花ごよみ 平成24年 1月 上旬
西洋桜草(せいようさくらそう)

サクラソウ科サクラソウ属。
新年を迎え、明るい花でスタートしましょうか。
「プリムラ・ポリアンサ」の花名で人気のある花です。
原産地のヨーロッパで品種改良され、地面の近くで上向きに花を咲かせます。
葉が大きく、中心部は黄色味を帯びます。
花色は、赤色、黄色、紫色、青色などがあり、春の花壇を彩ったり、鉢植えにして窓際に飾ったりと心を和ませてくれます。
花の小さめの品種を「プリムラ・ジュリアン」と区別されますが、はっきりとは見分けが付きませんが・・・。

花言葉は、可憐です。

Date: 2012/01/01(日)

房咲水仙(ふさざきすいせん)

ヒガンバナ科セイセン属。
十二月から咲き始める水仙で、香りも良く、お正月の生け花には欠かせない存在です。
別名を「雪中花(せっちゅうか)」と呼ばれ、雪の降る土地にもこの花は咲き始めているんでしょうか?。
日本原産と思いきや、地中海沿岸原産で、平安末期に中国から渡来した花です。
境内にあるこの花も、霜にも負けず、健気に咲いています。

花言葉は、秘めたる想いです。

イギリスは「水仙」を国花に指定しています。

Date: 2012/01/02(月)

プリムラ・オブコニカ

サクラソウ科サクラソウ属。
西洋桜草の園芸品種の一つで、ヨーロッパで改良された、中国湖北省原産の花です。
茎が高く伸び、花を多数つけ、長期間楽しめます。
日照不足でも長く咲き続けるので、室内で楽しむには最適の花で、白色、ピンク色、紅色、青紫色など花色も豊富です。
咲きそろうと豪華な花です。
和名は「常盤桜(ときわざくら)」と呼ばれます。

Date: 2012/01/03(火)

万年青(おもと)
ユリ科オモト属。
花名の通り、葉は革質で光沢があり、冬でも枯れず青々としています。
耐寒性のある観葉植物で、境内にも何ヶ所か植えられています。
原産地は日本とも中国ともいわれ、江戸時代には品種改良、栽培が行われ、現在では約千品種もあるようです。
五〜六月頃に白色の小花が咲き、初冬に橙色の実がなります。
この実はとても美しさがあります。

Date: 2012/01/04(水)

百合水仙(ゆりずいせん)

ヒガンバナ科ユリズイセン属。
「アルストロメニア」の花名で出回っています。
花のないこの時季、鉢植えを購入してきました。
南アメリカ地方に多く分布し、ブラジル、チリ、ペルー原産の花で、昭和初期に渡来した花です。
屋外でも栽培が可能で、六、七月頃に豊富な色合いの花が咲きます。
花びらの斑点が特徴的で、花持ちも長く、切花としても人気があります。

花言葉は、華奢・やわらかな気配り・幸い・凛々しさ・人の気持ちを引き立てるです。

Date: 2012/01/05(木)

篝火花(かがりびばな)

サクラソウ科シクラメン属。
「シクラメン」の名前で親しまれている、冬の鉢物の代表です。地中海沿岸地方の原産で、明治時代末期に渡来し、花びらは五枚あり、いずれも上に強く反り返ります。
原産地では球根の形から「豚の饅頭(ぶたのまんじゅう)」という無粋な名前で呼ばれています。
和名の「篝火花」・・・赤色のこの花はまさに篝火の燃える姿に見えるんでしょうね。
歌手の布施明の「シクラメンのかほり」ですっかり有名になった花ですが、先日の法事の際ある方が、「シクラメン」には香りがないのにと、文句を言っていましたが・・・。
私もコックリ頷いていました。

花言葉は、内気・はにかみ・遠慮がち・疑いを持つです。

Date: 2012/01/06(金)

夏蜜柑(なつみかん)

ミカン科ミカン属。
三女の「碧(みどり)」が素朴な質問を、「冬に実がなるのに、なんで夏蜜柑」・・・なるほど、ちっとも考えたことがありませんでした。
子供の感性は、すばらしいですね。(親馬鹿でした)。
初夏に白色の五弁花が咲くから、「夏蜜柑」なんですかね?。
冬には橙色の実がなり、酸味がある果実です。
皮を剥き、砂糖をつけて食べるのが、我が家の定番ですが。
江戸時代中期に山口県の仙崎(現在の長門市)に漂着した果実の種子が夏蜜柑の起源とされ、全国に普及したようです。山口県では、県花に指定されています。

Date: 2012/01/07(土)

冬珊瑚(ふゆさんご)

ナス科ナス属。
白色の茄子(なす)に似た反り返った小さな花が咲き、秋から冬にかけ実を付けます。
ブラジル原産で、明治時代中期に渡来した実を鑑賞する植物です。
花の後の実の変遷は、緑色→黄色→橙色の順で色づき、同時に三色の実が楽しむことが出来ます。
実は綺麗ですが、毒があるらしく食用にはなりません・・・残念。

Date: 2012/01/08(日)

柾(まさき)
ニシキギ科ニシキギ属。
日本全国に分布しますが、暖地に多い常緑低木です。
当寺では境内の生け垣に使われ、冬の時季、割れて朱色の種を覗かせ可愛い実が生っています。
梅雨の時季に、黄緑色の目立たない小集団花を咲かせます。
葉は光沢のある浅緑色で、鋸歯の楕円形です。

Date: 2012/01/09(月)

徳利蘭(とっくりらん)

リュウゼツラン科またはユリ科、トックリラン属。
子供達も今日から三学期、お正月のお屠蘇気分もなくなり、平素の生活が戻ってきました。
徳利蘭・・・和名の付け方、ヒットですね。
北アメリカのメキシコ地方の原産で、葉は細く長く、根元の部分が膨らみ「トックリ」状になります。
なかなかユニークな形の植物ですね。
お酒がどのくらい入るんでしょうか?。(苦笑)。

Date: 2012/01/10(火)

金柑(きんかん)

ミカン科キンカン属。
ビタミンCが豊富で、皮のまま生食出来るのも魅力の果実です。
中国原産で、1826年に中国の商船が遠州灘(静岡県沖)で遭難、漂着し、船員が助けてくれた地元の人に砂糖漬けの金柑果実をプレゼントし、その種が育ち日本に広がったようです。(怪我の功名ですね)。
黄色の実は表面がスベスベで、蜜柑の小形タイプです。香りも良く、のど飴としても使われます。

Date: 2012/01/11(水)

シンビジウム

ラン科シュンラン(シンビジウム)属。
花もちがよく、寒さにも比較的強い、美しさと強さを兼ね備えた洋蘭です。
熱帯アジア等が原産で、花色も豊富で、非常に豪華な花です。
春に咲くものが多い中、四季咲きの品種もあります。
年末の贈答にも広く利用され、近年では花茎が下垂したり、アーチ状になるタイプも流通しています。

花言葉は、野心・大志・誠実な愛情・熱心さ・飾らない心・豪華・熱愛・激情です。

Date: 2012/01/12(木)

牡丹一毛(ぼたんいちげ)

キンポウゲ科イチリンソウ属。
春の花壇用に、この花を買い求めてきました。
通名は「アネモネ」・・・私には姉が一人います???。
南ヨーロッパ地中海沿岸原産の花で、明治時代初期に渡来した花で、秋植えの球根植物です。
花色は白色、紫色、赤色等いろいろな色の花が咲きます。
まさに春先には温かみのある花です。

花言葉は、清純無垢・無邪気・辛抱・待望・はかない恋・恋の苦しみです。

Date: 2012/01/13(金)

雀蘭(すずめらん)
ラン科オンシジウム属。
中南米の熱帯地方を原産地とする、着生蘭です。
熱帯の黄色の蝶が集合したように咲く、変わった形の花です。
白色、赤色、ピンク色もありますが、黄色の花が主を成します。
寒さには強く、今の時季にはうってつけの花です。

花言葉は、印象的な瞳・遊び心・清楚・一緒に踊って・美しい瞳です。

Date: 2012/01/14(土)

花月(かげつ)
ベンケイソウ科クラッスラ属。
通名「金のなる木」の方が、馴染みがあるのでは・・・。
南アフリカ原産の花木で、葉は多肉質で丸く固く、花はピンク色の星形の小花です。
幹と枝に横縞の線が入るのが特徴的で、木が幼いときに、この横縞の部分に穴の開いた硬貨を差し込んでおくと、木が成長し硬貨が外れなくなる光景から、「金の成る木」の名前が付いたようです。

花言葉は、不老長寿・一攫千金です。

Date: 2012/01/15(日)