花ごよみ 平成23年 5月 下旬

松葉海蘭(まつばうんらん)

ゴマノハグサ科ウンラン属。
乾いた明るい草地に咲いています。
北アメリカ原産の花ですが、今では日本に同化し野生化しています。
花名の通り、葉や茎は松葉のように細く、青紫色の花が非常に目立ちます。

花言葉は、喜び・輝きです。

Date: 2011/05/16(月)


米粒詰草(こめつぶつめくさ)

マメ科シャジクソウ属。
日当たりの良い草地に生え、花名の通り米粒のような形の黄色の小花がびっしり咲きます。
ヨーロッパ、西アジア原産の一年草で、日本には明治時代後期に渡来した帰化植物です。
荒地を緑に包み込み、黄色の花が一面に咲くさまに、自然の妙に感心させられる花です。

花言葉は、小さな恋人・喜び・ご飯を食べましょうです。
・・・ご飯を食べましょう???。
不思議な花言葉ですね。

Date: 2011/05/17(火)

大甘菜(おおあまな)

ユリ科オーニソガラム属。
何故にこの花が寺にあるのか?。それも草地に咲いています?。
西アジア、南アフリカ原産の花で、白色の六弁の花で、花の裏には、緑色のラインが入ります。
表からも裏からも見せる、なかなか美しい花です。
日当たりや排水の良い場所に植えられ、野の花のような趣があります。

花言葉は、才能・潔白・無垢・純粋です。

Date: 2011/05/18(水)

芍薬(しゃくやく)

ボタン科ボタン属。
花名の通り、根が薬に利用される中国原産の美しい花です。
「牡丹(ぼたん)」と「芍薬(しゃくやく)」は花姿が良く似ていますが、牡丹は木、芍薬は草に分類されます。
美人の形容に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言うことわざがありますが、どの花をとっても確かに優雅で気品のある花ですね。
境内の花壇でも、今を盛りと美しく咲いています。

花言葉は、はにかみ・恥じらい・内気・素直な性格・清浄です。

Date: 2011/05/19(木)

匂い棕櫚蘭(においしゅろらん)
ユリ科センネンボク属。
葉の先端は尖り、背の高い木になり、葉先から大きな集団花を咲かせます。
ニュージランドの原産で、幹は直線的に立ち、花は良い香りがします。

花色ややや黄色味がかった、地味な白色の花です。

Date: 2011/05/20(金)

一葉たご(ひとつばたご)
モクセイ科ヒトツバタゴ属。
三年ほど前に町の行事で、買い求め植え込まれました。
名古屋で見たこの花木が気になり、運良く見つけ境内に。日本では木曽川付近、長崎県の対馬地方では自生する花木のようです。
プロペラ形の白色の花で、大木になり集団で花が咲くと、木全体が白色になり見事な見応えがあります。
年々大きくなるのを楽しみにしている、私です。
別名「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれ、明治時代、東京の青山練兵場(今の明治神宮外苑)にこの花木があり、「何の木じゃ?」と呼ばれているうちに「なんじゃもんじゃ?」となったらしい・・・じゃんじゃん。

花言葉は、清廉です。

Date: 2011/05/21(土)

二人静(ふたりしずか)

センリョウ科センリョウ属。
境内の「躑躅(つつじ)」の木の下で、静かにひっそりと咲いています。
茎の先に数本の穂状花序を出し、米粒のような小さな白色の花を付けます。
花弁はなく、三個の雄蕊が丸く子房を取り巻いています。
源義経の側室で、源頼朝に吉野山で捕らえられ、鎌倉の鶴岡八幡宮で義経を慕う歌を歌い、舞い踊った静御前に因んでの花名です。

花言葉は、いつまでも一緒に・静御前の面影です。

Date: 2011/05/22(日)

子持ち万年草(こもちまんねんぐさ)

ベンケイソウ科キリンソウ属。
葉の脇に珠芽というムカゴを付けるので、子持ち・・・。
茎の先の枝は3〜4本で、花は下から咲きます。
湿気の多い道端や田畑の畦などに咲き、花びらは先が尖り、地面を黄色い花が覆います。

花言葉は、静寂・落ち着き・私を想ってです。

Date: 2011/05/23(月)

海老根(えびね)

ラン科エビネ属。
日本原産の野生蘭で、花色も変化に富み、花の形も特徴的です。
西日の当たらない、夏涼しく半日陰の場所を好みます。
地下に連なっている茎と、そこから生えている根の様子が、エビの頭を指でつまんで持ち上げた様子に、似ることから花名があります。
ほとんど春に咲く海老根ですが、真夏に咲く「夏海老根」という品種もあります・・・私は見たことがありませんが・・・。

花言葉は、にぎやか・謙虚・誠実・にぎやかな人柄・謙虚な恋です。

Date: 2011/05/24(火)

半鐘蔓(はんしょうづる)

キンポウゲ科センニンソウ属。
蔓性の植物で、落葉樹に巻きつきます。
小葉は三枚で、針金状のまっすぐな茎をもち、茶色の花を下向きに口を開いたような花が咲きます。
花の形が警報などに使われる、小さな釣鐘に似ていることからの花名の由来です。

花言葉は、精神的な美しさ・高潔です。

Date: 2011/05/25(水)

大手毬(おおでまり)
スイカズラ科ガマズミ属。
「紫陽花(あじさい)」を白くしたような花が咲き、白色の花がたくさん集まり、毛毬のような丸い形を作ります。
紫陽花よりは一月ほど早く咲きます。
山野に咲く落葉小高木の「薮手毬(やぶでまり)」の園芸品種です。
別名を「手毬花(てまりばな)」と呼ばれ、確かに手毬が出来そうなくらいの、大ぶりの花ですね。

花言葉は、約束を守って・私は誓いますです。

Date: 2011/05/26(木)

小手毬(こでまり)

バラ科シモツケ属。
中国原産の落葉低木で、小さな花が集まり、手毬状になります。
枝いっぱいに花をつけ、花の重みで弓状に垂れ下がります。
ほのかな香りが漂い、切花や茶花にも使われます。
日当たりの良い広い場所を好み、株分けで増やします。

花言葉は、友情・努力する・優雅・伸びゆく姿・品位です。

Date: 2011/05/27(金)

車輪梅(しゃりんばい)

バラ科シャリンバイ属。
関東地方以南の山地や海岸にまで分布する常緑低木で、葉が枝先に車輪状に集まり、香りのある梅に似た5弁の集団花を枝先に咲かせます。
境内にあるこの花木は、葉が丸みを帯び「丸葉車輪梅(まるばしゃりんばい)」という品種?のようですが・・・。
鹿児島県の奄美大島では、この樹皮を大島紬(おおしまつむぎ)の染料として使われます。

花言葉は、純な心・純真・そよ風・心地よさです。

Date: 2011/05/28(土)

二色空木(にしきうつぎ)

スイカズラ科タニウツギ属。
太平洋側の山地に生え、晩春に開花し、白色からピンク色に花色が変わり、一本の木に二色の花を楽しむことが出来る、得をしたような花木です。
葉は対生し楕円形で、花は五裂した筒状の花です。
区別の付きにくい「箱根空木(はこねうつぎ)」がありますが、箱根空木は海岸に多く、二色空木は山地に多いようです。
でも、区別が付きにくいようですが・・・。

花言葉は、暑い情熱です。

Date: 2011/05/29(日)

紫蘭(しらん)

ラン科シラン属。
千葉市のお檀家さんがこの花を見て、「古典的な花ですね」と言った言葉が非常に印象に残っています。
力強い葉と可憐な花のコントラストがとても美しい花と思うのですが・・・。
ラン科の植物の中でも、非常に強健で放任状態でも繁殖していきます。
群生しているさまは見事で、鮮明な赤紫色の花を咲かせます。
白花もありますが・・・やはり「紫蘭」と呼ぶのでしょうか?。
球茎は「白及根(はくきゅうこん)」と呼ばれ、止血、あかぎれ、ひびに効能があります。
花言葉は、あなたを忘れない・お互いをわすれないように・変わらぬ愛・薄れゆく愛です。

Date: 2011/05/30(月)

要黐(かなめもち)
バラ科カナメモチ属。
新葉が赤く染まるのが特徴の花木で、白色の花が泡を吹いたように咲きます。
生け垣として最近良く使われるのを目にします。
東海地方以南、四国、九州に自生し、花よりもやはり新葉の紅色の美しさが際立つ花木です。

花言葉は、賑やかです。

Date: 2011/05/31(火)