花ごよみ 平成23年 11月 上旬
花縮砂(はなしゅくしゃ)

ショウガ科シュクシャ属。
科名の通り、ショウガ科の植物です。
晩夏から秋にかけて、背の高い茎の間から白色の花が咲きます。
花には芳香があり、くちなしの香りに似て、香料の原料にも使われます。
インド、マレー半島の原産で、花色は日本で品種改良が進み、オレンジ色、黄色などがあります。

花言葉は、豊かな心・信頼・慕われる愛・無駄なことです。

中南米のキューバ、ニカラグアの国では国花に指定されています。

Date: 2011/11/01(火)

野葡萄(のぶどう)
ブドウ科ノブドウ属。
私はまだ見たことはありませんが・・・。
花は盛夏の時季に、薄緑色の葡萄に似た小集団花を咲かせます。
蔓でどんどん伸びる植物で、秋口から色とりどりの実を付け、色は次々に変化していきます。
蝿(はえ)や蜂(はち)の幼虫が寄生して、虫えい(ちゅうえい)になり、形もさまざまになります。

綺麗な実ですが、食用にならないのが残念です。

Date: 2011/11/02(水)

犬鬼灯(いぬほおずき)

ナス科ナス属。
道端や野原、畑に生える、「ソラニン」という物質を含む有毒植物です。
古い時代から畑の雑草としてあったと推測される、一年草です。
花が反り返った、白色の小花が咲き、花と並行して緑色の実がぶら下がり、次第に黒色に変わっていきます。

花言葉は、汝を呪う・男への死の贈り物です。

何・・・この花言葉は・・・。恐ろしいですね。

Date: 2011/11/03(木)

背高泡立草(せいたかあわだちそう)

キク科アキノキリンソウ属。
晩秋を彩る、黄色の穂状の花です。茎の上部で横に広がる枝を多数出し、頭花を上向きにびっしりつけます。
北アメリカ原産の帰化植物で、明治時代に渡来し、戦後、急速に各地で大繁殖しました。
造成地や埋立地、休耕地、河川敷などで多く見られます。
一時は花粉症の根源とされ嫌われた花ですが、疑いも晴れ、群生している姿は圧巻です。
しかし大きくなると、茎は木のように硬くなり、草刈の天敵ですが・・・。

花言葉は、元気・生命力です。

まさにこの植物に、ピッタリの花言葉ですね。

Date: 2011/11/04(金)

アメジストセージ

シソ科サルビア属。
ハーブの一つで、花色は鮮明な紫色に白で、綿に包まれたようなふんわりやわらかな花です。
春先にさし芽でふやし、発芽も容易で作りやすい植物です。
・・・どおりで最近良く見かける花ですね。
日当たり地を好み、大株は見事な花姿になります。
原産地はメキシコで、一名を「メキシカンセージ」とも呼ばれます。

花言葉は、家庭的・家族愛です。

Date: 2011/11/05(土)

顔剃菜 (こうぞりな)

キク科コウゾリナ属。
草地や道端、土手の草むらに咲く植物です。
茎や葉に横向きの荒い毛があり、皮膚に触れるとひっかかり感があります。
秋にタンポポに似た、黄色の花が咲き、蕾には冠毛が目立ちます。
花名の最後に「菜(な)」が付く植物は、食べられる場合が多く、根生葉や若い茎は、てんぷらとして食すことが出来ます。
漢名では、「剃刀菜」「髪剃菜」とも書かれます。
・・・どれをとっても、痛そうですね。

Date: 2011/11/06(日)

柿(かき)
カキノキ科カキノキ属。
明日は早や立冬。秋の果実の柿がたわわに実っています。
私の大好物で、甘味がなんともいえない味わいが口に広がります。
柿は新緑若葉の時季は、とてもすばらしい色で、目を引きます。
六月梅雨の前に、緑色の雌花を咲かせ、雄花は薄い黄色の壷形の花です。
どちらも目立ちませんが・・・。
甘柿はもちろん生食として、渋柿は炭酸ガスで渋抜きを、また皮をむき吊るし柿にします。
冬の風物詩ですが、当地でもあまり見かけなくなりましたね。
葉は「柿ずし」や「柿の葉のお茶」に使われます。
今日の晩ご飯のデザートは・・・柿でした。
(ちょっと、出来すぎですね)。(苦笑)。

Date: 2011/11/07(月)

犬蓼(いぬたで)

タデ科イヌタデ属。
今日は立冬、日々寒さも増していく時節ですね。
田畑や道端のやや湿り気のある場所に咲きます。
「イヌ」とか「カラス」等の名前が付くものは、人が利用出来ない植物に名付けられます。
しかしこの花が群落を作ると、一面赤い絨毯のように見えます。
花穂は密に花を付け、直立か斜めに立ち上がり、晩秋には葉が紅葉します。
この花や実を赤飯に見立て、子供のままごと遊びに使われ、別名「アカマンマ」とも呼ばれます。

花言葉は、あなたのために役立ちたいです。

Date: 2011/11/08(火)

極楽蝶花(ごくらくちょうか)

バショウ科ゴクラクチョウカ属。
千葉県民歌の歌詞にもある「常春の国 わが千葉県」。
温室で良く見かける花ですが、温暖な当地では露天に咲いています。
南アフリカ原産の花で、明治時代初期に渡来した花で、花茎の先端に、鳥のくちばし状のオレンジ色の萼(がく)をもち、これがとても目立ちます。
花が咲いている様を横から見ると、あら不思議確かに派手な鳥が羽根を広げているように見えますね。
「極楽」とは・・・こんな鳥が飛んでいる世界なんですかね。私はまだ行ったことがありませんが・・・(苦笑)。

花言葉は、恋の伊達者・万能・全てを手に入れる・気取った恋です。

Date: 2011/11/09(水)

隠蓑(かくれみの)

ウコギ科カクレミノ属。
暖地の山林に繁殖する、常緑の小高木です。
木は大木になり、白色の樹皮が山でも目立ちます。
七月から八月にかけ、枝先に小さな黄緑色のボール状の集団花を咲かせます。
葉は五、三、二裂し割れるが、成長するにしたがい割れない、楕円形の葉になり、表面は光沢があり、冬でも水水しい青緑です。

秋には小さな実が集団でかたまり、熟すと黒色に変わります。

Date: 2011/11/10(木)

芋片喰(いもかたばみ)

カタバミ科カタバミ属。
暖地ではほぼ一年中咲く花です。
昼間だけ開花し、夜には閉じる規則正しい植物です。
葉は三枚で、葉の形はクローバーに似ています。
同種の「紫片喰(むらさきかたばみ)」に似ていますが、こちらの方が、花の色、花弁の中央部とも色が濃いのが特徴です。

花言葉は、喜び・母親の優しさ・輝く心・喜びの日々です。

Date: 2011/11/11(金)

片喰(かたばみ)
カタバミ科カタバミ属。
道端の草地で見かける、黄色の小さい花です。
三枚の小葉は等角度に並んでバランスが良く、雨が降ったり夜になると閉じます。
葉は古くから紋章、家紋のデザインとして使われ、家紋は百種類以上を数えます。
夜になると葉を小さくたたむことから「雀の袴(すずめのはかま)」の別名もあります。

花言葉は、輝く心・喜び・母親の優しさです。

Date: 2011/11/12(土)

常盤山櫨子(ときわさんざし)

バラ科トキワサンザシ属。
五月の時季には、木全体に白色の花を咲かせる花木で、秋には枝全体に赤色の実がたくさん付きます。
通名「ピラカンサス」と親しまれ、赤色の実と、オレンジ色の実の付くものと大別されます。
オレンジ色の実を付ける方は、中国南部原産で、漢名を「橘擬(たちばなもどき)」と呼ばれ、赤色の実を付けるものはヨーロッパ東南部の原産です。
小鳥がこの実を好み、ものは試し私も食べてみましたが、甘味があり、おいしかったですよ。

Date: 2011/11/13(日)

姫林檎(ひめりんご)

バラ科リンゴ属。
子供達の休みの日に、近所を散歩。
お檀家さんの畑にこの花木が、赤く実を付け・・・ちょっと一つ失敬。(ごめんなさい)。
実は食すことが出来ますが、渋みがありすっぱく、決しておいしいとはいえません。
別名を「犬林檎(いぬりんご)」というのも、頷けます。
桜の花が終わる頃に、花が開花し、最初はピンク色で満開時には白色になります。

Date: 2011/11/14(月)

木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)
ナス科チョウセンアサガオ属。
「エンゼル・トランペット」と呼ばれ、最近富に見かける花です。
六月に箱根に行った時にこの花の開花を見ましたが、六、七月に咲くものと、九、十月に咲くものとがあるようです。中南米、インド地方原産で、花色もピンク色、白色、黄色、橙色とあります。
夜に香る花で、ラッパ形の大きい花を下向きに咲かせます。

花言葉は、愛嬌・偽りの魅力・変装・偽りの魅力です。

Date: 2011/11/15(火)