花ごよみ 平成23年 10月 上旬
狐の孫(きつねのまご)

キツネノマゴ科キツネノマゴ属。
日当たりの良い草地に咲き、花は薄いピンク色の小さな花です。
茎は四角で、全体に柔らかい短毛があり、申し訳なさそうに花を咲かせています。
花は唇形花といい、上唇は浅く二裂、下唇は上唇より長く三裂し、下唇には昆虫に蜜のありかを示す、蜜標という白色の模様があります。

花言葉は、この上なくあなたは愛らしくて可愛い・可憐美の極致です。

Date: 2011/10/01(土)

水引(みずひき)

タデ科ミズヒキ属。
林下や日陰地に咲く花です。
花の上部が紅色で、下部が白色で、見る角度から紅色、白色にも見えることから、水引という花名があります。
花は長い花茎に小花が群がって咲き、地味な花で、なおかつ写真撮りの難しい花ですね。
(私の腕も良くないんですが・・・)。

花言葉は、慶事・祭礼です。

水引の花名の通り、目出度い花言葉が並びますね。

Date: 2011/10/02(日)

厚葉君が代蘭(あつばきみがよらん)
リュウゼツラン科ユッカ属。
我が千葉県にある九十九里浜、その脇にある俗称「波乗り道路」を車で走ると、砂地の浜でこの植物を多く目にします。
アメリカ大陸原産で、1596年にイギリスに渡り、日本には明治時代中期に渡来した花です。
当寺の境内にも何本か植えられ、花が開花しました。
葉は固く、先端が尖り、触れるとチクリと痛みがあります。
葉の中央部から花茎が立ち上がり、白色のおわんを逆さにしたような花がたくさん咲きます。

花言葉は、勇壮・壮健・颯爽とした・私に近づかないで・立派です。

Date: 2011/10/03(月)

薮豆(やぶまめ)
マメ科ヤブマメ属。
蔓性の一年草で、他の植物に絡みついて繁殖します。
三出複葉の葉や毛の生えている茎などは、「葛(くず)」を小形にしたような感じです。
花色は白色に薄紫色の蝶形の花が咲きます。
落花生のように地中にも種子を付けます。

花言葉は、二股です。

Date: 2011/10/04(火)

金水引(きんみずひき)

バラ科キンミズヒキ属。
・・・あら不思議、バラ科の植物なんですね。
葉が薔薇の葉に似ているということですが、私には・・・。
川沿いの草むらにひっそりと咲き、葉は三裂しギザギザ状で、夏から秋にかけて黄色の小さい五弁の花を咲かせます。
実は三角形の棘状で、服などに付き繁殖します。

花言葉は、感謝・しがみつくです。

Date: 2011/10/05(水)

虎杖(いたどり)

タデ科ソバカズラ属。
余談ですが、上級の漢字検定に良く出る漢字です。
「虎の杖」で・・・イタドリ。読めませんね。
日当たりの良い山野などに生え、大きめの葉にややクリーム色の花は、夏から秋にかけて咲きます。
春先の若芽と茎は酸味があり、食用になります、が、蓚酸(しゅうさん)を多く含むので、食べ過ぎ注意です。
地下茎は薬用に利用されます。
晩秋にはブドウの種のような実がなり、花の形とのギャップに大きいものがあります。

花言葉は、回復です。

Date: 2011/10/06(木)

秋桜(こすもす)

キク科コスモス属。
日本の秋にすっかり馴染んでしまった、メキシコ原産の花です。
本当に日本の風景に自然に溶け込み、秋の花として無くてはならない存在です。
秋の代表的な花ですが、早いものは夏から咲き始め、早咲き遅咲きとあります。
花色も豊富で、白色、ピンク色、紅色等があり、まさに秋の

風物詩の花です。

花言葉は、乙女の真心・美麗・野生美・乙女の愛情です。

Date: 2011/10/07(金)

黄花秋桜(きばなこすもす)

キク科コスモス属。
コスモスの名前が付くのに、なぜか黄色のコスモスは、「黄花コスモス」と呼ばれるのか???。
一般のコスモスの葉が線状で細いに対し、葉が太くギザギザの特徴があるようです。
メキシコ原産で、一重咲きと八重咲きがあり、園芸品種はほとんど八重咲きのようです。

花言葉は、野生美です。

Date: 2011/10/08(土)

宮城の萩(みやぎのはぎ)
マメ科ハギ属。
草かんむりに秋、まさに秋を代表する花です。
秋の七草の一つに数えられ、赤花と白花があります。
境内にはいつの間にか赤花がなくなり、白花しかありません。
花は豆のような蝶形の花で、地上部は一部を残して枯れ、毎年新しい芽を出します。
古くから人々の生活に溶け込み、枝や葉は家畜の飼料や屋根ふきの材料に、根を煎じて、めまいやのぼせの薬として利用されています。
秋の十五夜の日に、ススキやお団子とともに、萩をお供えする習慣のある土地もあります。

花言葉は、思案・柔軟・思いの精神・過去の思い出・想い・前向きな恋・内気・物思いです。

花名の通り、宮城県の県花に指定されています。

Date: 2011/10/09(日)

薄(すすき)

イネ科ススキ属。
秋の月見のお供えには欠くことのできない、秋の七草の一つです。
中秋の名月に収穫物とこのススキも一緒に供えられるが、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味があります。
別名を「萱(かや)」と呼ばれ、藁葺き屋根の材料として、炭俵用、家畜の飼料用として使われます。

花言葉は、勢力・生命・心が通じるです。

Date: 2011/10/10(月)

犬サフラン(いぬさふらん)

ユリ科コルチカム属。
イギリスからイランにかけての原産の花で、葉を出さずに開花し、ピンク色の柔らかい小さな花を咲かせます。
花はサフランに似ていますが、「犬」の冠名はちょっと気の毒ですね。
「犬」と付く植物がいくつかありますが、「犬」は役に立たないという意味があるようです。
でもこの花は、かたまって咲くと花色が淡いために、とても綺麗に見えますが・・・「犬」はいただけませんね。

花言葉は、永続・頑固・楽しい思い出・悔いなき青春・努力・華やかな美しさ・回顧・華美です。

Date: 2011/10/11(火)

山法師(やまぼうし)

ミズキ科ミズキ属。
初夏に白色の十字架形の花が咲き、秋にはサッカーボールのような、特徴のある赤い実を付ける花木です。
この実はイチゴのように赤く熟し、甘く食すことが出来ます。
花の時季の中央の丸い花穂を坊主頭に、四枚の花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の「山法師」にたとえたのが、花名の由来です。
私も、天台宗比叡山の出身、まさに私も「山法師」ですかね。(苦笑)。
中国では「四照花」と呼ばれ、枝いっぱいに花が咲いた時の、四方を照らす様子を表現しています。

Date: 2011/10/12(水)

山萩(やまはぎ)

マメ科ハギ属。
山野で良く見かける山萩で、大別すると「萩(はぎ)」といえば、この山萩を指すようです。
花を枝全体に散らして咲かせるのが、この花の特徴です。枝の先端が垂れ下がる、秋の代表的な花で秋の七草の一つです。
主幹から多数分岐し、株立状になり、夏から秋にかけて紅紫色の蝶形の小花を枝一杯につけます。葉は広楕円形で先は円またはややへこみ、両面に毛があります。

Date: 2011/10/13(木)

野鶏頭(のげいとう)
ヒユ科ケイトウ属。
インドの原産で、熱帯地方に広く分布する花です。
鶏頭の原種で、花色は薄いピンク色から紅色まであり、関東以西の暖地では野生化しているようです。
葉は細長く、円柱状の花が密に咲く風情は、すっかり自然に溶け込んでいますね。

花言葉は、おしゃれ・気取りです。

Date: 2011/10/14(金)

金木犀(きんもくせい)
モクセイ科モクセイ属。
どこからともなく甘い香りが、香りに釣られ、この花木を探すのも結構楽しいものです。
ただあまり近づくと、ちょっと鼻につきますね。
中国桂林地方の原産で、江戸時代初期に渡来した花木です。
花は黄色の四弁の花で、雌雄異株ですが、日本にあるのはほとんどが雄株のようです。

花言葉は、謙遜・高潔・真実・陶酔・初恋です。

Date: 2011/10/15(土)