花ごよみ 平成23年 7月 上旬

浜大根(はまだいこん)

アブラナ科ダイコン属。
暑い日が続きますね。九州は早梅雨明け。七月に入り画像だけでも涼しげな海辺の花を。
大根が浜辺で野生化したもので、海岸の砂地に生えます。
薄いピンク色の十字形の花が咲き、花びらには濃い色の線が入ります。
根の部分は長いが、太くならずに固いため、食用には適さないようです。
しかし生の根は、大根よりもはるかに辛味があるようです。

花言葉は、競争・ずっと待っていますです。

Date: 2011/07/01(金)


浜払子(はまぼっす)

サクラソウ科オカトラノオ属。
今日も海岸で見かけた花を。
海岸の浜から磯の岩地に生える、二年草の花です。
茎は根元で枝分かれして、数本が株立ちとなり、大きな群落を作ります。
葉は厚く、五弁の白色の花が咲きます。
花序の様子が、お坊さんが儀式の時に振る、仏具に似ることからの花名ですが・・・プロいわく、あまり似てないと思いますが???。

花言葉は、海への祈りを込めてです。

Date: 2011/07/02(土)

浜昼顔(はまひるがお)
ヒルガオ科ヒルガオ属。
世界中の海岸の砂浜に群生する、蔓性の多年草で、花色は昼顔に比べて濃く、葉は固くハート形で内側に丸まるのが特徴です。
葉には透明な細胞膜が発達し、艶があり、この葉で水分の蒸発を防ぎ、乾燥した砂浜から身を守り、また同時に海水の塩分から葉を守っています。
この花を見ると、海の近くに来た感があります。

花言葉は、絆・交誼・優しい愛情・純愛・思慕です。

Date: 2011/07/03(日)

南瓜(かぼちゃ)

ウリ科カボチャ属。
アメリカ原産で、カンボジアから渡来したことは有名な話しですね。
黄色の大きい花が咲き、実はあのビタミンAが豊富な南瓜です。
山梨県名物の「ほうとう」は、南瓜の煮込みが味を引き立てています。
冬至には南瓜を食べ、ビタミンが多いことから、病気にならないという言い伝えがあり、この南瓜と柚子湯は冬至の定番ですね。

花言葉は、大きさ・広大です。

Date: 2011/07/04(月)

紫露草(むらさきつゆくさ)
ツユクサ科ムラサキツユクサ属。
日本原産の花と思いきや、北アメリカ原産の花なんですね。
境内にも咲きほこり、すっかり日本に同化した花です。
くっきりした花色の花弁で、朝に開花しお昼過ぎには花を閉じてしまいます。
日当たりのよい場所を好み、耐暑性、耐寒性があり強健な花です。
三角形に咲く花も、愛らしさがありますね。

花言葉は、快活・尊厳・尊び・尊敬しています・ひとときの幸せ・知恵の泉・優秀・熱狂・淋しい思い出・恋ではないけど好きです。

Date: 2011/07/05(火)

常盤露草(ときわつゆくさ)

ツユクサ科ムラサキツユクサ属。
どうしても日本原産の野草に見えてしまいます・・・が、南アメリカの原産なんですね。
山野や道沿いに咲き、初夏の頃整った形の三弁の白色の花が咲きます。
露草のように枝を伸ばし茂り、年々勢力範囲を広げていきます。
花のことを知らない時期、この花を見て白色の珍しい露草を発見したと、有頂天になった時があります。(苦笑)。
別名を「野博多唐草(のはかたからくさ)」と呼ぶようですが、素人の浅はかな考え・・・九州の博多で良く見かける花なんですかね。(もう一つ苦笑)。

花言葉は、尊敬です。

Date: 2011/07/06(水)

山椒(さんしょう)

ミカン科サンショウ属。
昨日のお昼ご飯が「うなぎ」でしたので、なぜか山椒を。
花は春に新芽の先に、目立たない黄色の花を咲かせるようです。
枝には棘があり、葉はもむと強い芳香があります。
たけのこの時期に使われる、「木の芽」は山椒の若葉を指します。
実は秋に赤くなり、割れて黒い種子が現れます。
「山椒は小粒でもピリリと辛い」のことわざ通り、実は辛く、辛味成分には健胃や駆虫の薬効があり、干した実は香辛料になります。
余談ですが、私はうなぎにはたっぷりと、山椒をふりかけて食すのが好きです。

Date: 2011/07/07(木)

煙の木(けむりのき)

ウルシ科ハグマノキ属。
ジャ〜〜〜ン、煙の木です。
中国〜ヒマラヤ〜南ヨーロッパ原産で、房状の小花が咲き、花後花柄が伸び、糸状の煙に似たものが出てきます。
別名をスモークツリー、「白熊の木(はぐまのき)」「霞の木(かすみのき)」「と呼ばれ、どれをとってもなかなか花姿を言い当てていますね。

花言葉は、煙に巻くです。
そのものずばりの、花言葉ですね。

Date: 2011/07/08(金)

グラジオラス

アヤメ科グラジオラス属。
園芸品種の改良が進み、華やかな花がもてはやされますが、この花などは古典的な花ではないでしょうか?。
境内にも地味に目立たなく咲きますが、切花として重宝しています。
長い穂先に上から下までズラッと花を咲かせ、夏花壇の材料として親しまれ、花色も草丈もバリエーションがあり、用途も豊富で、なかなか捨てがたい花です。
先程の古典的な花は・・・修正します。

花言葉は、用心深い・楽しい思い出・たゆまぬ努力・忘却・密会・慎重な愛です。

Date: 2011/07/09(土)

柘榴(ざくろ)
ザクロ科ザクロ属。
境内のこの花木が、例年になく花を咲かせました。
西南アジア原産で、日本へは古く10〜11世紀に渡来したようです。
柘榴には花を観賞する花柘榴と、果実を収穫する美柘榴とがあります。さてあなたはどちらを選ぶ?。
秋の実は食すことが出来、種が多く、アジアでは昔から子孫繁栄、豊穣のシンボルでした。
また、実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に効き、陰干しした花や実を煎じて飲むと下痢止めにこうのうがあります。

花言葉は、おろかしさ・円熟した大人の関係・優美・自尊心・子孫の守護です。

Date: 2011/07/10(日)

擬宝珠(ぎぼうし)

ユリ科ギボウシ属。
や〜〜〜あ、連日暑い日が続きますね。お盆を前に草刈に植木の刈り込みに追われている日々です。
境内に涼しげに咲く花ですが、茎が長く倒れるのが難点です。
葉は幅広で大きく、長い茎に下向きに白色に近い紫色の花を咲かせます。
花の蕾が橋の欄干にある、たまねぎをさかさまにしたような装飾物が「擬宝珠」と呼ばれ、その形に似ることからの命名です。

花言葉は、静寂・静かな人・沈静です。

Date: 2011/07/11(月)

梔子(くちなし)

アカネ科クチナシ属。
境内に植えられ、とても良い香りを運んでくれます。
濃緑色の葉と白色の花の対比が、非常に美しさがあります。
冬には袋状で卵形の朱紅色の果実が付き、薬用、染料に使われ、無毒なので「きんとん」「たくあん」の着色料になります。
しかし残念、当寺にある梔子は八重の為、実は付きません。
一重の花にしか実は付かないとのこと・・・。

花言葉は、洗練・優雅・喜びを運ぶ・とても幸せ・清潔です。

Date: 2011/07/12(火)

薮萱草(やぶかんぞう)

ユリ科ワスレグサ属。
暑い夏の時期には、似合う花の一つかなと思います。
百合に似た大輪のオレンジ色の花を咲かせ、一日花ですが蕾も多く次々に開花していきます。
長い茎は二分枝し、花茎には葉をつけませんが、上部に短い苞葉があります。
若い芽や花は食用になり。また根茎は、漢方では利尿剤として使われます。

Date: 2011/07/13(水)

印度浜木綿(いんどはまゆう)

ヒガンバナ科ハマオモト属。
境内に植え込まれていて、冬には霜枯れで心配しますが、時季になるときっちり復活します。
花芽の出方がユニークで、根元の脇からすっと立ち上がります。
花芽の中にはたくさんの花があり・・・いつも小さな蕾にこんなに花が、と感心させられます。
花色は白色で、百合に似た淡い香りが微かにします。

花言葉は、どこか遠くへ・あなたを信じてです。

Date: 2011/07/14(木)

トマト
ナス科トマト属。
朝露のある朝に、このトマトの実をガブリ。
爽やかな新鮮さがあります。私は好きです。
ペルー、エクアドル原産の野菜で、日本には17世紀に渡来
しました。
黄色の五弁の花が咲き、実は緑色から赤色に変わっていきます。
生食したり、トマトジュースになります。

花言葉は、完成美・感謝です。

Date: 2011/07/15(金)