花ごよみ 平成23年 9月 下旬
大毛蓼(おおけたで)

タデ科イヌタデ属。
荒地、道端、河原などに繁殖し、日本原産の野草と思いきや、東南アジアの原産なんですね。
江戸時代から栽培され、夏から秋にかけて濃いピンク色の花を咲かせます。
花穂は太く、途中で曲がって垂れ下がるのが特徴です。
江戸時代には、葉をもみ、害虫に刺されたときの解毒に使われたようです。

花言葉は、汚れない心・思いやり・雄弁です。

Date: 2011/09/16(金)

熨斗蘭(のしらん)

ユリ科ジャノホゲ属。
アジア原産の花で、海岸近くの林の中に生えることが多く、当寺には境内にひっそりと咲いています。
葉は線形で、縁はざらつき厚みと艶があり、内部のものほど長い傾向があります。
花は白色の紐状の花です。
花の形が「熨斗(のし)」に似るところからの花名です。

花言葉は、ひっそりです。
・・・確かに花言葉通り、静かに地味に咲いていますね。

Date: 2011/09/17(土)

玉簾(たますだれ)

ヒガンバナ科ゼフィランサス属。
手前味噌ですが、毎年綺麗に咲いてくれる花で、ずらーっと並んで咲く花は、壮観そのものです。
白色の美しい花を「玉」に、葉が集まっている様を「簾」にたとえた花名です。
葉は細長く、六弁の花は上向きに咲きます。

花言葉は、期待・清純な愛・汚れなき愛・潔癖な愛です。

Date: 2011/09/18(日)

蓖麻(ひま)

トウダイグサ科トウゴマ属。
明日から秋のお彼岸・・・私は暇(ひま)ではありません???。
唐胡麻(とうごま)とも呼ばれる、見た目不思議な花です。
熱帯アフリカ原産で、手のひら状の大きい葉をもち、葉の下に隠れるように花が咲きます。
直立した総状花序をつけ、上部が赤色の雌花、下部には黄色の雄花が咲きます。
種から採れる「蓖麻子油(ひましあぶら)」は下剤、印刷インキなどに使われます。

花言葉は、いつもそばに・魔よけです。

Date: 2011/09/19(月)

豆朝顔(まめあさがお)
ヒルガオ科サツマイモ属。
蔓性の多年草の植物で、フェンスに絡み咲いています。
北アメリカよりの帰化植物で、初夏から晩秋まで小さな白色の花を、葉の脇でひっそり咲かせます。
茎は赤色を帯び、葉はハート形で先は尖ります。
本州中部以南の暖かい草地に生えるようですが、私も初めて見つけた花です。

花言葉は、喜び溢れ・見つけたら幸せです。

Date: 2011/09/20(火)

露草(つゆくさ)

ツユクサ科ツユクサ属。
梅雨の時季を代表する野草ですが、秋深くなると花色も、より鮮明になります。
スカイブルーの花色が多い中、寺の草地の一角に白花の露草が咲きます。
花は三枚で、うち二枚は大きく、残り一枚は小さな花です。
朝露を受けて咲き始め、午後には萎んでしまう一日花です。
「蛍草(ほたるぐさ)」「藍花(あいばな)」「青花(あおばな)」「移草(うつしぐさ)」「月草(つきくさ)」「縹草(はなだぐさ)」帽子花(ぼうしばな)」と、たくさんの別名があります。

花言葉は、なつかしい関係・尊敬・小夜曲・豊潤・恋の心変わりです。

Date: 2011/09/21(水)

菊芋(きくいも)

キク科ヒマワリ属。
草地や明るい草原に咲く、北アメリカ原産の帰化植物で、今では全国で花を見ることが出来ます。
夏の暑さに強く元気に、鮮明な黄色の花を咲かせます。
繁殖力が旺盛で、ごつごつした根の先端は芋になり、多量の糖分を含んでいます。
農村部では昔、根を酢漬けにして貯蔵し、冬の間食料にしたようです。

花言葉は、陰徳・美徳です。

Date: 2011/09/22(木)

銀葦(しろがねよし)

イネ科シロガネヨシ属。
「パンパスグラス」の名前で呼ばれる、ススキの大形バージョンです。
南アメリカ地方の原産で、アルゼンチンのパンパ地方に群生を作ることからの花名の由来です。
薄い茶色で羽毛状の穂が美しく、秋の風に吹かれる花姿は、風情があります。

花言葉は、光輝・人気・雄大な愛・強気な心・風格・歳月です。

Date: 2011/09/23(金)

葛(くず)

マメ科クズ属。
河原や野原で、他の木に絡みつき繁茂する、秋の七草の一つの植物です。
根から採ったデンプンを葛粉(くずこ)といい、昔、現在の奈良県の国栖(くず)が産地だったことから、花名が付いたといわれ、紅紫色の花は下方から咲いていきます。
また根のデンプンは、解熱の漢方薬として、葛根(かっこん)になります。

花言葉は、活力・芯の強さ・治癒です。

Date: 2011/09/24(土)

蛇瓜(へびうり)
ウリ科カラスウリ属。
こういう植物とは、あまり遭遇したくありませんね。
大きい声では言えませんが、境内の掃除をしていて、用???を足していると目の前に、緑色の蛇が・・・(ギャ〜〜〜)。
思わず出るものも出なくなってしまいました。(苦笑)。
何でこんなところに、が、実感です。
インド地方原産で、明治時代に渡来し、蔓性で繁殖し、夏には「烏瓜(からすうり)」に似た、白色の花が咲くようです。
果実は緑色の地に白色の筋が入り、東南アジアでは食用にするようですが、おいしい食べ物ではないようです。
果実を鑑賞するために栽培されているようですが、私個人的にはあまり歓迎しませんね。

花言葉は、変化を恐れないです。

Date: 2011/09/25(日)

野小豆(のあずき)

マメ科アズキ属。
明るい草地に咲く、黄色い蝶形の花を咲かせます。
葉は互生し、菱形の葉をもちます。
花後の実は、扁平の「莢豌豆(さやえんどう)」の形に似た実が付きます。

Date: 2011/09/26(月)

蔓穂(つるぼ)

ユリ科シラー属。
境内にもたくさん生え、草地にも繁殖しています。
初秋に突然茎を伸ばし始め、花茎には葉を付けず、小さな薄紫色の集団花を咲かせます。
花被片は六枚、雄蕊も六本です。
咲き始めは「土筆(つくし)」にそっくりで、花姿はとても可憐さがあります。
地下茎の部分は、有毒です。

花言葉は、風情のある・我慢強い・寂しさ・悲しみです。

Date: 2011/09/27(火)

風船葛(ふうせんかずら)

ムクロジ科フウセンカズラ属。
北アメリカ南部の原産で、蔓性でまわりのものに、巻きついていきます。
花は非常に小さく、画像の左下に、白色の小さな花が見えます???。
花と同時に、緑色の紙風船のような実がなります。
この実の中に、黒色の五ミリくらいの丸い種子が入っています。

花言葉は、あなたとともに・飛び立ち・多忙です。

Date: 2011/09/28(水)

釣鐘人参(つりがねにんじん)

キキョウ科ツリガネニンジン属。
秋の風に吹かれ、今にも鈴の音が聞こえてきそうな花姿です。
山野に咲き、花の形が「釣鐘」形で、白く太い根を「人参」の形に似ることからの花名です。
春先の若葉は「ととき」と呼ばれ、山菜として和え物に、またからりと揚げててんぷらにすると、独特の風味を楽しめます。根を乾かしたものは、漢方で「沙参(しゃじん)」と呼ばれ、煎じて健胃剤、去痰剤として用いられます。

花言葉は、優しい愛情・詩的な愛・誠実・すがすがしいです。

Date: 2011/09/29(木)

彼岸花(ひがんばな)
ツ?ツ?ツ?ツ?チjヒガンバナ科ヒガンバナ属。
今年は猛暑の影響で、寒暖の差がなく、この花も例年よりも遅く開花しました。
(寒暖の差がないと、開花しないとか???)。
しかしこの花は、やっぱり秋の彼岸に咲いてこそ、絵になる花ですね。
葉は植物の生育しない冬に出て、花のみが秋に花を咲かせます。
茎の薄い緑色と、花の赤色の取り合わせ、雄蕊は花の外に長く飛び出て、この花を一層引き立てています。
結実せず、地下にあるりん茎という球根で繁殖します。
最近では品種改良が進み、白色、黄色の花色があります。
(当寺でも今年、白花が一輪咲きました。)

「墓花(はかはな)」「死人花(しびとばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」などの別名がありますが、私は好きな花の一つです。

花言葉は、情熱・再会・あきらめ・独立・悲しい思い出・想うはあなた一人・また会う日までです。

Date: 2011/09/30(金)