名の由来です。
樹皮には強い繊維があり、和紙の原料になり、しわになりにくく、虫害にも強く、紙幣や証紙など重要な書類に使われます。
花色は明るい白色から黄色、園芸品種として花の先が、赤色のものなどもあります。

花言葉は、強靭・意外な思い・壮健・永遠の愛・肉親の絆です。

Date: 2012/03/28(水)

花韮(はなにら)

ユリ科イフェイオン属。
葉をちぎると花名の通り、韮の匂いがする花です。
葉は韮よりも幅が広く厚みがあります。
南アメリカ原産の花で、花は茎の先に一つだけ付き、星形をしています。
花色は白色、薄紫色、青色の強い花色もあります。

花言葉は、悲しい別れ・耐える愛・恨み・卑劣です。

Date: 2012/03/29(木)

芝桜(しばざくら)

ハナシノブ科フロックス属。
芝生状の茎がカーペット状に地面を覆い、土の流出を防ぐ役割を果たす花です。
北アメリカ東部原産の花で、石垣や広い斜面を彩るとして、古くから親しまれています。
暑さや乾燥にも強く、少々踏まれても丈夫な花です。
花色は白色、ピンク色、青色、水色、二色と多彩にあります。

花言葉は、臆病な心・合意・一致・忍耐・燃える恋・華やかな姿・一筋です。

Date: 2012/03/30(金)

薺(なずな)
アブラナ科ナズナ属。
春の七草の一つに数えられ、花茎の頭頂部に小さな白色の集団花を咲かせます。
花茎には種が行列をなして付きます。
一名を「ペンペン草」「三味線草(しゃみせんぐさ)」と呼ばれ、日本全土広く繁殖しています。
種を下に引き茎を振ると、「シャラシャラ」と音がします。
誰しも子供の頃に・・・遊んだ記憶があるのでは・・・。
若葉は食用にされ、中国では止血剤、ヨーロッパでは通風、赤痢などの薬として使われます。

花言葉は、すべてを捧げます・すべてを任せますです。

Date: 2012/03/31(土)