花ごよみ 平成23年 3月 上旬

雪起こし(ゆきおこし)

キンポウゲ科ヘレボラス属。
「クリスマスローズ」の名前で、非常に人気のある花です。
ただ不満なのは、クリスマスの時期に咲かないのに、「クリスマス」とはこれ如何に???。
ヨーロッパ原産の花で、大きめの花は清楚で、何故か花は下向きに咲きます。
ヨーロッパでは古くから薬用として、利用されていたようです。

花言葉は、不安を取り除いて下さい・スキャンダル・追憶・中傷・慰めです。

Date: 2011/03/01(火)

蛍葛(ほたるかずら)
ムラサキ科イヌムラサキ属。
山地に生える野草ですが、最近は園芸品種が出回っています。
春、くっきりした青紫色の五弁の花が咲き、花の中央部の白い筋が良く目立ちます。
くっきりした花色が私の目に留まり、境内にも植え込みたくと買い求めてきました。

Date: 2011/03/02(水)

天竺葵(てんじくあおい)

フウロソウ科テンジクアオイ属。
「ゼラニウム」の花名で親しまれ、南アフリカを中心に、およそ280種が分布し、たくさんの園芸品種が作り出され、欧米では「魔よけ」「厄除け」効果があるとされ、窓辺に置く花の定番です。
日本へは江戸時代にオランダから渡来した花です。

花言葉は、尊敬と信頼・慰め・安楽・真の友情・真実の愛情・決意・不実・君ありて幸福・安楽な生活です。

ヨーロッパのハンガリーでは国花に指定されています。

Date: 2011/03/03(木)

大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)

ゴマノハグサ科クワガタソウ属。
まだ寒い早春の陽だまりに咲く瑠璃色の花は、馴染み深く、この花を見つけると、春ももう少しそこまで。
ヨーロッパ地方の原産で、明治時代に帰化した植物です。
瑠璃色の地の花には濃い色の線が入り、花は朝開いて夕方に花を散らせます。
「瑠璃唐草(るりからそう)」「天人唐草(てんにんからそう)」「星の瞳(ほしのひとみ)」の別名があります。

花言葉は、誠実・清浄・信頼・神聖・清らか・忠実です。

Date: 2011/03/04(金)

薺(なずな)

アブラナ科ナズナ属。
春の七草の一つで、若葉を茹でて食します。
花は小さな十字形で、アブラナ科の特徴を表しています。
古来中国では止血剤、ヨーロッパでは通風、赤痢などの薬として使われます。
別名をご存知「ペンペン草」また「三味線草(しゃみせんぐさとも呼ばれます。
実の部分を引き下げ、シャラシャラと鳴らした記憶は誰しもあるのでは・・・。

花言葉は、すべてを捧げますです。

Date: 2011/03/05(土)

沈丁花(じんちょうげ)
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属。
境内に甘い香りが漂っています。春の訪れを知らせる花木です。
中国原産で、室町時代に渡来した花木で、花びらに見える部分は「萼(がく)」で、外側がピンク色で、内側は白色です。
外側、内側ともに白色の品種もあります。
やや日陰地を好み、花の煎じ汁は、歯痛、口内炎などの民間薬として使われます。

花言葉は、栄光・不死・不滅・信頼・青春の喜び・楽しみ・自然美です。

Date: 2011/03/06(日)

姫踊子草(ひめおどりこそう)
シソ科オドリコソウ属。
ヨーロッパ地方原産で、明治時代に東京で見つかった帰化植物で、現在では日本全国に広がっています。
葉は五重塔のような段々状で、先端の方の葉は黒紫色で、そこから小さな唇形の花が咲きます。
大きな群落を作ることもあり、一面に咲くと花名の通り、踊り子が舞っている様子に見えます。

花言葉は、愛嬌です。

Date: 2011/03/07(月)

繁縷(はこべ)

ナデシコ科ハコベ属。
春の七草の一つで、道端でよく見かけ、花はとても小さな五弁の花で、それが二裂するので、十枚の花に見えます。
たんぱく質、ビタミンB、Cを多く含み、厳寒期の七草の日に若々しい緑色の葉を入れた理由も頷けます。

花言葉は、愛らしい・逢引き・ランデブー・追想です。

Date: 2011/03/08(火)

仏の座(ほとけのざ)

シソ科オドリコソウ属。
春の陽だまりに咲く花で、唇形の花は下唇が三裂します。
紅紫色の花で、とても不思議な花姿ですね。
花の下にある葉は茎を包み込むようになっていて、これを仏の蓮華座に見立てた花名です。
花の上側にはオレンジ色の雄蘂があり、蜜を吸いに来た蜂などに花粉がつき繁殖します。

花言葉は、調和です。

Date: 2011/03/09(水)

花韮(はなにら)

ユリ科イフェイオン属。
南アメリカ原産の花で、星形の可愛らしい花です。
薄紫色の花色もあり、葉をちぎると花名の通りニラのような独特の匂いがあります。
春を先取りする可憐な花ですね。

花言葉は、別れの悲しみです。

Date: 2011/03/10(金)

ムスカリ

ユリ科ムスカリ属。
午後の二度にわたる震度5の地震。当地でもだいぶ長く揺れ、今夜はテレビはつけっぱなし、電気はつけたままの就寝?です。
当寺はやや山間部で、津波の心配はありませんが、被災された方お亡くなりになりました方には、謹んでご冥福をお祈り致します。
さて今日の花ですが、葡萄(ブドウ)の房を逆さにしたような鮮やかな青紫色の花で、白色の品種もあります。
最近では黄色の品種もあるとか???。
地中海沿岸または南西アジア原産の花です。

花言葉は、寛大なる愛・通じ合う心・失望・失意・絶望・明るい未来です。

Date: 2011/03/11(金)

蒲公英(たんぽぽ)
キク科タンポポ属。
どこでも見かける春のポピュラーな花ですね。
黄色の花がほとんどだが、白花の品種もあり、蒲公英の蜜は、春の花々が咲くまでの蝶の貴重な食料源になります。
若い葉は水にさらしサラダに、また花はてんぷらにして食べられます。
葉は煎じて利尿剤として効能があります。
蒲公英は現在西洋蒲公英が勢力を広げ、日本産の蒲公英との見分け方は、西洋蒲公英の花の下に反り返った萼片が特徴的です。

花言葉は、別れ・真心の愛・神のお告げ・愛の信託・別離・思わせぶりです。

Date: 2011/03/12(土)

金雀枝(えにしだ)

マメ科エニシダ属。
黄色の蝶形の花が、枝いっぱいに咲きます。
赤色の品種もあるようですが・・・。
ヨーロッパ原産の花で、江戸時代に渡来した花です。
草丈の高い品種は枝が下垂し、独特の樹形になります。
鮮やかな花色で、観賞価値も高く、見応えがあります。

花言葉は、清潔・謙遜・清楚・きれい好き・上品・卑下・恋の苦しみです。

Date: 2011/03/13(日)

ヒマラヤ雪ノ下(ひまらやゆきのした)

ユキノシタ科ベルゲニア属。
毎年少しずつ繁殖している嬉しい花です。
花名の通りヒマラヤ地方の原産で、明治時代初期に渡来した花です。
大きな常緑の葉をもち、ピンク色の可憐な花を咲かせます。
葉は革質で固く、葉や茎にタンニンを多く含み、ロシアではこのタンニンを製革用に使用しています。

花言葉は、深い愛情・情愛・秘めた感情・順応する・忍耐です。

Date: 2011/03/14(火)

豊後梅(ぶんごうめ)
バラ科サクラ属。
果樹として栽培されている梅の一品種です。
アンズとウメの間種という説もあり、果実も大きく黄赤色になります。
豊後梅の開花期は梅よりも20日〜一月と遅く、八重咲きの見事な花を咲かせ、六輪で淡紅色を帯びています。
その花は清楚でかつ優美であり観賞用として広く愛されています。

大分県の県木、県花に指定されています。

Date: 2011/03/15(火)