花ごよみ 平成23年 12月 下旬
公孫樹(いちょう)
イチョウ科イチョウ属。
暮れを迎え、境内の木々も葉を落とし裸木になっています。ついこの間まで、日本で一番紅葉の遅い千葉県も、黄色の公孫樹の紅葉を見ることが出来ました。
中国原産の雌雄異株の花木で、昔、留学僧が持ち帰り広まったようです。
春先に灰白色の花が咲き、秋に実が熟します。
この実がご存知「銀杏(ぎんなん)」です。茶碗蒸し入れたり、火で炙ったものも美味ですね。
雌雄の木がないと実がなりず、境内の公孫樹には残念ながら実が付きません。
東京都・神奈川県の県木に指定されています。

Date: 2011/12/16(金)

梔子(くちなし)

アカネ科クチナシ属。
初夏に香りの良い白色の花を咲かせる花木です。
一重と八重咲きの品種があり、初冬に一重の花にオレンジ色の実がなります。
実は薬用、染料になり、無毒なのできんとん、たくあんの着色料に使われます。
碁盤の足のことを“くちなし”と呼び、形が梔子の実に似ているからだということです。

Date: 2011/12/17(土)

蜜柑(みかん)

ミカン科ミカン属。
コタツの上に蜜柑、冬の風物詩?ですね。
最もポピュラーな柑橘類で、冬に一番食べる果物では???。
中国から渡来した柑橘類から偶発的に作られた品種です。
鹿児島県原産で、今では温暖な地方で広く栽培されています。
初夏に白色の五弁の花が咲き、葉は光沢があります。
蜜柑の皮を干したものは「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれます。
どれ、私もコタツの上の蜜柑を戴きましょうかね。

Date: 2011/12/18(日)

黒鉄黐(くろがねもち)

モチノキ科モチノキ属。
五月から六月にかけ、白色の小さな集団花を咲かせます。
冬には赤色の綺麗な実をびっしり付けます。
樹皮からは「鳥黐(とりもち)」が取れ、葉柄や枝が紫色から「黒鉄黐」の名前が付いたようです。
いかにも強そうな名前ですね。
木いっぱいに赤い実は、目を楽しませてくれ、この花木があると、・・・お金がたまるとか???。

参考までに、我が家にはお金はありません。(苦笑)。

Date: 2011/12/19(月)

姫彼岸花(ひめひがんばな)

ヒガンバナ科ネリネ属。
南アフリカ原産の、夏植えの球根草で、大正末期に渡来した花です。
冬の寒い時季に伸びた葉茎の先端に、彼岸花に似た花を咲かせます。
花色はピンク色、白色、赤色、オレンジ色、青色、紫色等があり、花弁は波を打つような花姿です。
ヒガンバナ科の花ですが、花の開花時季には葉を伴います。
花びらに光が当たると、宝石のように輝くことから、「ダイヤモンドリリー」と呼ばれます。

花言葉は、華やか・可愛い・また会う日を楽しみに・忍耐・箱入り娘です。

Date: 2011/12/20(火)

猩猩木(しょうじょうぼく)
トウダイグサ科ユーフォルビア属。
クリスマスのシンボル的な植物ですね。
冬が近づいて日照時間が短くなると、枝の先の方が赤く染まります。
葉が赤色で目立つせいか、真ん中の黄色の部分の花がいかにも地味に感じます。
メキシコ駐在大使のアメリカのポインセット氏が花を発見し、帰国後広まったことから、「ポインセチア」と呼ばれ、親しまれてきました。
葉が白くなるものもありますが、やはりこの花は赤色に限りますね。

花言葉は、私の心は燃えている・祝福する・聖なる願い・清純です。

Date: 2011/12/21(水)

蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん)

サボテン科ジゴカクタス属。
今日は冬至、皆さん南瓜を食べ、柚子湯に入りましたか?。
赤色の花で、温まって下さい。
花が茎先に段々と咲き、花色はピンク色や赤色があります。
茎は四方に垂れ下がり、鉢植えや吊り花として花を鑑賞します。
明治時代に原産地のブラジルから渡来し、冬の屋内花として人気があります。
茎は寿司ネタで有名な、「蝦蛄(しゃこ)」に似ています。
・・・余談ですが、嫌いな方が多いようですが、「蝦蛄」のお寿司私は好きです。

花言葉は、つむじまがり・美しい眺めです。

Date: 2011/12/22(木)

庭薺(にわなずな)

アブラナ科ロブラリア属。
ちょっときつめの香りのある、白色の小花がいっぱい咲きます。
花色はピンク色、紫色とあり、公園や花壇に植えられます。
地中海沿岸原産で、花を拡大するとアブラナ科の特徴である、四弁の花がよくわかります。

花言葉は、奥ゆかしい美しさ・美しさに優る値打ち・優美・飛躍です。

Date: 2011/12/23(金)

アロエ

ユリ科アロエ属。
別名「医者いらず」、整腸や胸やけ、やけどに効能があるようですが・・・私もためしに葉を食べてみましたが、すごい苦さがあります。「良薬は口に苦し」というところですかね。
アフリカ原産で、花の咲くものと咲かないものがあり、露地植えの方が、花は咲くようです。
葉は肉質でギザギザがあり、橙色の花は大きく豪快な筒状の六弁の花で、筒の奥には甘い蜜があります。

花言葉は、健康・万能・迷信・苦痛・信頼・悲しみです。

Date: 2011/12/24(土)

薔薇(ばら)

バラ科バラ属。
「美しい花には 棘がある」・・・この薔薇にも棘がありますが万人に愛好される花です。
世界的には百から〜二百種類ほどあり、日本でも十数種自生しています。
薔薇には一季咲きと、四季咲きがあり、花色も豊富で、芳香のあるものも、数多く存在します。

花言葉は花色により違いますが、全体で見ると愛・恋・美・幸福・乙女・秘密・無邪気・清新です。

Date: 2011/12/25(日)

シーマニア
イワタバコ科グロキシニア属。
ペルー、ボリビアなどの熱帯の森林に自生し、蒸し暑さと強い日差しには苦手のようです。
しかし熱帯地方に行くと、森林にこんな色鮮やかな花が咲いているんですね。
秋から春先までの寒い時季に、橙色の筒状の花を咲かせ、花の先端部はやや反り返っています。

花言葉は、コミュニケーション・繁栄です。

Date: 2011/12/26(月)

花簪(はなかんざし)

キク科ハナカンザシ属。
まもなくお正月、ここ何年来新年にはこの鉢植えが部屋を飾ります。
白色で真ん中が黄色の綺麗な花もさることながら、「花簪」の花名が粋ですね。
オーストラリア原産で、花色はピンク色もあります。
一年草の花で、下部で分枝し、茎の頂に花を一つつけます。
種子をまいてから十週間〜十二週間後には花が開花する重宝な花です。

花言葉は、温順・思いやり・明るい性格です。

Date: 2011/12/27(火)

パフィオペディルム

ラン科パフィオペディルム属。
ラン科の植物で、熱帯アジアの日がもれて地面まで届く、明るい森林の樹木の根本に繁殖しているようです。
こんな色鮮やかな花を見つけたら、感激するでしょうね。
唇弁(下の花弁)が壷状になっていて、花の形から「レディース・スリッパ」とも呼ばれます。

花言葉は、責任感が強い・思慮深いです。

Date: 2011/12/28(水)

葉牡丹(はぼたん)

アブラナ科アブラナ属。
冬の花のない時季、花壇を賑わしてくれる花です。
ヨーロッパ原産で、十七世紀に渡来した、キャベツやブロッコリーと同じ仲間です。
葉はキャベツそっくりで、「花キャベツ」の別名もあります。
二月頃から中央部が盛り上がり、四月には先端部に黄色の花を咲かせます。
葉は牡丹に似ることから、「葉牡丹」の花名が・・・。
花が咲くまでは、葉の色気を楽しむ植物です。

Date: 2011/12/29(木)

鼠黐 (ねずみもち)

モクセイ科イボタノキ属。
やや大ぶりですが、実の色気がまさに鼠の糞に似ていますね。
・・・この実から「鼠黐」に・・・。
初夏に四弁の香りの良い白色の花が、円錐状の花房を作り、花を咲かせます。
果実は滋養強壮、疲労回復、健胃整腸に薬効があり、三ヶ月以上熟成させると濃いブドウ酒色の果実酒が出来ます。

Date: 2011/12/30(金)

冬の花蕨(ふゆのはなわらび)
ハナワラビ科ハナワラビ属。
日当たりの良い草地に生える、羊歯(しだ)植物です。
冬に咲くことから、「冬蕨(ふゆわらび)」とも呼ばれます。
葉は共通の茎から出て、茎の下方の緑色の栄養葉と、花に見える胞子葉とに分かれます。
胞子葉の部分を叩くと、煙状の胞子が数多く飛散します。
蕨と名前が付きますが・・・食用にはならないようです。

Date: 2011/12/31(土)