花ごよみ 平成23年 6月 上旬
麝香連理草(じゃこうれんりそう)
マメ科レンリソウ属。
和名は非常に難しいですね。一般的には「スイートピー」と呼ばれ親しまれています。
イタリア南部またはシチリア島が原産で、幕末の頃に渡来した花で、春咲き、夏咲き、冬咲きがありますが、最も多く出回るのは春咲きの品種です。
甘い香りが強く、花色は白色、ピンク色、黄色、青色、赤色等あり、マメ科独特の蝶形の花姿です。
画像のスイートピー、「松田聖子」の「赤いスイートピー」の「心の窓辺に咲いた赤いスイートピー」とは、こんな色気の花ではないでしょうかね?。

花言葉は、繊細・優美・デリケートな喜び・門出・ほのかな喜び・優しい思い出・永遠の喜び・別離・微妙です。

Date: 2011/06/01(水)

アメリカ石楠花(あめりかしゃくなげ)

ツツジ科カルミア属。
北アメリカ原産の花で、「カルミア」の名前で呼ばれます。
花の咲く前の蕾が「金平糖(こんぺいとう)」のように可愛らしく、花の形はおわん形をしています。
薄いピンク色の花は、雄蕊の先が黒くアクセントを付けています。
一名を「スプーンの木」とも呼ばれ、インディアンは、この木の根からスプーンを作るようです。ヘ〜〜〜ェ。

花言葉は、優美な女性・大きな希望・大志を抱く・野心・さわやかな笑顔・神秘的な思い出・にぎやかな家庭・賞賛です。

Date: 2011/06/02(木)

鉄線(てっせん)・風車(かざぐるま)

キンポウゲ科センニンソウ属。
花色、花姿も豊富で、古くから茶花に使われ、反面今風の洋風のイメージをもつ花です。
日本原産の「風車」は、花びらが八枚で、中国原産の「鉄線」は花びらが六枚で、「クレマチス」はこの二つの総称です。
冬咲きのものもあり、大輪の花の品種は、開花すると見事な花姿を見せます。

花言葉は、美しい心・旅人の喜び・企み・精神的な美しさ・高潔・貧弱です。

Date: 2011/06/03(金)

扉(とべら)

トベラ科トベラ属。
葉は常緑の固い楕円形で、外側に反り返るのが特徴です。
東北地方以南の海岸に多く分布する常緑低木の雌雄異株の花木です。
白色の花は次第に黄色に変わり、花には芳香があり、「蜜柑(みかん)」の花に似ています。
秋には赤い実を付け、実の中の種の部分はネバネバで、鳥の大好物のようです。

花言葉は、偏愛、慈しみです。

Date: 2011/06/04(土)


野茨(のいばら)

バラ科バラ属。
日本全国の河原や原野に分布する、落葉低木で、広くどこでも目にする花です。
バラ科で茎には棘がたくさんあり、触ると痛さがあり、花は芳香のある白い五弁の花を咲かせます。
秋から初冬にかけ赤い実が熟し、乾果は利尿に薬効があり、生果は果実酒に使われます。

花言葉は、素朴な可愛らしさ・詩・愛です。

Date: 2011/06/05(日)

栴檀(せんだん)
センダン科センダン属。
空を見上げれば、紫色のプロペラ状の五弁の花が、さわやかに咲いています。
目立たない花ですが、まとまった花が咲き、なかなか見せますよ。
秋には数珠を連ねたような実が枝一面に付きます。
材は建築用装飾、家具、木魚、下駄などに利用されます。
漢方では、実、樹皮、根皮が駆虫に用いられます。

花言葉は、意見の相違です。

Date: 2011/06/06(月)

柿(かき)

カキノキ科カキノキ属。
秋から冬にかけ実を付けるのは、皆さんご存知のはず。
梅雨の時期淡い黄色の目立たない花が咲きます。
日本全国に栽培される落葉高木で、この葉が落ちる頃には冬間近の感がある花木です。
葉は「柿の葉茶(かきのはちゃ)」として利用されます。

花言葉は、恵み・優美・自然美・広大な自然の中で私を永遠に眠らせてです。

最後の花言葉は、なんのこっちゃ???。

Date: 2011/06/07(火)

小判草(こばんそう)

イネ科コバンソウ属。
日本原産の植物と思いきや、ヨーロッパ原産の帰化植物なんですね。
明治時代に観賞用に栽培したものが、暖地に野生化したようです。
海岸の砂地、道端、草地に繁殖し、花名の通り小判のような実?花?が付きます。
色は金色(茶色?)の非常にユニークな形です。
細い柄に吊り下がった穂は、昆虫の卵に見えなくもないですね。(苦笑)。
「俵麦(たわらむぎ)」の別名もあります。

花言葉?は、白熱した議論・興奮・熱狂・素朴な心・心を揺さぶるです。

Date: 2011/06/08(水)

姫小判草(ひめこばんそう)

イネ科コバンソウ属。
昨日の小判草同様に、ヨーロッパからの帰化植物です。
小判草に比べて花序が小さく、形も小判形ではなく三角形のおにぎり形の実?花?です。
実が熟すと風に吹かれカサカサと音が聞こえてくるようで、別名は「鈴萱(すずかや)」です・・・納得。

花言葉?は、私の心の声に気がついてです。

Date: 2011/06/09(木)

黒種草(くろたねそう)

キンポウゲ科ニゲラ属。
和名よりも「ニゲラ」と呼ばれ親しまれている花です。
南ヨーロッパ原産の花で、江戸時代に渡来し、直立した細い茎の先に、淡い青色、紫色、白色の花を咲かせます。
葉には細かい切れ込みがあり、全体的に優しい印象を与える花です。
花のあとには実が出来、良い香りがしますが毒性の「アルカロイド」があるので、要注意。
実の中には黒い種があり、香辛料に使われます。
花言葉は、未来・夢で逢いましょう・ひそやかな喜び・当惑・

不屈の精神・夢の中の恋です。

Date: 2011/06/10(金)

ブラシの木
フトモモ科ブラシノキ属。
とてもユニークな花姿ですね。そしてネーミングのまたうまいこと。
境内に赤い花は???と思いましたが、花姿に惚れ、四年ほど前に境内に植え込んでみました。
オーストラリア原産で、明治時代の中期に渡来し、鮮やかな紅色に金粉が光る花です。
白花の品種もあり、こちらは「白花ブラシの木」と呼ばれ、区別されているようです。

花言葉は、恋の炎・はかない恋です。

Date: 2011/06/11(土)

鳴子百合(なるこゆり)

ユリ科アマドコロ属。
境内のやや日陰地の湿り気のある場所に咲いています。
葉は笹の葉の形に似て、葉の脇から出る花柄は枝分かれし、その先に緑白色の花が下垂して咲きます。
花名の「鳴子」とは・・・田畑の害鳥を追い払うために、板に糸で竹筒をつけて縄にぶら下げ、縄を引いて鳥をビックリさせる道具のことです・・・田舎の当地でも最近は見かけなくなりましたね。

花言葉は、懐かしい音・あなたは偽れないです。

Date: 2011/06/12(日)

雪の下(ゆきのした)

ユキノシタ科ユキノシタ属。
花は五弁で下の二枚が白く大きく左右不揃いで、上の三枚は薄紅色で濃い赤紫の斑点があります。
長い雄蕊も目立ち、中央の黄色の部分が蜜標になります。
昆虫の眼には下の白い花が、空港の滑走路のように見えるのでは・・・。
古くから民間薬として重宝され、もんだ葉をやけどなどの貼り薬に、またしぼり汁は中耳炎やひきつけの薬として使われています。

花言葉は、愛情・好感・切実な愛情・軽口・無駄・博愛・恋心です。

Date: 2011/06/13(月)

白丁花(はくちょうげ)

アカネ科ハクチョウゲ属。
沖縄に分布する常緑の低木です・・・何故か境内にもこの花が・・・。
星形の白い小さな花が咲き、香りもあります。
花色は薄いピンク色や、紫色もあります。
枝分かれが緻密で刈り込みにも強く、強健で日陰にも強く、挿し木での繁殖が可能で、刈り込むと新しい枝が出て緑に美しさがあります。

花言葉は、純愛です。

Date: 2011/06/14(火)

箆大葉子(へらおおばこ)
オオバコ科オオバコ属。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代末期に渡来した花です。
葉は細長く、タンポポに似たロゼット状の株から花茎を多数伸ばし、頭頂部に筒状、円柱形に白い花が下の方から順に咲き上がっていきます。
花が咲いている様子は、道化のピエロの帽子のように見えます。

花言葉は、繊細な美です。

Date: 2011/06/15(水)