花ごよみ 平成24年 3月 上旬

金魚草(きんぎょそう)

ゴマノハグサ科キンギョソウ属。
まさに水中に舞う金魚のような花です。
地中海沿岸原産の花で、江戸時代後期に渡来した花です。
春の南房総では、温室栽培が盛んに行われています。
花が金魚のおちょぼ口に、また波打つような花びらが金魚の尾びれに似ることからの花名です。

花言葉は、清純な心・仮定・推測・予知・図々しい・図太い・騒々しい・推測ではやはりNOです・でしゃばりです。

Date: 2012/03/01(木)

仏桑華(ぶっそうげ)

アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属。
月に一度の病院の検診、病院の近くの植物園に行くのも、私の楽しみの一つです。
本来は夏に開花する花ですが、温室の中は常に夏状態。いかにも南国の花のイメージがある「ハイビスカス」、インド洋や太平洋の島々が原産地で、ハワイに持ち込まれてから、広まった花です。
ハワイ州の州花に指定され、花を摘んでもなかなか萎れないので、「レイ(花の首飾り)」に使われます。
ネパールでは聖なる花として、大切にされています。

花言葉は、勇ましさ・華やか・常に新しい美です。

Date: 2012/03/02(金)

紫羅欄花・荒世伊登宇(あらせいとう)

アブラナ科アラセイトウ属。
「ストック」の花名で、春の南房総ではたくさん見かける花です。
わが家の近くの茂原駅前は、この花で花壇が埋めつくされます。
地中海地方原産で、ギリシャ時代の古くから栽培され、古代ギリシャやローマ時代には、薬草として利用されていたようです。
花色は、白色、ピンク色、赤色、青色他多色あります。

花言葉は、永遠の愛・未来を見つめる・努力・思いやり・愛の絆・真面目・永遠の美しさ・豊かな愛・愛の結合・単純・素朴・求愛・逆境に堅実です。

Date: 2012/03/03(土)

筏葛(いかだかずら)

オシロイバナ科イカダカズラ属。
和名は非常にいかめしい名前ですが、「ブーゲンビレア」の花名の方が、馴染みがあるのでは・・・。
南アメリカ地方の原産で、熱帯花木の代表として、南の島々の、青い空と蒼い海に良く似合う花だと思います。
赤紫色の部分「苞(ほう)」が、花に見えますが、中心の白色のラッパ状の部分が花になります。

花言葉は、あなたは魅力に満ちている・情熱的に・薄情・魅力に溢れるです。

Date: 2012/03/04(日)

広葉杉(こうようざん)
スギ科コウヨウザン属。
中国から〜台湾原産の常緑高木で、江戸時代に渡来した、雌雄同株の針葉樹です。
大きいものは、三十メートルの巨木になるようです。
杉の仲間ですが、葉は硬く、鎌のような形で、小枝に密に並び、葉幅が広いのが特徴です。
雄花と雌花を付け・・・画像の雄花は枝先に群生します。
材質は香りがよく、建材、器具材に利用されます。
別名を「オランダ樅(おらんだもみ)」「琉球杉(りゅうきゅうすぎ)」広東杉(かんとんすぎ)」とも呼ばれます。

Date: 2012/03/05(月)

青木(あおき)

ミズキ科アオキ属。
境内の山手に入ると、たくさん自生しています。
一年中葉も枝も青い、雌雄異株の常緑広葉低木です。
春に海老茶色の小さな花がまとまって咲き、秋から翌春にかけて、楕円形の実が赤く熟します。

Date: 2012/03/06(火)

姫踊子草(ひめおどりこそう)

シソ科オドリコソウ属。
春の日溜りにも、少しずつ春の野草が開花してきました。
ヨーロッパ地方原産で、明治時代に日本に帰化した植物です。
葉は五重塔のような段々状で、茎の先端の葉は黒紫色で、葉の中から飛び出すように、ピンク色の花を覗かせます。
雑草ですが、大きい群落を作ることもあり、花姿の小人が並んでいる様は可愛らしさがあります。

花言葉は、愛嬌・春の幸せ・いつも楽しげに・陽気・快活です。

Date: 2012/03/07(水)

繁縷 (はこべ)

ナデシコ科ハコベ属。
春の七草に数えられる、植物です。
すごく小さな白色の五弁の花で、さらにそれが二裂するので、十弁花に見えます。
タンパク質、ビタミンB、ビタミンCなどに富み、食用にされ、またこれを炒った粉に塩を混ぜて、昔は歯磨き粉として使われたようです。

花言葉は、ランデブー・愛らしい・密会・逢引・追想です。

Date: 2012/03/08(木)


仏の座(ほとけのざ)

シソ科オドリコソウ属。
日当たりの良い場所を好む植物です。
半円形の葉が茎を取り囲んで付く様子を「蓮華座(れんげざ)」に見立てたことからの花名です。
唇形花で、三裂する下唇の中片は深くくびれて二分します。
春の七草の一つ「仏の座」は、キク科の「田平子(タビラコ)」を指します。
葉が段々になることから、「三界(さんがいぐさ)」の別名もあります。

花言葉は、調和です。

Date: 2012/03/09(金)

馬酔木(あせび)
ツツジ科アセビ属。
馬が酔う木と書き・・・「馬酔木」。
枝葉に「アセポチン」という有毒成分を含み、馬が食べると酔って足がなえることからの花名です。
かすかに香る、壷形の花をいっぱい咲かせ、花色は白色のものと薄い紅色があります。
花は綺麗さ、可愛さがありますが・・・有毒植物で、葉を煎じたものは、殺虫剤としても使われています。

花言葉は、犠牲・二人で旅をしよう・清純な心です。

Date: 2012/03/10(土)

飛燕草(ひえんそう)

キンポウゲ科デルフィニウム属。
あの大震災から今日で一年、私も二時四十六分に黙祷を・・・。
地震、津波、原発と・・・一日も早い復興を願う私です。
市場では「デルフィニウム」の名前で出回っています。
開花は夏の時期のようですが、春植えとのこと、三株ほど購入してきました。
北アメリカ原産で、葉は裂けた形をしていて、青紫色の美しい五弁の花を咲かせます。
別名「千鳥草(ちどりぐさ)」とも呼ばれます。

花言葉は、あなたは幸福をふりまく・誰もがあなたを慰める・慈悲です。

Date: 2012/03/11(日)

撫子(なでしこ)

ナデシコ科ナデシコ属。
今年はオリッピックイヤー、日本女子サッカーの金メダルを願い境内に植え込んでみました。
北半球の温帯域を中心に、約三百種が分布し、六月から八月頃にかけて開花する、ピンク色の可憐な花です。
早咲きと遅咲きがあり、近年では四季咲きの園芸品種もあるようです。

花言葉は、純愛・勇敢・大胆・思慕・無邪気・純粋な愛です。

・・・「ナデシコJAPAN」祈る、金メダル。

Date: 2012/03/12(月)

大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)

ゴマノハグサ科クワガタソウ属。
まだ寒い早春の日だまりで咲く、瑠璃色の花は、春到来の予感を感じさせる野草です。
ヨーロッパ地方原産で、明治時代に帰化した植物ですが、すっかり日本に同化しています。
道端に多く生える雑草ですが、かたまって咲くととても綺麗です。
花は朝開いて夕方までに散りますが、開花中でも触ると落花してしまいます。
瑠璃色の地の花には、濃い色の線が入っています。

花言葉は、信頼・小さな幸せです。

Date: 2012/03/13(火)

ユリオプスデージー

キク科ユリオプス属。
十月から開花し、梅雨前まで花を楽しめる息の長い花です。
南アフリカ原産で、1972年にアメリカから輸入された花です。
菊に似た鮮やかな黄色の花色と、綿毛をまとった葉や茎の優しい灰緑色とのコントラストが絶妙です。

花言葉は、清楚・円満な関係・明るい愛・夫婦円満です。

Date: 2012/03/14(水)

風信子(ひやしんす)
ユリ科ヒヤシンス属。
母親が水栽培した「ヒヤシンス」が開花しました。
ギリシャ地方原産で、十六世紀にヨーロッパに渡り、日本には1863年にチューリップとともにフランスから渡来した植物です。
花色は青色、ピンク色、赤色、黄色などがあり、甘い香りがあります。
ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンに愛された、「ヒュアキントス」少年が、円盤が頭に当たり死んだ時に、血に染まった草の中から一本の花が咲いたのが「ヒヤシンス」だったとのことから、この花名が生まれたようです。
・・・血の中から咲いた花・・・やはり赤色だったんでしょうかね???(苦笑)。

花言葉は、しとやかな可愛らしさ・初恋のひたむきさ・悲哀・控えめの愛らしさ・スポーツ・遊びです。

Date: 2012/03/15(木)