花ごよみ 平成23年 4月 下旬

三葉木通(みちばあけび)

アケビ科アケビ属。
蔓を長く伸ばし、樹木に絡みつく日本原産の植物です。
葉が三枚で、五枚葉の木通と区分され、「三葉木通」と呼ばれています。
木通(あけび)の名前の由来は、実が熟し割れたさまが、人の「あくび」に似ていることから変化し「あけび」になったとか?。
蔓の部分は利尿作用があり、和名の「木通」は「小水が通じる蔓の木」の意味合いがあるようです。
この三葉木通の方が、果実が大きめです。

Date: 2011/04/16(土)

五葉木通(いつつばあけび)
アケビ科アケビ属。
田舎のお寺、境内の山には昨日の「三葉木通」とこの「五葉木通」があります。
名前の通り、こちらは丸い五枚の葉で、三葉木通は葉の縁が波状になっています。
花色も良く見ると似ていますが、五葉木通の方が微妙に花色に薄さがあります。
ともに春の若芽は「おひたし」やアケビ茶に使われます。
江戸時代には実の中の種子から油を採ったようです。

花言葉葉、才能・唯一の恋です。

Date: 2011/04/17(日)

破れ傘(やぶれがさ)

キク科タブレガサ属。
へ〜〜〜エ、キク科の植物なんですね。あら不思議。
春先林下に若葉が出て、これが実にユニーク。
まさに破れた傘のようです。
十日ほどで葉は広がり大きくなり、夏には葉の中央から花茎が伸び、先端に白色の花が咲きます。
葉の開ききらない若芽は、山菜として食されるようですが、私はまだ・・・食べたことがありませんが???。
どんなお味なんでしょうかね?。
中国では「兎児傘」と呼ばれ、兎の子供がさす傘の意味があるようです。

Date: 2011/04/18(月)

花桃(はなもも)

バラ科サクラ属。
枝に沿い、濃い紅色の花を咲かせています。
果実の収穫を目的にしたものではなく、花を観賞する品種群です。
花色は白色、淡紅色、紅色等がありますが、境内のこの花は、花色が濃く遠目からでも華やかに見えます。

花言葉は、人柄の良さ・恋のとりこ・あなたに夢中です。

毎年この花が咲くと、長男の同級生の女の子「浜 もも」ちゃんを思い出してしまいます。

Date: 2011/04/19(火)

紫華鬘(むらさきけまん)

ケシ科キケマン属。
境内のやや湿った土地に咲き、花びらが互い違いになっていて、面白味があります。
花びらは四枚ですが内外二枚ずつあり、外側の上のものは基部が袋状になっています。
内側のものは左右から合わさり、雄蘂、雌蘂を抱き、先端がくっついています。
同種で海岸近くに咲く黄色の花色の「黄華鬘(きけまん)」があります。

花言葉は、あなたの助けになる・助力・喜びです。

Date: 2011/04/20(水)

金瘡小草 (きらんそう)

シソ科キランソウ属。
茎が地上を這い、全体が地面に張り付くように、濃い紫色の唇形の花が咲きます。
別名を「地獄の釜の蓋(じごくのかまのふた)」・・・すごい名前ですね。
春の彼岸の時期に墓地の近くに生え、べったり地を這うさまを、誇張した花名です。
また「弘法草(こうぼうそう)」とも呼ばれ、真言宗の開祖、弘法大師空海が、煎じた汁が風邪薬や高血圧の薬になることを教えたことからのようです。

花言葉は、あなたを待っていますです。

Date: 2011/04/21(木)

春の野芥子(はるののげし)
キク科ハチジョウナ(またはノゲシ)属。
世情も暗く、天候も非常に不安定な年ですね。
野に咲く花で、花は「蒲公英(たんぽぽ)」に似ています。
葉や茎を傷つけると白色の乳液が出て、茎は太く中空です。
茎の上部の葉は柄がなく、左右に尖った突起が反対側までつき出て茎を抱いています。

花言葉は、控えめな人・幸せな旅です。

Date: 2011/04/22(金)

花蘇芳(はなずおう)

マメ科ハナズオウ属。
花が咲く時期には、マメ科の植物が想像できませんが、秋に豆果が枝から垂れ下がり、納得。
中国原産の花で、江戸時代初期に渡来した花です。
葉が出てくる前に蝶形の紅紫色の花がまとまってつき、木全体が紅紫色に染まります。

花言葉は、豊かな生涯・高貴・質素・不信仰・裏切り・疑惑・目覚めです。

Date: 2011/04/23(土)

浅黄水仙(あさぎすいせん)

アヤメ科フリージア属。
フリージアの名前で、園芸植物として人気があります。
細い花茎の先の片側に花を咲かせ、一重咲きと八重咲きがあります。
香りも良く、花色は黄色、赤色、白色、紫色等があります。すっきりとしたラインが美しく、切花としても人気があります。

花言葉は、期待・感受性・純潔・憧れ・無邪気・清香です。

Date: 2011/04/24(日)

八重桜(やえざくら)

バラ科サクラ属。
野生の山桜に対し人里の桜ということから「里桜(さとざくら)また花の形から「牡丹桜(ぼたんざくら)」とも呼ばれています。
たしかにポッテリとして、重たげな風情です。
「染井吉野(そめいよしの)」が終わり、二週間ほど遅く開花します。
よく婚礼の席で桜湯を頂きますが、この八重桜が使われます。

花言葉は、理知に富んだ教育・しとやか・善良な教育・豊かな教養です。

Date: 2011/04/25(月)

筍(たけのこ)

イネ科マダケ属。
たけかんむりに、旬と書き「タケノコ」、まさに今が最盛期。
当寺も毎年たくさん掘り出しますが、今年は大凶作。
昨年の夏の猛暑が原因とか・・・。
竹は多くが中国の原産で、世界には約600種あるようです。
地下茎は長く横に這い、筍が地上に顔を出します。
筍掘りは好きですが、掘ったものを運び出すのが一苦労です。
・・・水分を含み、非常に重くなります。
花は60年に一度とも言われ・・・もちろん私は見たことがありません。

花言葉は、節度・節操です。さすが筍、花言葉も節が付くんですね。

Date: 2011/04/26(火)

紅葉苺(もみじいちご)
バラ科キイチゴ属。
筍掘りに山に入ると、この白色の五弁の花を目にします。
葉が紅葉に似て、花が終わり五月に入るとオレンジ色の
つぶつぶの実が付きます。
筍掘りが一段落する頃、甘みのある実を採りに山に入るのも、私のそして子供達の楽しみの一つです。

Date: 2011/04/27(水)

浦島草(うらしまそう)

サトイモ科テンナンショウ属。
山地のやや湿り気の帯びた、場所に咲きます。
春に花茎が出て、中から葉と花穂が・・・。
不気味ですね。
ご存知花穂から細長く伸びたものを、浦島太郎の釣り糸に見立てた花名です。
秋に赤い実が付きますが、有毒なので注意。
別名を「蛇草(へびくさ)」・・・あまり感じの良くない名前ですね。

花言葉は、過ぎ去った日々です。

Date: 2011/04/28(木)

千本槍(せんぼんやり)

キク科センボンヤリ属。
一年に二度花が咲き、春には薄白紫色の小さな花が咲きます。
秋の花は花茎を長く伸ばし、閉鎖花を付け毛の生えた実になります。
この実が立つ様子を大名行列の「千本の槍」に見立てた和名です。
別名「紫蒲公英(むらさきたんぽぽ)」と呼ばれ、春に咲く白色の花がタンポポに、また花びらの裏が紫色からの別名です。

花言葉は、神秘です。

Date: 2011/04/29(金)

アイリス
アヤメ科アヤメ(アイリス、イリス)属。
地中海沿岸地方原産の花で、球根で育ち、一度植えると毎年咲いてくれる、無精者の私にはもってこいの花です。
寺の境内にはこの青色のものしかありませんが、紫色、黄色、白色など、いろいろな品種があります。
澄んだ色気で、芸術的な花だと思います。

花言葉は、恋のメッセージ・変わりやすい・良き便り・吉報・うれしい便り・愛・あなたを大切にします・私は燃えている・消息です。

Date: 2011/04/30(土)