花ごよみ 平成22年 10月 下旬

金木犀(きんもくせい)

中国南部の桂林地方原産の花木で、開花期にはかなりの広範囲で、甘い香りが漂います。
咲いた後で雨風があるとあっけなく散ってしまう、ちょっとはかない花ですね。
芽の出る力が強く、刈り込みも出来るので生垣などにも利用されます。
やや難しさがあるようですが、挿し木で増やすことが出来ます。

花言葉は、謙遜・真実・あなたは高潔です。

Date: 2010/10/16(土)

犬サフラン(いぬさふらん)

秋、あ、咲いてると見つける花です。
葉は出さず、突然花芽が現れ、突如咲き出す花です。
花がサフランに似ていることからの花名ですが、「犬」と冠詞が付くのはちょっと気の毒かな。
花色は薄いピンク色で、柔らかい色の小さな花を見つけると、嬉しくなりますね。
花言葉は、華美・私の最良の日は過ぎた・美徳・回顧・努力・危険な美しさ・華やかな青春です。

Date: 2010/10/17(日)

布袋葵(ほていあおい)
田んぼの水辺に咲いています。
水生植物の中でも、根以外が水面に浮いている浮水植物です。
葉は卵形で、葉の基部が膨れてきて浮き袋状になります。この浮き袋を、七福神の布袋さんの丸いお腹にたとえたことが花名の由来です。
熱帯アメリカの原産で、花は六弁の薄紫色の美しい花ですが、一日花です。
繁殖力が強く、河川や池で広がると厄介な植物になることもあります。

花言葉は、恋の悲しみ・恋の愉しみです。

Date: 2010/10/18(月)

杜鵑草(ほととぎす)

山野に自生する多年草で、日本原産は約十種類です。
当寺でも境内や山路にこの花を見ることが出来ます。
花色は白色から薄い赤紫色で、濃い斑点があり、上品で美しい花です。
山林や崖のやや湿り気のある場所に咲き、葉は細長く茎を長く伸ばして、枝は垂れ下がります。
花の斑点を鳥のホトトギスに見立てたことが、花名の由来です。

花言葉は、永遠にあなたのものです。

Date: 2010/10/19(火)

狗尾草(えのころぐさ)

私思うに、日本で一番多い植物ではないでしょうか?。
道端の草地では必ず目にするのでは・・・。
夏から秋にかけて緑色の花穂を付け、またやや小形で花が紫色の「ムラサキエノコロ」、花穂が金色に輝く「キンエノコロ」とあるようですが、私には一向に見分けがつきません。(苦笑)。
別名は「猫じゃらし」・・・この名前の方が通りが良いのでは?。
「エノコログサ」の名前を知らない人の方が多いのではないでしょうか?。

花言葉は、遊び・愛嬌です。

Date: 2010/10/20(水)

アメジスト・セージ

二月の誕生石「アメジスト」すなわち「紫水晶」の名前が冠されている花です。
ハーブの一品種で、綿につつまれたような青紫色の花が、茎全体に咲きます。
花の色気、花の見栄え、花期も長く、最近良く見かける人気のある花です。

花言葉は、家族愛です。

Date: 2010/10/21(木)

力芝(ちからしば)
日当たりの良い硬い草地に繁殖する植物です。
力強く根を張り、容易に引き抜けないことからの命名です。
確かに安易に抜こうとしても、とても力が要ります。
株から多数花穂を出して、ブラシのような花を?咲かせます。穂はやさしくて撫でてみたくなる・・・そんな植物です。
穂は微妙なフワフワ感があります。

Date: 2010/10/22(金)

秋明菊(しゅうめいぎく)

中国原産で、かなり昔、日本に渡来した花です。
「菊」と名前が付きますが、アネモネ科の植物です。
庭植えや茶花として親しまれ、現在では、渡来したものが野生化しています。
葉は根元に大きいものがあり、花を付ける茎には小さな葉が付き、花に見える部分は、萼片(がくへん)です。
別名を「秋牡丹(あきぼたん)」「貴船菊(きぶねぎく)」と呼ばれ、京都の貴船山には多く咲いているようです。

花言葉は、忍耐・薄れゆく愛・遠ざかっていく愛情・多感なときです。

Date: 2010/10/23(土)

釣鐘人参(つりがねにんじん)

秋の山野に自生する花で、今にも鐘の音が聞こえてきそうな花姿です。
花茎には余り葉が付かず、薄紫色の花は涼しげな風情です。
若芽は山菜として食すことが出来、根は漢方薬として「沙参(しゃじん)」と呼ばれ、咳止め、去痰剤として利用されます。

花言葉は、優しさです。

Date: 2010/10/24(日)

浮釣木(うきつりぼく)

アブチロンの一品種で、ブラジル原産の花です。
温度があれば、一年中咲いている花です。
当地でも真冬でも見かけることがあります。
釣りの浮きに似て花名がありますが、別名の「チロリアン・ランプ」の方が、馴染みが深いですね。
昔はこの木の繊維を使って布や繊維を作ったようです。
赤色の細長い花は、なかなかユニークな風情です。

花言葉は、憶測・尊敬です。

Date: 2010/10/25(月)

柿(かき)

秋を代表する果物です。
柿のある風景は日本のふるさとといわれるほど、古くから親しまれてきました。
梅雨前に咲く花は、淡い黄色で、葉に隠れてあまり目立ちません。
境内にも柿の木が何本かあり、この時期の甘柿は甘みがありおいしさは格別です。
木から採った柿を丸かじり、なんとも醍醐味があります。

花言葉は、美しい自然の中に私を埋めよ・恵み・優美・自然美です。

Date: 2010/10/26(火)

芋片喰(いもかたばみ)
秋を通り越し、冬を迎えた感のある千葉県です。
春から秋にかけて咲く花ですが、温暖な土地柄まだまだこの花を見ることの出来る当地です。
花の開花は昼間だけで、夜は花を閉じ静かに夜を迎えます。葉は三枚で、白詰草に似た葉を持ち合わせます。
濃いピンク色の花で、「紫片喰(むらさきかたばみ)」と見分けがつきにくいですが、こちらは花の中央が濃い紅色が特徴的です。

Date: 2010/10/27(水)

無花果(いちじく)

難読漢字で良く登場する「無花果」。
西アジア、アラビア原産の果樹で、栽培の歴史は古く、日本へは江戸時代の寛永年間に中国を経て、渡来したといわれています。
花名の通り・・・花が外からは見えないのに実がなる・・・この実が実は花なんですね。
割ってみると粒々があり、それが花のようです???。
赤く熟した実は甘みがあり、生食、ジャム、丸煮、果実酒として楽しめます。

花言葉は、子宝に恵まれる・実りある恋・豊富・裕福・平安・証明です。

Date: 2010/10/28(木)

紫紺野牡丹(しこんのぼたん)

紫色の大輪を咲かせる花で、花色の濃さに目を惹かれます。ブラジル地方原産で、牡丹のような美しい花姿が花名になったようです。
花色は他に赤色、白色がありますが、紫色の花色を一番目にします。
寒さに弱く、花後茎を切り腐葉土をかぶせ寒さ除けをしますが、なぜか当寺のこの花はいつの間にか消えてしまいました。(残念)。

花言葉は、平静です。

Date: 2010/10/29(金)

ガーベラ

漢名は、「花車(はなぐるま)」「花千本槍(はなせんぼんやり)」と呼ばれます。
1900年頃にドイツの医師Tr.Gerberが南アフリカの金の採掘場で発見し、発見者に敬意を表し「ガーベラ」と命名されたようです。
春から秋にかけ長い間花を楽しむことが出来、花色も多色あり、切花、鉢花として利用されます。

ガーベラ全般の花言葉は、神秘・崇高美です。

Date: 2010/10/30(土)

箒木(ほうきぎ)
秋になるとピンク色の紅葉が美しい植物です。
南ヨーロッパなどが原産地で、古く中国から渡来したものです。
茎がいっぱい枝分かれし、丸い形に仕上がります。
実は「とんぶり」と呼ばれ、薬用、食用になり、形や色、歯ざわりはキャビアに似ています。

花言葉は、私はあなたに打ちあけますです。

Date: 2010/10/31(日)