花ごよみ 平成23年 8月 下旬

秋海棠 (しゅうかいどう)

シュウカイドウ科ベゴニア属。
当山の一年の最大の行事、「施餓鬼供養(せがきくよう)」が無事終了。暑かったですね。
暦の上では立秋も過ぎましたが、残暑厳しいようです。
中国からマレー半島にかけての原産で、野趣あふれる花です。
花はやや下向きに咲き、真ん中の黄色の花弁が、とても愛らしく見えます。
「秋」と花名が付きますが、秋間近かを?知らせる花かな?。

花言葉は、自然を愛す・恋の悩み・片思い・未熟・可憐な人です。

Date: 2011/08/16(火)

向日葵(ひまわり)
キク科ヒマワリ属。
夏を代表する、夏花壇の主役の大きな花です。
北アメリカ原産で、十六世紀にイギリスに伝わり、「太陽の花」と呼ばれ始めたようです。
スタンダードな大輪のほか、八重咲きやレモンイエロー、乳白色、茶色、枝咲きなどがあります。
種子は食用になり、また種子から採った油は石鹸や塗料の原料になります。
茎や葉は家畜の飼料になります。

花言葉は、私の目はあなただけを見つめる・長い恋から結婚・憧れ・崇拝・熱愛・光輝・愛慕・いつわりの富み・にせ金貨です。

ロシアでは国花に指定されています。

Date: 2011/08/17(水)

柳花笠(やなぎはながさ)

クマツヅラ科バーベナ属。
茎の長さから「三尺バーベナ」と呼ばれている花です。
南米南部の原産で、茎が角張り、枝分かれした茎の先に、赤紫色の小花を集団で咲かせます。
雑草のように強健で道端にも生える植物です。
背が高く、全体像を捉えるのがなかなか難しい花ですね。

花言葉は、幸運に・魅惑するです。

Date: 2011/08/18(木)

芙蓉(ふよう)

アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属。
「木槿(むくげ)」や「ハイビスカス」と同じアオイ科の花木です。
大形の一日花を咲かせ、花色はピンク色や白色があります。
花の枯れた後の姿も印象的で、「枯れ芙蓉(かれふよう)」と呼ばれます。
白色からピンク色に変わる八重咲きの芙蓉は「酔芙蓉(すいふよう)」と呼ばれる品種もあります。
昔から美しい人のたとえに用いられ、しとやかな顔立ちの人を「芙蓉の顔」といわれ、美人の代名詞に使われます。

花言葉は、繊細な美・しとやかです。

Date: 2011/08/19(金)

鳳仙花(ほうせんか)

ツリフネソウ科ツリフネソウ(ホウセンカ)属。
花が葉の中に隠れやすく目立ちませんが、最近はそれも品種改良が進んでいるようです。
インド近辺の原産で、日本には十七世紀頃に渡来した花です。
花は下から咲き上がり、花色は赤色、ピンク色、白色等があります。
実は熟すと弾き出され、繁殖します。
昔、この花で爪を染めたことから「爪紅(つまべに)」の別名があります。

花言葉は、私に触れないで・快活・せっかち・心を開く・繊細です。

Date: 2011/08/20(土)

タラの木
ウコギ科タラノキ属。
日本全国の山地に分布する落葉低木です。
暑い時期に幹の先端に淡緑白色の小形の花がまとまり、大きな花房を作ります。
春の若芽は「タラの芽」と呼ばれ、山菜として人気があり、癖がなく、てんぷら、和え物として食され、山菜の王者ですね。
幹や葉、芽にも鋭い棘があり、痛いのが難点ですね。
この花を見つけたら、是非翌春には「タラの芽」を食して下さい。

花言葉は、強い態度・他を寄せ付けないです。

Date: 2011/08/21(日)

女郎花(おみなえし)

オミナエシ科オミナエシ属。
山野に生える、秋の七草の一つです。
古くは万葉集にも歌われ、絵画にも登場します。
草丈が一メートル以上にもなり、頼りげな高く伸びた茎に、黄色の小花をたくさん咲かせます。
愛らしい花を粟飯に見立て、オミナメシ(女飯)といったのが花名の語源です。

花言葉は、親切・美人・はかない恋・永久・忍耐・美人・深い愛です。

Date: 2011/08/22(月)

紅葉葵(もみじあおい)

アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属。
真っ赤な五弁の花で、いかにも夏らしい花です。
北アメリカの原産で、葉は基部が付いた状態で、深く三裂、五裂します。
花名の通り、葉は紅葉に似ています。
鮮やかな花ですが、一日花が残念ですね。しかし蕾も多く次々に開花していきます。
別名を「紅蜀葵(こうしょくき)と呼ばれます。

花言葉は、温和です。

Date: 2011/08/23(火)

折鶴蘭(おりづるらん)

ユリ科オリヅルラン属。
蘭と名前が付きますが、ユリ科の植物です。
南アフリカ原産の花で、細い葉が垂れ下がり、先端近くで白色の小さな六弁の花が咲きます。
不思議ですね、枝先が地面に付くと地面で繁殖します。

花言葉は、祝賀・守り抜く愛・集う幸福です。

Date: 2011/08/24(水)

朝鮮朝顔(ちょうせんあさがお)

ナス科チョウセンアサガオ属。
アメリカ、メキシコ北部地方原産で、一般的な呼び名は「アメリカ朝鮮朝顔?」と呼ばれています。
固い茎ですが、木ではなく「草」に分類されます。
強い芳香のある、大きいラッパ形の白色の花を上向きに咲かせます。
干した葉は喘息の薬になり、華岡青洲(はなおかせいしゅう)が、外科手術の麻酔薬に使ったことは有名な話しです。
しかし葉、種子とも猛毒ですので、お気をつけて。

花言葉は、愛敬・偽りの魅力・素敵な恋人・変装・恐怖です。

Date: 2011/08/25(木)

薮茗荷(やぶみょうが)
ツユクサ科ヤブミョウガ属。
花名の通り、山地の薮地に咲き、小さな白色の集団花を円錐状に咲かせます。
地中を横に這う白くて長い根茎があり、大きな群落を作ります。
葉は光沢があり大きく、花後の実は藍紫色の綺麗な色気です。
「ミョウガ」と花名が入りますが、ミョウガ科の植物ではありません。

花言葉は、報われない努力です。
・・・淋しいですね。

Date: 2011/08/26(金)

布袋葵(ほていあおい)

ミズアオイ科ホテイアオイ属。
水鉢に咲く、六弁の薄紫色の綺麗な一日花です。
葉は卵形で、基部がふくれて浮き袋状になる姿を、七福神の布袋様のおなかにたとえた花名です。
繁殖力が強く、河川や池ではこの花で埋め尽くされてしまいます。

花言葉は、恋の愉しみ・恋の悲しみ・揺れる心・好意です。

Date: 2011/08/27(土)

屁糞葛(へくそかずら)

アカネ科ヘクソカズラ(ヤイトバナ)科。
花名がいかにも気の毒で、よく見ると愛らしい花だと思いますが・・・。
道端の木やフェンスなどに絡みつく蔓状植物で、筒状のこげ茶色の花が咲きます。
花の姿から「おきゅう」をした跡に似ることから、「灸花(やいとばな)」、また匂いがあることから、馬も食さないことから「馬食わず(うまくわず)」の別名もあります。
花は・・・綺麗だと思うんですがね?。
秋には茶色の小さな実が付き、昔は実の汁を、しもやけやあかぎれの予防薬に使われていたようです。

花言葉は、誹謗・中傷・人嫌いです。

Date: 2011/08/28(日)

崑崙花 (こんろんか)

アカネ科コンロンカ属。
葉の一部が白くなるのが、非常に不思議な花です。
中国南部の原産ですが、種子島以南でも自生しているようです。
五弁の黄色の花は、星の形をしている筒状花です。
白くなった葉を、中国の崑崙山積もる雪に見立てた花名です。
・・・白くなった葉は、実は萼片の一枚が大きくなったものです。
それでも不思議な花姿ですね。

花言葉は、神話です。

Date: 2011/08/29(月)

胡麻(ごま)

ゴマ科ゴマ属。
「ゴマ」を食べない方は、いないはず。
茎の頭頂部に白色に近い、淡い紫色の花を咲かせ、下部にはびっしりと実が付きます。
一個の実の中には、四十粒ほどの種があり、ビタミンE、リノール酸を含む健康食品です。
アフリカの原産で、昔は農家のどの家でも栽培されていたようですが、現在では減少しているようです。
茎は一本立ちして直立し、茎は角ばり、全体に粘性のある柔らかい毛があります。
黒胡麻の花はピンク色・白胡麻の花は白色とか?。

Date: 2011/08/30(火)

蓮(はす)
スイレン科ハス属。
暑かった八月も今日で終わり。月日の経つのは早いものですね。
仏教にも馴染みの深い花です。
亡くなった人は、極楽浄土の世界でこの花に座しているとか?。
原産地はインドといわれ、日本へは中国から伝わった花です。
夏の朝に水面まで花茎を立てて開花し、朝早くに開花し、午後には花を閉じます。
花の開閉は三回繰り返し、摩訶不思議四日目には花びらが散ります。
泥の中にある根の部分は、ご存知「レンコン」で、歯ざわりも良く、穴が開いていて「明るい未来」という意味合いで、お正月の縁起物の食べ物です。
レンコン掘りは冬の風物詩ですが、冷たい水の中胸まで浸かり、見ている方が、震えてしまいます。

花言葉は、遠ざかった愛・雄弁・休養・沈着・神聖・清らかな心です。

また、インド、スリランカ・ベトナムは国花に指定されています。

Date: 2011/08/31(水)