花ごよみ 平成23年 2月 上旬

青木(あおき)

ミズキ科アオキ属。
田舎の寺は境内地が広く、山の多い当寺の冬場は春の彼岸まで、私もきこり状態です。
山に入ると、結構この花木が目に留まります。
年間を通し、光沢のある葉を鑑賞出来、早春には雌株に赤い実を付けます。
日当たりの良い場所では葉の光沢がなくなり、日陰地に適した植物です。

Date: 2011/02/01(火)

梅(うめ)

バラ科サクラ属。
お正月の三日にも掲載しましたが、青空に映える梅の花が綺麗だったので・・・二番煎じですが・・・今日も。
明日は早節分、春はもうすぐそこまで。
やはり春到来を告げる花木は、梅でしょうね。
当寺の境内の梅も七分咲き、境内に甘い香りを運んでくれています。
桜の花の散り落ちる早さと対照に、梅の花は花期も長く、散り方もゆっくりで、私は梅の花の方が好きですが・・・。

Date: 2011/02/02(水)

柊(ひいらぎ)

モクセイ科ヒイラギ属。
今日は節分、我が家の玄関前の光景です。
その鋭い棘によって古くから邪気を払う木とされ、庭先に植える習慣があります。
鬼がこの葉に目を突かれ退散したという伝説から、節分には玄関先に飾られます。
そしてイワシの頭を柊に刺す、何故か?・・・やはりイワシの匂いで鬼を退散させるようです。
「鬼は外 福は内」子供達との豆まきは、当寺の恒例の行事です。

Date: 2011/02/03(木)

花金鳳花(はなきんぽうげ)
キンポウゲ科キンポウゲ属。
一般的に「ラナンキュラス」と呼ばれています。
西アジア、トルコ地方原産で、ペルシャ系、トルコ系、フレンチ系に大別され、花弁が幾重にも重なり、ボリューム感に溢れる花です。
冬から春にかけて開花し、花色も豊富で赤色、ピンク色、黄色、橙色、白色等あり、原色の色が目に鮮やかです。

花言葉は、あなたは魅力に満ちている・魅力的・美しい人格・晴れやかな魅力・移り気・魅力ある金持ち・名誉・名声・光輝を放つです。

Date: 2011/02/04(金)

毒芹擬き(どくぜりもどき)

セリ科アミ属。
和名は毒々しく感じますが、「レース・フラワー」という、非常に綺麗な花名で呼ばれます。
地中海沿岸原産の花で、職業柄、最近富にご葬儀の花祭壇で目にすることが多くなりました。
花茎から放射状に白い小さな花を咲かせます。
地中海原産ですが・・・北海道や東北では野生化しているようです。
確かに野草の「花独活(はなうど)」に似てなくもないですね。

花言葉は、感謝・可憐な心です。

Date: 2011/02/05(土)

ユリオプス・デージー

キク科ユリオプス属。
南アフリカ原産で、1972年にアメリカから輸入された比較的新しい花です。
菊に似た黄色の花は、マーガレット似ていて、葉は「おじぎ草」に似ています。
黄色の花と、綿毛をまとった葉や茎の灰緑色との取り合わせが絶妙の花です。

花言葉は、清楚・円満な関係・明るい愛・夫婦円満です。

Date: 2011/02/06(日)

苧環(おだまき)

キンポウゲ科オダマキ属。
花の少ないこの時期、毎年我が家の玄関にはこの花が飾られます。
私がこの花の色としっとりとした雰囲気が大好きです。
原産地は北半球の温帯地方で、山野草としては五月〜八月にかけて咲きます。
多くの花形と花色の変化があり、アメリカのコロラド州では州花に指定されています。
花言葉は、断固として勝つ・努力の勝利・勝利・勝利の誓い・負け知らず・行いを正しく・不品行・愚か・愚鈍・のろま・たわけ・愚か者・移り気・別れた恋人・必ず手に入れる・心配です。

Date: 2011/02/07(月)

勿忘草(わすれなぐさ)

ムラサキ科ワスレナグサ属。
春の花壇に植えてみたくて、求めてきました。
ヨーロッパ原産の花で、春から夏にかけて青色や紫色の小さな可愛らしい花が咲きます。
ドイツの伝説で、ドナウ川のほとりに咲くこの花を、恋人ベルタに贈ろうとして、誤って川に落ちて死んでしまった騎士ルドルフを想い、ベルタは一生髪にこの花を飾り続けたとか・・・。
いや〜〜〜あ、美しき愛の物語ですね。

花言葉は、私を忘れないで・真実の友情・誠の愛です。
・・・頷ける花言葉ですね。

Date: 2011/02/08(火)

庭薺(にわなずな)
アブラナ科ロブラリア属。
市場では、「アリッサム」の名前で出回っています。
地中海沿岸原産で、小さな花ですが集まって咲くので、花壇や公園などに植え込まれています。
花には芳香があり、花色は白色、ピンク色、紫色とあります。
アブラナ科の特徴である四弁の花です。

花言葉は、大きく飛ぼう・美しさに優る値打ち・優美・飛躍です。

Date: 2011/02/09(水)

雲間草(くもまぐさ)
ユキノシタ科ユキノシタ属。
本種の「雲間草」は、山の岩地などに生え、夏に白色の花が咲きます。
一般に売り出されているのは、園芸品種として北欧地方で品種改良されたものです。
俗に「西洋雲間草」と呼ばれるようです。
綺麗な五弁の花で、紅色、ピンク色、白色等があります。

花言葉は、活力・自信・愛らしい告白です。

Date: 2011/02/10(木)

巾着草(きんちゃくそう)

ゴマノハグサ科カルセオラリア属。
中南米地方原産の花で、大正時代に渡来した花です。
「カルセオラリア」の名前で出回っていますが、とても覚えきれません・・・やはり巾着草の方が親しみが沸きますね。花の形がユニークで、袋状でぷっくりふくらみ、独特の形をしています。
花色は、黄色、橙色、赤色とあります。

花言葉は、私の伴侶・援助・私の財産を捧げます・幸福・平和・強い愛です。

Date: 2011/02/11(金)

常盤薺(ときわなずな)

アブラナ科イベリス属。
市場では「イベリス」の名前で出回り、西部アジア、北アメリカ、地中海沿岸地方が原産で、スペインの「イベリア半島」の名に花名が由来し、日本には明治時代に渡来した花です。
花は茎先にくっきりした花びらが密集し、開花期には全草が花に覆われます。
花色は、白色、深紅色、濃紅色、紫紅色があり、草丈が低く、多花でどこでも楽しむことが出来ます。

花言葉は、初恋の思い出・こまやかな人情・心をひきつける・心変わり・甘い誘惑です。

Date: 2011/02/12(土)

メローシャワー

サクラソウ科サクラソウ属。
白色の花霞のような、可憐な香りのある花を咲かせます。
「プリムラ・マラコイデス」の新品種で、葉をこすると花名の通り、メロンの香りがします。
八重咲きの花は茎に間隔をおき花を咲かせ、寄せ植えにすると、繊細で優しい感じに仕上がります。
花色は純白から淡いラベンダーカラーのものまで、個体差があるようです。

花言葉は富貴・永続する愛情・神秘な心・運命を開く・可憐・自惚れです。

Date: 2011/02/13(日)

満作(まんさく)

マンサク科マンサク属。
荒れ模様の三連休も終わり、境内にも少しずつ春の息吹が。
春に先駆け咲くことから、「まず咲く花」から満作の花名に?。
細長い紐状の花ちぢれた黄色の花が、前年枝の葉の脇から数個まとまって付きます。
満作にも品種があり、境内の満作は中国原産の「支那満作」のようです。
この花木が咲き出すと、まもなく春到来の予感がしてきます。

花言葉は、幸福の再来・霊感・直感・神秘です。

Date: 2011/02/14(月)

蕗の薹(ふきのとう)
キク科フキ属。
田舎にある当寺、畑地も多く地面からは春の便りも届きました。
この若い花芽をてんぷらや蕗味噌として食すことが出来、春の代表的な山菜の一つです。
ご存知の通り、花が咲いてから、地下茎を通じてつながる葉が大きく伸び広がり、葉の茎の部分がいわゆる「蕗」になります。
これを刻み、「蕗の佃煮」として、ごはんのまたお茶受けに、お酒のおつまみとしても、香り豊かな味わいがあります。

Date: 2011/02/15(火)